富士フイルムブース動画

360°全天球動画

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シネマカメラ用ズームレンズに新製品「Premista」登場

新製品の「Premista28-100mmT2.9」(右)と「Premista80-250mmT2.9-3.5」(左)

シネマカメラ用ズームレンズ「Premista(プレミスタ)」シリーズの「FUJINON Premista28-100mmT2.9」と「FUJINON Premista80-250mmT2.9-3.5」を出展。46.3mmのイメージサイズをカバーしており、現在市販されているシネマカメラはほぼ全てをカバーする。

ラージフォーマットをカバーしながらも質量3.8kg、全長255mmの小型軽量なボディを実現。前枠は114mmの前枠で、一般的なマットボックスに対応している。

T値はT2.9。また、新しい特徴として、ZEISS eXtended Data(ツァイス・エクステンデッド・データ)」に対応。ディストーションをポストプロダクションで補正していくことに対応している。

13枚絞り羽採用も特徴だ。従来の同社シネマレンズラインナップは9枚の絞り羽根を採用。しかし、より自然で豊かなボケ味を提供したいという思いで、13枚の絞り羽を採用したとのこと。

デジタルスチルカメラの展示コーナーでは、2018年9月のphotokinaで発表された中判ミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」のコンセプトモデルが展示されていた。基本的には静止画撮影をメインとした1億画素対応の中判デジタルカメラだが、動画機能も重要視しており、4K30Pを10ビットで撮影することができる。価格は約1万ドルを目標と発表されており、NBAの会場でもシネマトグラファーやレンタルハウスの方から注目を集めていた。

開発中の「FUJINON UA125x8」「FUJINON UA18x7.6」「FUJINON UA23x7.6」を参考出展

放送用レンズで注目の展示は、4K対応の放送用箱型ズームレンズ「UA125x8」の参考出展だ。広角8mmから望遠1000mmまでの幅広い焦点距離をカバーする125倍を実現。富士フイルムは現在、107倍の放送用箱型ズームレンズをラインナップ中だが、125倍はそれを上回る倍率となる。

東京オリンピックの需要を目指して開発されている製品で、投手の手や表情のアップなど、迫力ある寄りの画を期待できそうだ。

4K対応の放送用ポータブルズームレンズ「FUJINON UA18x7.6」と「FUJINON UA23x7.6」も参考出展されていた。これまで富士フイルムの4Kレンズを踏襲しており、9枚羽も搭載している。カムコーダーの4K化と共に軽量小型のレンズの需要が高まっているが、そんな需要に応えた新製品といえるだろう。

放送用レンズのコーナーでは新しい機能の紹介も行われていた。リモートバックフォーカスの頭文字をとった「RBF」と呼ばれる機能だ。通常、バックフォーカスを調整する際は、基本的にカメラマンがモニターを見ながら、VEとインカムでやり取りをして、「フォーカスが合っている」「合っていない」と連絡を取り合い調整が行われていた。RBFの機能を使うと、VE側がモニターを見てバックフォーカスを調整できるようになり、より精度の高いバックフォーカスの調整ができるようになる。