CP+には中国大手メーカーの出展が増えているが、その一角にWebカメラメーカーの「OBSBOT」の出展があった。Webカメラの展示は会場唯一だったが、CP+自体、ワイヤレス映像伝送システムや映像向けカメラアクセサリーの展示など動画もカバーする展示会に変化しつつある。OBSBOTは、そんな動画制作も見どころの展示会に変化する近年のCP+を象徴する出展に思えた。
社名の読み方は「オブスボット」。「オービーエスボット」ではない。
メインの展示はオンラインコミュニケーション用途に最適な「OBSBOT Tiny 2」とコンテンツ制作向けの「OBSBOT Tail Air」。OBSBOT Tiny 2は、4KでAIトラッキングの機能もある。面白いのは、ハンズフリー音声コントロールで、手がふさがっていても声だけでコントロールできる。ビューティモードは、目元を明るくすることが可能。印象的だったのはオートズームによるオートトラッキングで、被写体が動いても一定のアングルで捉えてくれる機能は興味深かった。
「OBSBOT Tail Air」のオートトラッキング機能はAIオートトラッキングへとさらに強力になっている。Micro HDMIポートのほかにライブ映像制作ワークフローが可能なNDIに対応。驚いたのはこのスペックで価格は7万円台だという。2024年のPTZカメラ業界は、一段と競争が激しくなりそうだ