エーディーテクノブースでは、新たにラインアップへ加わった12G-SDI対応の光延長システムが九州地区で初めて展示されていた。近年は4K制作が一般化し、12G-SDIを採用する現場も増えてきた。一方で、長距離伝送となると依然として光ファイバーの存在は欠かせない。今回展示されていた新シリーズは、そうした現場のニーズに応える製品群だ。
用途に合わせて選べる3つのラインアップ
今回展示されていたのは、用途ごとに構成が異なる3モデル。1つは送信機から受信機へ映像を伝送し、受信側で2系統へ分配できるモデル。もうひとつは双方向伝送に対応したモデルで、送信側と受信側の双方で映像をやり取りできる構成だ。さらに、2系統の12G-SDI信号を同時に光伝送できるモデルもラインアップされていた。
現場で便利なのは"送り返し"ができること
個人的に興味深かったのは双方向モデルだ。例えばカメラから映像を送りながら、現場へリターン映像も返せる。カメラオペレーターが映像を確認しながら撮影できるため、中継やイベント収録では非常に実用的な構成になる。近年は単純に「映像を送る」だけでなく、送り返しを含めたシステム設計が求められる場面が増えているだけに、この双方向伝送は現場で重宝する。
2系統同時伝送でシステム構築もシンプルに
2系統同時伝送モデルも実用性が高い。複数の映像信号を1セットで伝送できるため、カメラシステムや映像設備の配線を効率よくまとめられる。イベント会場やホール設備など、ケーブル本数をできるだけ減らしたい現場では大きなメリットになるだろう。
4K時代を見据えたラインアップ拡充へ
4K制作では、映像品質だけでなくシステム全体の安定性も重要になる。光延長機器は表に出る存在ではないが、映像制作を支えるインフラとして欠かせない機材だ。それに伴い次回のInter BEEでは、このシリーズに加え、新たなラインアップも披露できるよう準備を進めているという。派手な製品ではないが、現場を支える縁の下の力持ちとして、今後ますます存在感を増していきそうだ。