中国のカメラ機材メーカー「YC Onion」は、Inter BEEに初出展。ここ最近はクイックロック式の一脚「PINETA Pro Monopod」や三脚「PINETA PEAK」で話題のメーカーだ。同社ブースで未発表の三脚「tako」のデモを見させていただいた。

YC Onionの新製品「Tako」

YC Onionから現在発売中の「Pineta Peak」は、脚の上部にあるロックレバー1つで、3段すべてを同時にロックまたはリリースできる高速セットアップ対応のビデオ三脚だ。そんなPineta Peakの高速セットアップを継承しつつ小型化を求める声が多さを受けて企画化したのが「tako」というわけだ。しかし、Pineta Peakとtakoは、ロック機構の仕組みが異なるため、操作性が異なる。

「tako」の優れたところは、脚はロック状態でそのまま伸ばせる。脚を縮めるときはアンロックする必要がある。繰り返しになるがロック状態では脚を伸ばすことができて、一度伸ばすと短くすることはできない。これをワンウェイロック機構と呼ぶ。

一度伸ばすと、ロックが自動的にかかり、その長さに固定される。レバー操作なしで、その高さのまま保持できる。直感的な操作で、素早くセッティングできる感覚の三脚だ。

折りたたみ時のサイズは約70cm。そこから使いたい高さに手で脚を伸ばした時点で高さは固定(ロック)される。脚を短くしたい、微調整したい場合は、上部にあるレバーでロック解除をすることで伸縮が可能になる。すべての操作は上部のレバーで可能。

takoのロックレバーは跳ね上げ式ではなく、レバーをひねるとロックのオンとオフが切り替えられる方式を採用している

「SmallRig x Potato Jet」TRIBEX油圧式三脚キットも素早いセットアップで話題だが、YC Onionの「tako」も高速セットアップ三脚の選択肢の一つとなりそうだ。