新開発25.2M Live MOSセンサーと新世代ヴィーナスエンジンを採用した「LUMIX DC-GH6」

CP+2022オンラインや、リアル展示会場で展示予定だった製品についてパナソニックの担当者に話を伺った。

――CP+2022の目玉製品(プロダクト/サービス/ソリューション)を教えてください
LUMIX「DC-GH6」です。

――主な特徴や、アピールポイントを教えてください
新開発25.2M Live MOSセンサーと算処理速度が当社フルサイズ一眼カメラ「DC-S1H」の約2倍に高速化した新世代ヴィーナスエンジンを採用することで、高解像・高速性能・ダイナミックレンジの向上が実現しました。LUMIX初の5.7K 60p、4K 120p、Apple ProRes 422 HQなどの記録モードを実現しています。

4K 120p/FHD 240pのハイフレームレート撮影やFHDで最大300fpsから生成できる多彩なスローモーション表現や明暗差の大きなシーンで高い階調性能を発揮するダイナミックレンジブーストの搭載により、幅広い映像表現が可能になりました。 

    テキスト
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Cinema4K 60p記録では、新たに4:2:2 10bit最大800Mbpsの内部記録に対応し、放熱構造の進化により記録時間無制限での撮影が可能になりました。さらに、LUMIX初のApple ProRes 422 HQの内部記録にも対応します。撮影現場からポストプロダクションのワークフローまでを見据えた多彩な動画記録フォーマットを搭載することで、クリエイターが求めるハイクオリティな映像表現を実現します。手ブレ補正システムDual I.S. 2は、LUMIX Gシリーズ最高の7.5段へ進化し、手持ち撮影を強力にサポートします。

――どのような現場やシーンでの使用を推奨・想定していますか?
ターゲットとしては、マイクロフォーサーズカメラを所有しているクリエイターや、フルサイズミラーレス一眼カメラと異なる独自の表現を手に入れたい個性派クリエイターを想定しています。映像制作(趣味・仕事)、動画配信、高い描写力での写真撮影を想定しています。

――製品の開発コンセプトを教えてください
昨今のカメラ市場はフルサイズが主流になっていますが、動画需要の加速と共にクリエイターは独自の表現を求められてます。そのような中で、オリジナリティあふれるクリエイティブを求めるクリエイターにフルサイズでない選択肢を提案したいと考えています。
当社はフルサイズのSシリーズ、マイクロフォーサーズのGシリーズの2ライン戦略。GH6はフルサイズの下位モデルという位置付けではなく、Gシリーズのハイエンドモデルとして、マイクロフォーサーズならではの機動力に加え、フルサイズで培った高画質・描写力などの技術を小型ボディに凝縮搭載。フルサイズに迫るマイクロフォーサーズ機を発売することで、クリエイターの創造力に応え、さらなる表現の幅を広げる仕事の相棒として選んでいただけるカメラでありたいと考えています。

VOL.01 LUMIX GH6登場説明写真

――企画・開発の際に苦労した・こだわったポイントなどを教えてください
全く新しいセンサー、エンジンを開発・搭載するプロセスは苦労の連続でした。元々、2021年内の製品化を目指していましたが間に合わせることが出来ず、このタイミングでの製品化となってしまい、期待いただいていた方には申し訳なかったです。
しかし、描写にこだわったカメラとして、妥協ないクオリティの画を目指す過程では様々な苦労がありました。マイクロフォーサーズの限界を超えるような高い開発目標を掲げ、実現手段を模索し、実装し、検証する、その地道な工程を積み重ねて、ようやく製品化できたことを嬉しく思っています。GH6の描写性能の高さと、記録フォーマットの多彩さを活かした新たな表現にチャレンジしていただけると嬉しいです。