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Rolandブースで注目したのは新製品でもある4K対応ビデオコンバーター/スケーラーだ。Rolandのビデオコンバーターといえば、名機VC-1SCを誰もが上げるだろう。多くの映像現場で「1台あると安心」と言われる定番機材。ボク自身も現場で何度助けられたかわからない。

今回登場した新モデルは、その後継機種だが単純に4K対応になっただけではない。製品コンセプトそのものを見直し、「スケーリング性能」を大幅に強化したモデルへと進化していた。

16:9ではないスクリーンが増えた時代に応える

近年、ホテルの宴会場やイベントホール、LEDビジョンでは16:9ではないスクリーンが急速に増えている。横長のLEDウォールや縦型ディスプレイなど、映像をそのまま表示すると意図しない余白ができたり、逆に映像が切れてしまったりするケースも珍しくない。実際、現場で映像を出して初めて「サイズが合わない」と気づくことも多く、オペレーター泣かせのポイントでもある。

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そこで新しいスケーラーが威力を発揮する。専用アプリから最終的に表示するスクリーンサイズを1ピクセル単位で入力でき、映像の表示方法も直感的に選択できるようになっている。

難しい計算をしなくても最適な表示に

例えば16:9の映像を横長LEDへ表示する場合。レターボックス表示を選れば、左右の余白を自動計算して最適なレイアウトを作成してくれる。クロップ表示では、中央部分を自動的に切り出して画面いっぱいに表示。さらにROI(Region of Interest)機能では、映像のどの範囲を切り出すかを自由に指定することもできる。

これまでであれば、「何%拡大する」「何ピクセルずらす」といった細かな計算が必要だった作業を、スクリーンサイズと表示方法を指定するだけで完了できる。最近のLEDビジョン運用を考えると、この使い勝手はかなり実践的だ。

従来ユーザーも迷わない操作性

一方で安心したのは、従来モデルからの使い勝手をしっかり残していることだ。基本的なコンバーターとして使用するだけであれば、専用アプリを起動しなくても本体だけで設定可能。おなじみのDIPスイッチも健在で、現場で素早く設定を切り替えられる。

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本体上面には信号の流れが図で表示され、背面にはDIPスイッチの機能一覧を印刷。Rolandのビデオコンバーターを使ったことがある人なら、説明書を開かなくてもすぐに使い始められる。この「現場で迷わせない設計」は、Rolandらしいところだ。

細かな改良こそ現場では効いてくる

LEDインジケーターも視認性が向上し、現在の動作状態がひと目で確認できるようになった。派手な新機能ではないが、こうした細かな改善が積み重なることで、現場での安心感につながっていく。Rolandは昔から、ユーザーの声を製品へ反映する姿勢が非常に強いメーカーだ。今回のモデルも、その積み重ねが随所に感じられた。

「困ったときのRoland」は健在

映像制作の現場では、華やかな新機能よりも「確実に動くこと」が何より重要になる。だからこそ、多くの現場でRoland製品が長く支持されてきたのだろう。今回の新しい4Kスケーラーは、その信頼性を受け継ぎながら、LEDビジョンやイレギュラーサイズのスクリーンが当たり前になった時代に合わせて進化した一台と言える。