電気接点を搭載し、ボディとの通信を実現「Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical(X-mount)」

CP+2022オンラインや、リアル展示会場で展示予定だった製品についてコシナの担当者に話を伺った。

――CP+2022の目玉製品(プロダクト/サービス/ソリューション)を教えてください
近日発売予定の「Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical(X-mount)」です。

――主な特徴や、アピールポイントを教えてください
富士フイルムXマウント用のレンズになります。富士フイルム株式会社様の情報開示により、電気接点を搭載し、ボディとの通信を可能にしています。両面非球面や異常部分分散ガラスなどを使用し絞り開放から安定した描写が得られます。
準広角の大口径レンズでありながらもコンパクトで携帯性を高めたレンズとして常用できる製品に仕上げています。
また、最短撮影距離は18cm(最大撮影倍率1:4.9倍)と被写体に近づいての撮影が可能になります。

※電気通信対応ボディには制限あり

――どのような現場やシーンでの使用を推奨・想定していますか?
大口径、準広角レンズとなりますので、広い範囲での使用が想定できます。レンズ性能的には、極度な解像感を求めず心地よい柔らかな描写でありながらも細部まで写し込めるレンズを目指しました。

――製品の開発コンセプトを教えてください
2021年9月にVoigtlanderで初めてのXマウント NOKTON 35mm F1.2を発売いたしました。NOKTON 35mmF1.2はコンパクトな大口径レンズであることが特徴であり、これに次ぐレンズのご要望を多くいただいておりました。
今回のNOKTON 23mm 1.2 Asphericalは先に発売したNOKTON 35mmF1.2のコンパクト・大口径の特長を引き継いだ準広角レンズとして企画しました。

――企画・開発の際に苦労した・こだわったポイントなどを教えてください
NOKTON 35mm F1.2と同程度のサイズに収めるため光学設計に苦労しました。同じF値で準広角となるとレンズ全長が伸びてしまうため、レンズタイプ決めに苦労しました。おかげで若干全長は長くなりましたが、ほぼ同サイズに収めることができたと思っています。