7月4日(日)はアメリカでは独立記念日(Independence Day)で国民の祝日となっています。今から234年前の1776年のこの日にイギリスの植民地支配から独立して現在のペンシルバニア州の首府フィラデルフィアに在るIndependence Hallでアメリカ合衆国の独立が宣言されました。
今年は7月4日がちょうど日曜日になりましたので、振替休日で7月5日の月曜日も休日となって土、日、月の3連休となり本格的な夏の最初の連休と言う事でキャンピングカーやSUV車でロッキー山脈の山中へ繰り出す人達で大変にぎわいました。特にデンバーから西へロッキー山脈中を横断している山岳幹線道路の国道ハイウエー70号線はそうしたレジャードライブの車で大変混雑しています。
コロラド州の運輸局の話では、冬の期間のスキー客の車によるこの国道70号線の混雑についてクレームが多くなっていますが、統計的に見ると夏の方が実際には混雑が激しく、ロッキー山脈の分水嶺に在るアイゼンハウワートンネルの車の通過月別台数では、毎年7月が最も多く、昨年2009年には7月に3万9434台が通過しており、8月が3万7477台でそれに次いでいるとしています。続いて3月、1月、そして2月という順序になっており、年間では10月が最も交通量の少ない月となっています。
特に夏の休日での混雑はひどく、この7月4日の独立記念日の週末は、1月18日のMartin Luther King Jr. の祝日連休週末に比べるとはるかに多くの車が通過しているとしています。
全米で見ますと、7月2日(金)にアメリカ労働省から6月の全米失業率統計が発表になって、6月の数字は全米で12万4000名の失業者数の増加となったとしており、これは昨年10月以来の悪化で、アメリカの景気回復が足踏みしている事を伺わせています。
これらの事を反映してか今年の独立記念日の連休に出かける人々はその旅行の規模を一般的に縮小しており、飛行機で行くところを車で行く事にしたりなど、費用の節約を計っている事が伺える、と言っています。
AAA (American Automobile Association:全米自動車協会)の報告によると、全米では約3490万名の人々がこの連休に旅行するとしており、その人々の約90%は少なくとも40マイル(80km)以上の距離を殆ど自動車で行くとしています。
この人々の数字は昨年に比べて17.2%の増加となっていますが、それでも一昨年2008年の3780万人に比べて低い数字となっています。
出かける旅行先としては、特に現在石油メジャーのBP社の海中掘削現場からの原油漏れ汚染で大問題となっているメキシコ湾岸の各地域への旅行が敬遠されているのが今年の傾向となっているとしています。
独立記念日の過去からの習慣として、人々が町中でFirecracker(爆竹)を鳴らしたり、花火を楽しむ、と言う事が多く行われて来ましたが、現在では火災の発生の危険防止と、誤って目に火花が飛び込んで失明したり、火傷を負ったりという事故を防ぐために、デンバー及びその周辺のいわゆるデンバー地区では法律でこれらの行為を全面禁止としており、町中を警察官たちが監視にあたっており、侵犯した人には裁判所への出廷命令書が渡されて、740ドルの罰金が課せられる事になっています。
そうした禁止、規制の代わりにデンバー市では町の中心に在るCivic Center Parkでコロラド交響楽団による野外演奏会や市庁舎の電飾点灯、そして本格的な花火の打ち上げなどが行われました。
一方、私の住んでいるオローラ市では、毎年この日の恒例となっていて今回で第9回目となるコロラドスプリングスの町の南に在るFort Carson 陸軍基地からの軍楽隊による演奏が午後6時からオローラ市庁舎前の芝生広場で行われ、続いて午後8時からは地元のコンサートバンドによる演奏が行われた後、午後9時半からは大規模な打ち上げ花火が次々と打ち上げられましたが、大変残念な事に9時頃から天候が崩れだし、雷を伴って大粒の雨となって、この時期には初の大雨が降ってしまいました。
見物の人々はずぶ濡れになりながら家路を急ぐ事となりましたが、花火の方は雨に関係なく打ち上げが続けられました。
また、デンバーのダウンタウンに在る野球場Coors Fieldではこの日にコロラドロッキーズの試合が行われて、その終了後にやはり大規模な打ち上げ花火が予定されていましたが、この大雨の為に花火の方は中止となって、翌日の夜に延期されています。
そのほか、TV放送では全米各地、特にワシントンDCでの大規模記念式典や野外コンサートの様子などが中継放送されアメリカの独立記念を祝う行事で賑やかな1日となっています。
102度? 暑い!!!
7月に入ってデンバー地区では暑い夏の日が続いていますが、7月17日(土)には午後3時40分頃にボールダーの町に在るNational Weather Serviceによるデンバー市でのこの日の公式な最高気温が華氏102度(摂氏38.9度)となって39年前の1971年に記録した華氏101度(摂氏38.3度)を越えて新記録を示しました。
デンバー市の気温の公式記録は1872年に開始されましたが、この気温は夏の期間を通して2008年8月2日に華氏100度を越える最高気温を記録して以来69番目の高い気温記録となっています。
アメリカでは気温は華氏で示しますので、摂氏表示に慣れている私たちとしては100度と聞くと何か水が沸騰するのではないか?という感じで如何にも暑さ充分と言う感じですが、この日はそのまま華氏100度以下に気温が下がらず、午後5時を過ぎてやっと下がり始めましたが、その後暑い夜となって翌日の朝を迎えました。
デンバー地区ではオゾン障害警報が出され、TV放送では、車の窓を閉めたままにして中に幼児などを残して車から離れることの無い様に、との警告が繰り返えし流されています。
写真は我が家の軒下に設置してある寒暖計ですが、この日の午後3時頃に撮影したのですが、既に華氏102度を示しています。 しかしながら、湿度の方は相対湿度で25%~30%と言う事で、我が家の屋根に設置してあるスワンプクーラーはフル運転ですが、水の気化熱がうまく機能しているのか、大変良く冷却効果を発揮して家の中は快適な状態が保たれており幸いでした。
AAA (American Automobile Association)オローラ市支店
アメリカで自動車の一般市民への普及が始まって以来の長い歴史を持つアメリカ自動車協会とも言うべきメンバー制の組織のオローラ市の支店の建物です。
もともとアメリカ市民が自動車でアメリカの各地を旅行する時にそのルート状況の最新情報の提供、途中で自動車が故障して立ち往生と言う時にその救済サービス、そして全米のガソリンスタンドの所在地情報提供、などと言った事をメンバーの人達に行う事で全米を網羅する組織として設立されましたが、現在でもその活動が続いています。ちなみに、我が家では私と家内とがそれぞれAAAの会員となっており年会費を家内がFull Memberで55ドル、私がそのAssociated Memberで29ドル払って加入しています。
オローラ市の我が家からすぐ近くのMississippi 通りに在って、この平屋の建物が事務所となっていますが、中は非常に広く大勢の顧客が一度に押し掛けてもいろいろな相談に対応出来る様になっています。
会員には、年間2回迄のどこかで車が動かなくなった時に最寄りの修理工場迄のトーイングサービスが無料で受けられる他に、毎月1回刊行されている機関雑誌の「EnCompass」のコロラド会員版が家まで郵送されて来ます。
AAA (American Automobile Association)オローラ市支店
AAAの支店の建物の通りから見える側の窓ガラスにこんな看板が出ています。
このAAA支店では、
旅行の計画立案のお手伝いをします。
- 客船によるクルーズの旅
- 旅行保険の契約
- 自動車での旅行ルート各種情報
- ホテルやレンタカーの予約手配
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各種保険契約を行います。
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いろいろなセット旅行商品の情報がこちらで入手可能です。この事務所で尋ねるか、またはインターネットでwww.aaa.comを検索して下さい、となっています。
コロラドで観るWorld Cupサッカー
南ア連邦で繰り広げられてきたワールドカップサッカーの各チームの熱戦、とりわけ日本チームの活躍は大変気になりました。
コロラドの地元新聞Denver Post紙では今回のWorld Cup サッカーにそのスポーツページに連日ほぼ1ページの紙面を割いて掲載して、同紙のサッカー担当記者のJohn Meyer氏及び今迄地元プロサッカーチームColorado Rapids のDefenderとして活躍してワールドカップにも過去3回出場して、その他アメリカチームの選手として国際試合に128回も出場しているベテランのMarclo Balboa氏との共同作業による解説記事、そして特に前半ではグループCでのリーグ戦に出場していたアメリカチームの活躍の取材記事を中心として大きな写真とともに熱の入った記事を載せていました。
一方、今回の各試合のコロラドでのTV実況中継放送の方は、
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ケーブルTV及び衛星放送TV
スポーツ専門チャンネルのESPNが今回のWorld Cupの殆どの試合中継を行い、重要な他のスポーツイベントと時間が重複する時はESPN 2チャンネルで行う、といった状況でした。(英語) -
地上波デジタルTV
スペイン語チャンネルのUnivision KCEC 第40チャンネルが主体で、それを補う形でやはりスペイン語チャンネルのTelefutura KTFD第14チャンネルによりカバーしていました。(スペイン語)
また、主要ネットワークチャンネルではABC系のKMGH第7チャンネルがアメリカチームの出場した試合及びWorld Cupの3位決定戦と決勝戦の各中継放送を行っています。(英語)
今回私自身はコロラドでの各試合の中継放送を下記の様に観戦する事が出来ました。(南ア連邦とコロラドでは時差が8時間あるため、下記の試合開始時間はコロラド時間です。)
日本 x カメルーン | 6月14日(月)朝 8:00より |
日本 x オランダ | 6月19日(土)朝 4:30より |
日本 x デンマーク | 6月24日(木)昼 12:30より |
日本 x パラグアイ | 6月29日(火)朝 8:00より |
アメリカ x イングランド | 6月12日(土)朝 8:00より |
アメリカ x スロベニア | 6月18日(金)朝 8:00より |
アメリカ x アルジェリア | 6月23日(水)朝 8:00より |
アメリカ x ガーナ | 6月26日(土)昼 12:30より |
ドイツ x ウルグアイ | 7月10日(土)昼 12:30より |
オランダ x スペイン | 7月11日(日)昼 12:30より |
- コロラドのスペイン語TV放送局
- コロラドではスペイン語で放送をしているTV局がいくつか有ります。この建物はそのうちの一つのUnivision社の入っているビルで、デンバーの町のダウンタウンの8th Avenue とGrant Streetの交差点の一角に在ります。このUnivision社の傘下のUnivision KCEC Channel 50 および Telefutura KTFC Channel 14 の二つのスペイン語によるTV放送が地上波デジタル放送で行われています。
急激に増加するスペイン語を話すヒスパニック系の人達向けの放送ですが、サッカーに関心の高いヒスパニック系の視聴者の需要に応えて、今回のWorld Cup サッカーの南ア連邦からの中継放送をこの2局で殆どの試合について行いました。また、夕方の番組ではWorld Cup特集の解説や出場の各国の様子などの紹介などを連日行っています。
TV放送局としては比較的質素堅実さが感じられる建物ですが、建物の屋上には衛星中継用や送信アンテナへの送り出しのパラボラアンテナが沢山設置されており、両方の放送局ともにこの建物の中にスタジオを持って運用しています。
私の家ではケーブルTVや衛星放送TVを受信していませんので、日本チームの出る試合はスペイン語の放送で、内容的には画面からだいたい分かるのですが、言葉は殆ど通じませんでしたが、ゴールが決まるとアナウンサーが「ゴーーーール」と伸ばして叫ぶのはヒスパニック系の放送のしきたりなのだ、と言う事が分かりました。ちなみに英語の放送の方では、軽く「ゴール」と言うだけでした。
日本でも全部の試合がTVで実況中継が行われたと思いますが、時差のため特に日本 X デンマークの試合は日本では試合開始時間が明け方の3時半からとなって、皆さん眠い目を擦りながらの観戦となったものと想像しています。
アメリカでのサッカーの人気は、これまで今ひとつ盛り上がりませんでした。プロスポーツでは何といっても野球メジャーリーグ、そしてアメリカンフットボール、そしてプロバスケットボール、さらにはプロアイスホッケーが主体を占めており、高校や大学などでも今迄サッカーはあまり人気がありませんでしたが、最近になって、中南米からの移民やその2世、3世のいわゆるヒスパニック人口が急激な増加を示して来て、今やマイナーとは言いにくくなって来ており、それらの人達はサッカーを最も楽しむ人達である事から高校や大学のクラブ活動はもちろんの事、小学校や中学校などでも体育教科の一部として取り上げているところが多くなっています。
そんな事からアメリカでサッカーをやっている選手たちは「どうしたらアメリカでサッカーの人気が高まるだろうか?」と言う事が常に頭に在り、今回の南ア連邦でのWorld Cupサッカーはその意味で大変良い機会であり、アメリカチームとしては是非とも良い成績を残してアメリカ国民の関心を集めたいとして臨んでいます。
6月23日(水)に行われたアメリカチームとアルジェリアとの試合では勝てばグループCの首位で16強トーナメントの次ステップへ進出、負けるか引き分けではWorld Cup から引き上げ、と言う場面での両チーム譲らず試合が前半そして後半と0 – 0で進行して、4分のロスタイムに入った44秒後にアメリカチームの主将を務めるLandon Donovan 選手のまさに乾坤一擲のシュートがアルジェリアゴールを割って1 – 0となり、アメリカチームは劇的な1930年のWorld Cup以来初の16強トーナメントへと進出しました。
この様子は中継していた放送局だけでなく、各TV放送局のニュースのスポーツコーナーでも大々的に伝えられ、アメリカのサッカーファンのみならず多くの人達にサッカーの醍醐味を味あわせるのに充分な出来事となりました。地元新聞のDenver Post紙ではこの事を伝える記事に「90-plus minutes income at a most Pivotal Time.」としており、紙一重で勝敗を分けたDonovan選手の執着に賛辞を送っています。
今回の南ア連邦でのWorld Cupサッカーの全試合(1次リーグ48試合、16強トーナメント16試合)が終了したところで、ESPNとABC Networkではアメリカでのその中継プログラムの視聴者数結果を発表しましたが、それによりますと、通常の視聴家庭数は前回の2006年の147万4000軒に比べて41%増加して227万7000軒となり、視聴者総数は44%上昇して300万人に近い数字となった、としています。
また、ESPNではアメリカチームがDonovan選手のゴールで16強へ進出試合の様子を同社のWebサイトでストリーミングしていましたが、同日の水曜日だけのその部分のアクセス数が110万回となり、後のニュース等でTV放送として観た人の数は860万人に上った、としています。このオンラインで観た人の数は今年今迄で最高であったDuke大学とButler大学のバスケットボール全米選手権の決勝戦を凌いだと言う事です。
- コロラドのスペイン語TV放送局前の看板
- Univision KCEC Channel 50のTV放送局がこの建物の3階と4階のフロアーを使用しており、またTelfutura KTFC Channel 14のTV放送局は5階のフロアーに在ります。1階と2階はDenver Housing Authorityが使用していますが、まだ空きスペースが有るのでそのリース契約に応じます、としています。
一方、準決勝戦のスペインとドイツの試合にスペインでは1720万人の人が試合をTVで見守ったとHollywood Reporter紙は伝えており、これはTV全視聴者数の88.1%にあたるとしています。また、この試合のドイツでの視聴者数はドイツ全体の83.2%にのぼった、とVariety紙は伝えています。更にオランダでは、やはり準決勝戦のオランダとウルグアイの試合を1230万人の視聴者が観戦したとThe Oranje紙が伝えており、オランダ全体の人口が1640万人ですので大変な数と言えます。
同様に決勝戦のオランダとスペインの試合については、両国での80%以上の人達がTV観戦したものと見られており、比較としてアメリカがガーナにノックアウトされた16強トーナメントの第1戦のアメリカでのESPNの中継放送の視聴者数は1400万人で、ESPNのNBA(全米プロバスケットボール)のLakersとCelticsとの決勝戦の平均1400万人を僅かに上回った記録となっているとしています。
そして、アメリカで今年の1月に行われたプロアメリカンフットボールのSuper Bowlの視聴者数が最も多い数字で44.4%と言う事ですから、アメリカでのサッカー人気はヨーロッパなどの国々等と比較して、また、アメリカでの他のスポーツに比較してまだまだかなり低いと言う事が出来そうです。
ところで、コロラドでも近年になってプロサッカーのチームが結成されColorado RapidsとしてアメリカメジャーリーグサッカーのWestern Conference(8チーム)で活動しており、7月11日(日)現在で第3位につけています。もう一つのEastern Conferenceはやはり8チーム構成となっています。
今までColorado Rapidsではその本拠地グラウンドを持っていませんでしたが、3年前にやっとの事で、デンバーの北東に隣接するCommerce Cityの広大な野生動植物保護区(Rocky Mountain Arsenal National Wildlife Refuge)に隣接するところに公式ゲームの可能な1万8000名の観覧客を収容する本格的なサッカー競技場(Dick’s Sporting goods Park) がオープンして本格的な活動に入っています。
また、Colorado RapidsにはDefenseの選手として日本人の木村康祐選手がプレーしており、彼は2007年にMid Fielderとして加わりましたが、2008年からそのポジションをDefenseに変えて現在活躍しています。
彼の持ち味はそのパワフルな運動能力と今迄Mid Fielderであった攻撃性とを活かしたプレーにあり、彼がDefenseに加わるとColorado Rapidsが攻撃的になるといった定評があります。
木村選手は現在26才で、今シーズンに入って先に左くるぶしを痛めて8週間の治療で試合から離れていましたが、7月4日(日)のNew York Red Bullsとの試合の第2ハーフから交代選手として出場しましたので、今後の今シーズンの活躍が期待されています。
ヒスパニック人口の比率が高いコロラドで、これから徐々にサッカー人気が高まって、Colorado Rapidsから多くのアメリカナショナルチームへの選手が出て来て世界的なプレーヤーを輩出する事を期待したいと思います。
ところで、コロラドの地元新聞のDenver Post紙では、今回のWorld Cupでアメリカチームがガーナに負けてしまった翌日の紙面で読者対象の質問アンケートを実施しており、その結果が紙面に掲載されましたが、その「PostPoll」欄では、次の様に調査結果が発表されています。
Denver Postから読者への質問
アメリカチームがWorld Cupサッカーで負けてしまいましたが、あなたはいつ次のサッカーゲームのTV放送を観戦しますか?
読者からの回答集計結果:応募者数総計1939名
サッカーはオリンピックの水泳競技みたいな物だから、気が向いたら・・・ とする人 | 42.8% |
私はWorld Cupの試合を続けて最後迄観戦、そしてColorado Rapidsの試合、さらにはヨーロッパリーグの試合、見られるものは更に続けて、とする人 | 29.1% |
私はWorld Cupの残りの各試合を観戦して、その後はどうするか分からない、とする人 | 28.1% |
と言う結果であったとしています。
小切手郵送を銀行振込にして節約を計る
アメリカ財務省では、現在連邦政府が小切手で国民へ郵送で支払っている、国民年金、退役軍人恩給、鉄道退職恩給、人事院恩給などの、その発行総数が年間で約1億3600万通に及ぶもの全部を対象として2013年迄にそれぞれの受給者の銀行口座へ直接振り込みとする、としています。
日本では以前からこれらの扱いは全て銀行口座への振込となっていますので、アメリカでのこうした動きに奇異に感じられるかもしれませんが、これらのアメリカ政府からの給付支払いは銀行口座への直接振り込みを以前より推奨奨励をしていますが、それでも大部分の国民は現在でも以前のままの小切手郵送で受領しているのが現状です。
これによって、政府は年間約4800万ドルの小切手代が節約出来ると言っており、また、納税者にとっては、それによる経費節約に関して最初の4年間で約3億300万ドルの税金の節約となるとしています。
これによって、郵便でのFirst Classメールの扱い量がかなり減って、アメリカ郵便局システム(United States Postal Servise)での売り上げの低減となって現れる程の数字ですが、政府としての大幅な経費節約と送付手続きの事務的な誤りなどを防ぐ意味でも大変効果的な方向と思われます。
あとがき
6月20日(日)は「父の日」でした。日本でも最近では「母の日」とともにこの「父の日」も定着して来ている事と思いますが、この日にアメリカでは日頃健闘している、また健闘して来たお父さんに対して感謝を込めて贈り物をする習慣になっていますが、その贈り物についての統計数字が毎年発表になって、それらの数字から今年後半の国民の消費傾向や景気感などを推定する上で参考となります。
今年の「父の日」の贈り物の統計として、National Retail Federation(全米小売業連合)の調査「2010 Father’s Day Consumer Intentions and Actions Survey」によりますと、「父の日」の為に平均的なアメリカ人が贈り物を購入するのに使用する費用は今年は平均で94.32ドルとなっていて、昨年の平均値90.89ドルを上回っているとしています。
父親に「父の日」の贈り物として購入した物品とその全米での消費金額の推定値について内訳を見てみますと、下記の様になっています。
1位 | ワインとビーフステーキなどで夕食または遅い朝食をご馳走する。 | 19億ドル |
2位 | ネクタイやシャツなどの衣料品類 | 13億ドル |
3位 | HDTVセットなどのエレクトロニクス機器類 | 12億ドル |
4位 | 「Happy Father’s Day」のお祝いカード類 | 7.4億ドル |
4位 | 工具類や大工道具など | 4.8億ドル |
6位 | 家や庭の手入れをする道具類 | 4.4億ドル |
7位 | 自動車関係のアクセサリー類 | 4億ドル |
家庭での手料理の他にレストランでの外食も含んでいる事からと思いますが、豪華な食事が金額的に大きくトップを占めているのは如何にもアメリカらしい感じがします。また、金額的に昨年より上昇して来ているという事は多少アメリカでの景気回復を反映しているのかもしれません。
ところで、コロラドの地元新聞のDenver Post紙では、その時々の事柄について読者対象の質問アンケートを実施しており、その結果が紙面に掲載されますが、最近のその「PostPoll」欄では、次の様な調査結果が発表されています。
Denver Postから読者への質問
アメリカ経済の不調はこれから2度目の不況を伴うダブルディップの形となると思いますか?
読者からの回答集計結果:応募者数総計1042名
その可能性は全くない。 | 2.0% |
僅かでは在るが,可能性あり。 | 16.0% |
可能性は五分五分である。 | 21.4% |
可能性が大きい。 | 24.3% |
非常に可能性大だ。 | 21.2% |
避ける事が出来ない。 | 14.1% |
と、多くの人達がアメリカの不景気にが再び2段構えでやって来る事を心配している事が伺えます。オバマ政権の健闘を期待したいところです。