PLマウントのシネマズームでシネマ業界に参入

Anhui Changgeng Optics Technologyは中国に本社を置くメーカーで、LAOWAブランドでお馴染みのメーカーだ。

LAOWAブースのスタッフに「今年の目玉は何ですか?」と質問をしたら、「いっぱいありすぎてどれを答えたらいいのか…」との返答。その返答の通りで、LAOWAはハイペースで個性的な交換レンズを次々と出してきている。

そんなLAOWAの中で注目したいのがシネマレンズだ。LAOWAのPLマウントのシネマズームレンズ発表のニュースは、中国レンズメーカーがシネマ制作に参入とあってシネマレンズ業界でも大変に話題になった。photokina 2018で発表し、InterBEE 2018でも展示されていた「OOOM 25-100mm T/2.9」がCP+でも展示されていた。

OOOM 25-100mmは、スチル用レンズの光学設計の転用ではなく、シネマ用に新規に開発を行ったとのこと

展示方法もユニークで、KinefinityのMAVOと組み合わせてデモが行われていた。LAOWAの現地スタッフがたまたま用意したシネマカメラがMAVOであって、カメラ自体はLAOWAの展示とは無関係だが、日本で未発売のカメラとあってレンズよりもカメラに反応する来場者も多数いたとのこと。

このほかにも、photokina 2018で発表された3本の単焦点シネマレンズ「7.5mm T/2.1 Cine」「9mm T/2.9 Zero-D Cine」「12mm T/2.9 Zero-D Cine」も展示されていた。

どの製品も発売次期や価格は未定。ただLAOWAはスチルだけではなく、今後シネマもやってくと力強く語っていた。

虫の目レンズが映像業界でも口コミで広まっている

「LAOWA 24mm f/14 2X Macro Probe Lens」も、多くの人が周りに集まっている大注目の新製品だ。「虫の目レンズ」と呼ばれる長いレンズで、クラウドファンディングで出資者を募って実現したレンズだ。

スペックは24mm F14。ちょっと暗いが、先端にLEDを搭載することでその分暗さのF値を補っている。付属のコントローラーで光の調整が可能。ブースに紅白のエビを入れた水槽を用意し、撮影を体験できるようになっていた。

このマクロレンズは、映像関係でも話題になりつつあるという。例えば、本や布、食品の間をくくり抜けるような映像を撮りたいという人に口コミで広まっているとのことだ。