朋栄、新製品「FA-1616」やマルチビューワー「MV-1640IP」など展示。SDIからIPおよびクラウドへの移行を実現する製品群[NAB2022 Booth]

朋栄は、SDIからIPまで、ユニークなテクノロジーの技術を展示した。ソフトウェア定義のアーキテクチャにより、さまざまなアプリケーションでSDIまたはIPを介したビデオ、オーディオ、データ通信の正確な変換と同期が可能になる。

IP/SDIマルチチャンネルシグナルプロセッサー「FA-1616」

FA-1616は、SMPTE ST 2022、ST 2110、12G-SDIの混在利用が可能なIP/SDIマルチチャンネルシグナルプロセッサー。

BBまたはPTPによる同期が可能。FA-9600でおなじみのダイナミックレンジ変換、色域変換などを多チャンネルで実現。Software Defined処理により、制作ワークフローに応じた機能カスタマイズを可能としている。

IP対応マルチビューワー「MV-1640IP」

25GbE対応のIPポート4基を搭載し、HD最大16ストリームまたは4K最大4ストリームの入力が可能。BNCを使ったSDI入出力に加えて、オプションでIPボードの挿入や、SDI 16入力を追加できるとしている。

IPからSDへの変換、SDIからIPへの変換こちら両方に対応。変換しながらFA-9600と同等のプロセスが加えられる。また、IPのストリームを受けて、マルチビューアーのための映像をSDI出しできる。IP入力からSDI出力までの遅延が短く、16msで出せるのが特長だという。

ビデオスイッチャーHVS-490用のNDIインターフェースカード「HVS-NIF」

ビデオインターフェース「HVS-NIF」は、同社のミドルレンジビデオスイッチャー「HVS-490」などにおいて、NDIの入出力を可能にするもの。近日発売予定。

IP対応ルーティングスイッチャー「MFR-3100EX」

MFRシリーズの堅牢性を活かしながら、1M/Eスイッチャー機能やストリーミング配信機能などの機能強化が可能なルーティングスイッチャー。放送だけでなく、省スペースが必要とされる中継車やイベント、教育などのコンテンツ配信現場に最適。最大で64入力72出力まで対応でき、オプションの追加でNDIの入出力が可能となる。NDI入出力対応は同社初。

入出力基板がモジュール構造になっており、ビデオだけでなく、AES、MADI、アナログオーディオといった音声の混在も可能だという。ビデオスイッチャー機能を内蔵でき、ビデオスイッチャー機能を操作するソフトパネルを使って簡単なシステムを組むことも可能だ。

また、スイッチャー機能については、Software Defined処理となっており、必要な機能にプログラムのコンフィグして機能を使い分けられるとしている。

スローモーションビジュアライザー「SMV-ONE」

スロー制作ワークフローと同様の操作性を実現し、スロー専用カメラやスローサーバーを使用することなく、HDスタンダードカメラの映像から、フレームとフレームの間を補完して、疑似的にリアルタイムに滑らかなスローモーション映像を生成可能。ローエンドの高速度カメラを代替してコスト節減に役立つとしている。