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今回の九州メディア総合展で初出展となったNIPROSブース。ブースにはRAIDとの共同展示という形で出展されており、光伝送システムをはじめ、同社が新たに展開する映像システムソリューションを見ることができた。

その中でも、来場者の足を止めていたのがPTZカメラコントローラー「PTZ PRO」だ。NABでも高い注目を集めたモデルだが、実機を改めて触ってみると、単なるPTZコントローラーではないことがすぐに分かる。

発想は「PTZをどう制御するか」ではなく、「どうシステムを組むか」

最近はPTZカメラの性能が大きく向上し、イベントや配信、ホール設備などで導入が急速に進んでいる。しかし、実際の現場では「コントローラーだけ」では解決できない課題も少なくない。ケーブルをどう引くのか。複数のカメラをどう効率良く接続するのか。現場全体を考え始めると、意外とシステム構築が複雑になってしまう。PTZ PROは、まさにそこへ着目して開発された製品だという。

豊富なI/Oが現場の自由度を広げる

実際に背面を見ると、その考え方がよく分かる。SDI入出力をはじめ、各種リモート端子など、一般的なPTZコントローラーではあまり見かけないほど豊富なインターフェースを搭載している。

例えばSDIを利用した映像伝送に加え、リモート制御を組み合わせることで、1本のケーブルを有効活用した効率的なシステム構成も視野に入れているという。単純に「PTZを操作する機械」ではなく、現場全体の配線やオペレーションまで考慮した設計になっている点が印象的だった。

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メーカーを選ばない柔軟さも魅力

今回の展示ではソニーのPTZカメラと組み合わせていたが、対応メーカーはそれだけではない。ソニーをはじめ、パナソニックやキヤノンなど、各社のPTZカメラで使用できるよう設計されている。PTZ導入を検討している現場では、既存設備との組み合わせが重要になるだけに、この柔軟性は大きなアドバンテージと言える。

現場の声から生まれた"余白"

開発中のエピソードも面白い。本体デザインを見ていると、操作パネルには少し余裕のあるスペースが設けられている。その理由を尋ねると、「スペースが空いていたので、現場で役立つ機能を追加していこうという発想になった」と笑いながら教えてくれた。冗談のようにも聞こえるが、その背景には「現場で便利なものは積極的に取り入れたい」という開発思想がある。製作技術のPROTECHの橋口社長を知ってる方なら容易に想像できるはずだ。

現場を知るメーカーだからできる提案

PTZカメラ市場は年々拡大しているが、重要なのはカメラ単体ではなく、それをどう運用するかだ。NIPROSのPTZ PROは、操作性だけではなく、配線、接続、システム構築まで含めて考えられたコントローラーであり、これからPTZシステムを構築する現場では、注目しておきたい一台になりそうだ。