アドビ、「Premiere Pro」のFrame.io統合を経ての改良点や自動カラーマッチング機能を紹介[NAB2022 Booth]

4月12日に「Frame.io for Adobe Creative Cloud」を提供開始したばかりのAdobe。Premiere ProとAfter Effectsへ組み込まれ、また100GBのストレージが提供されている。

Adobeブースではワークフローの高効率化に照準を当てて改良されたPremiere Proの特長をうかがった。

Frame.ioとの統合

Frame.ioは、メディアの非公開高速アップロード・レビュー・承認ができるプラットフォーム。同時進行可能なプロジェクトは5つまで、作業者は2人までだが、レビュアーできる人数は無制限。レビューリンクを送信して複数の承認者にフィードバックをもらうことで、プロジェクトを迅速な完遂に導くことができる。

高速化された読み込みと各SNSなどへの直接アップロード

Premiere Proに映像を取り込んでプロジェクトを開始する方法も、取り込みワークフローとともに再設計された。フルスクリーンインターフェースのデザインも一新され、ビジュアル的にメディアをブラウズして、プロジェクトやタイムラインにすばやく取り込めるようになった。また、ロケーションをお気に入りに登録することで、すばやく簡単に目的のロケーションに戻れるという。

映像のビンへの取り込みや、直接シーケンスへ取り込むスピードも高速化したとのこと。インポート中にメディアを共通の場所にコピーできるため、カメラカードから素材を持ってくる場合に便利だとしている。YouTubeやVimeo、Twitter、Facebook、Behance、あるいはFTPに公開する場合、ファイルを自動的に最適にエンコードして、各プラットフォームに直接アップロードできるようになったのも実務上役立つだろう。

必要なものはすべてカスタマイズでき、ドロップダウンメニューに集約されている。メニューをくるくると回すだけで、大まかな選択肢から詳細にまでたどり着くことができる。

AI技術「Sensei」による正確なカラーマッチング

Senseiは、機械学習と人工知能のプラットフォーム。映像制作のさまざまな作業を自動化するのに役立つ。Senseiのオートカラーは、クリップの光と色を分析し、基本的な色補正を自動化できる。カラーリストが実際に画像を見て、膨大なサンプル画像に対してカラーグレーディングを行うことで実現したという。