LUMIX Flowは、撮影の前段階である絵コンテ作成から、撮影、そして編集前のデータ整理までを一貫してサポートするアプリケーションである。

まず1つ目の特徴として、スマートフォンを外部モニターとして使用することも可能である。

パナソニック:「LUMIX Flow」公開。動画クリエイターのためのスマホアプリ登場[CP+2025展示レポート]メイン写真
スマートフォンを外部モニターとして使用可能

このモニター画面をスワイプすると、事前に作成しておいた絵コンテを確認できる。カット1-1、カット1-2といった具合に確認が可能になる。

こちらは絵コンテの作成機能。実際にデモをみてみると驚きの機能である
事前に作っておいた絵コンテが確認できる

カット1-2を撮影しようと思ったら、再度撮影画面に移り、録画ボタンを押す。撮影後、そのテイクがOKテイクであると判断した場合、OKのデータとして、撮影した動画データを紐付けることができる。それをこのアプリ上で「今撮影した動画はこのような感じです」という感じで確認できる。

こういった作業を繰り返しながら撮影を進めていくと、カットナンバーが順次緑色に変わり、撮影すべきものを漏れなく撮影することができる。これが特徴である。

さらに、撮影終了後にはエクスポート機能により、XMLファイルを生成することができる。このファイルには、どのカットのOK/NG情報が含まれており、ノンリニア編集ソフトウェアに引き渡すことができる。これにより、ノンリニア編集ソフトに動画を取り込んだ時点で、データ整理が完了している状態となる。

例えば「会社インタビュー」というフォルダの中に「1-1」というフォルダがあり、その下に「OK」というフォルダがあり、さらにその下に撮影されたファイルが格納される。このような特徴を有している。

「LUMIXモード」に加え、「スマートフォンモード」も搭載される。LUMIXモードはLUMIXを用いた映像制作の効率化を目的としたモードも搭載する。LUMIXを使用せず、スマートフォンのみで映像制作を可能にするものである。これを利用することで、LUMIXを所有していない人や、映像制作に興味はあるが未経験の人でも、スマートフォンで気軽に映像制作の面白さを体験することができる。さらに、より高度な映像制作に挑戦したい場合には、同一のワークフローでLUMIXを使用して映像制作を行うことが可能だ。

ストーリーボードやショットリストを作成するためのアプリが無料で利用できるのは驚きだ。前述の通り、「スマートフォンモード」であれば、カメラがなくても使用可能。ぜひとも試してほしい。