8K/4Kで先鞭をつけてきた同社は、今年も8K/4K関連の機材をメインに各種測定機器やモニター、レコーダー、カメラなどを出展した。ブース側面には85インチと55インチの8Kディスプレーが備えられ、非圧縮の画像も視聴できるようになっており、同社のブース前を通る来場者が足を止めて見入っていた。
すでに4Kの映像は溢れかえっているが、8Kの映像を間近で見られるのはここアストロデザインのブースとノースホールのNHKくらいにしかなく、4Kの先にあるハイレゾの世界を垣間見れる貴重な場所になっていた。ブース内はこうした来るべき8Kのソリューションのほか、実用期に入った4K対応の製品としてモニター12インチ17インチの小型モニターや、ビューファインダーのほかHDMI2.0の測定器やSSDレコーダー、コンバーターなど実際の運用に必要な各種機器が出展された。
また、別会場のNHKブースにも展示されていた単板式スーパーハイビジョンカメラAH-4800や8K対応の非圧縮SSDレコーダーなど、HDから4K、その先の8Kまでを網羅した出展を行っていた。
8K/4K非圧縮SSDレコーダーHR-7512-C。4K映像信号を録画・再生できる非圧縮SSDレコーダーで、フル解像度8K映像信号の記録では4台を同期運転することで対応する。ループ再生、逆転再生などの機能を搭載している
12インチ4KモニターDM-3413。波形、ベクトル、ヒストグラムといった測定機能が搭載された4Kモニターとなっており、ドットバイドットによる表示が可能なのでカメラマウントモニターとしての運用にも適している
4KインターフェースコンバータSD-7073。HDMIと3G-SDIの相互変換に対応したコンバーター
HDMI2.0/HDCP2.2対応プロトコルアナライザVA-1842。ビデオタイミングやオーディオタイミングのほか、SCDCレジスタの表示やInfoFrameの計測を行うことが可能。また、ITU-R BT.2020を含む色域や輝度解析などが可能
フルHDの表示が可能な電子ビューファインダーDF-3515。OLEDを採用することで小型化を図ったもので、映像信号の入力はHDMIと3G-SDIに対応している
光伝送が可能なヘッドアダプターAT-4803がビルトインされた8Kカメラ。CCUアダプターAR-4804によりインカムやリターン映像、タリー、音声などの信号も光ケーブルで伝送できる
8KクロスコンバーターSC-8209-A。8Kスーパーハイビジョンのクロスコンバーターで、DG-SHVと4K/HD双方向でアップダウンできるクロスコンバーター。4Kの切出しも可能