パナソニックのS1R IIは、CP+2025の目玉の一つと言えるだろう。初代S1は相応のサイズと重量を有していた。それに対し、S1R IIは一見してハイエンドモデルでありながら、予想を上回る小型化を実現しており、この点は嬉しい点だ。高性能なハイブリッドカメラの登場といえるだろう。

大きな特徴として、新開発のセンサーと最新エンジンの組み合わせにより、高画質で細部まで緻密な表現が可能となった点が挙げられる。AFの進化としては、初代と比較して像面位相差AFを搭載したことで、AFのピント精度が向上した。さらに、AIの導入により人物の顔や瞳の検出精度も向上している。

動画性能について詳述する。今回、LUMIX初の8K動画記録が可能となった。具体的には、16:9の比率で最大30P、センサー全幅で8.1K(8128×4288)の記録が可能。その他にも豊富な動画機能を搭載しており、例えば、多少の制約はあるが4K 120Pでの撮影も可能である。

さらに、CFexpressカード内またはUSB-C経由でのSSDに、最大5.7KのProRes RAW記録も可能。前述の手ブレ補正は、動画撮影に特化した機能も用意されていて、従来の電子手ブレ補正に加え、新たにクロップレス(画角変化なし)の手ブレ補正を搭載した。

ワークフローへの貢献として、今回新たにテザー撮影ソフトであるCapture Oneに対応した。また、このS1R IIと同時に発表されたLUMIXアプリ「LUMIX Flow」が存在する。詳細については別記事で説明する予定だ。