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SSDを6台組み込み、4kg以下を実現したRAIDストレージを展示
日本サムスンとITGマーケティングは12社と共同出展し、Samsung SSDを搭載した機器を紹介。日本サムスンのコーナーでは、Thunderbolt 3対応の外付けストレージを展示していた。
Samsung Portable SSD X5は、携帯性と持ち運びも楽なデザインを実現しており、500GB、1TB、2TBの3モデルをラインナップ。しかし、最大容量モデルの2TBでも、4K撮影に利用するには容量不足といえるだろう。そこでブースでは、RAIDのストレージかつ持ち運びやすいモデルの展示と提案が行われていた。
Thunderbolt 3対応の外付けストレージSamsung Portable SSD X5
既存のRAIDストレージをハードディスクによる構築前提で考えると、ドライブベイの数を増やさないと速度がでない。例えば、Areca Technologyのドライブベイ数12モデル「ARC-8050T3-12」にハードディスクを全部入れると17.4kgにもなり、持ち運びは困難だ。一方、Areca Technologyの「ARC-8050T3-6M」では、ドライブストレージを2.5インチ専用、ドライブベイ数6モデルにして、筐体は3.6kg。860 EVOのSSDを6台入れて、4kg以下を実現したモデルを展示していた。
ドライブの性能を評価してみると、RAID 0でライト2,200MB/s、リード2,400MB/sを実現。RAID 5と6でもリード2,000MB/sオーバー、ライト1,800MB/sと、驚くほど高速だ。ちなみに、SSDに最大容量の4TBモデルを6台搭載することで、合計24TBを実現可能。
Thunderbolt 3接続に対応したAreca Technologyの「ARC-8050T3-6M」
ブースには計りがあってRAIDストレージの重さを計量できるようになっていた。ARC-8050T3-6Mの重量は3,866g
AJA System TestでRAIDストレージを計測。リードで2406、ライトで2231と驚くほど高速だ
JVCケンウッドの4Kメモリーカードカメラレコーダー「GY-HC550」「GY-HC500」は、SDカードダブルスロット搭載でSDカードに収録が可能。それ以外にも、M.2のSSDが使える専用SSDメディアアダプター「KA-MC100」で4K60Pの映像が撮れることが紹介されていた。
SSDに収録することでで長時間の収録が可能、かつ専用メディアを買うよりも費用を抑えられる。これまでメディア1本しか買えなかった予算で、2本や3本のメディア購入が可能になるだろう。
別売のSSDメディアアダプター「KA-MC100」を使用して高速SSDメモリーへの収録に対応
こちらはお馴染みのPortable SSD T5&Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K取付キット
放送局向けパッケージを2種類、参考出展
ITGマーケティングのコーナーでは、放送局向けパッケージを2種類参考出展していた。1つがSamsung SATA SSD「860 EVO」の放送局向けパッケージ。Blackmagic DesignのURSA MiniやURSA Mini Proは、SSD Recorderを使うことによって汎用の2.5インチSSDが使用可能になる。しかし、商品のパッケージなどは捨てしまって、SATAの端子をむき出しの状態で管理しているという人も多いのではないだろうか。そんな問題を解決するための「2.5inch SSD」放送局向けパッケージが参考出展されていた。
もう1つの参考出展は、Thunderbolt 3の外付けのSamsung Portable SSD X5の放送局向けパッケージ。放送局でSamsung Portable SSD X5を使っていると、中に何が入っているのかわからなくなってしまって、その都度、パソコンで中を確認している人も多いだろう。
Samsung Portable SSD X5放送局向けパッケージはT5の放送局パッケージと同様、ラベルを番組名を記入して、中にはメモを収納できるポケットが用意されている。
Samsung Portable SSD X5放送局向けパッケージ
ラベルに番組名を記載できる
txt・構成:編集部