360°全天球動画
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フルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 7」「ニコン Z 6」を展示
■ニコンZシステムの動画機能をアピール
ニコンは、ニコンZシステムとロボットカメラを中心に展示。カメラコーナーの主役はフルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 7」「ニコン Z 6」だ。動画コーナーでは、Z 7とZ 6にATOMOSのNINJA Vやマイク、ジンバルと組み合わせて動画機能を拡張できることを紹介していた。
各社のアクセサリーを使った、ニコンZシステム動画機能紹介のコーナー
ニコンZシステムとATOMOSのNINJA Vを組み合わせた例
■ニコンZシステムがファームウェアのアップデートでProRes RAWに対応予定
今後、ファームウェアのアップデートでNikon ZシリーズがProRes RAWに対応することを発表。各社フルフレームミラーレスカメラの中でも初対応となる予定で、Nikon Z 6とNikon Z 7の両方で利用可能。N-Log用のLUT、12ビットのProRes RAWビデオをサポート予定。まだ開発発表した段階で、時期に関しては未定とのこと。
ProRes RAWの紹介として、ATOMOSのレコーダーが展示されていた
■ニコンのシネマレンズ?NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctを展示
NABだが、NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctが展示されていた。データの持ち帰りはできなかったが、タッチ&トライは可能。開放では、かなり深度が狭いのとボケがすごく綺麗だ。
また、実際にさわってみると、回転角が大きいことに気づく。無限遠から最短撮影距離まで回転角は約300°ぐらいで、シネマレンズを操作しているようにも感じる。コントロールリングを1つ搭載しており、絞りやISOの変更に設定することが可能だ。
ニコンのシネマレンズといっていいような大柄な外観を実現するNIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct
■未発売も含めたニコンZシステムのレンズラインナップを一堂に展示
Zマウントレンズの展示も充実していた。未発売も多数展示されていたのも興味深かった。こちら側は広角中心のラインナップ。
※左より
- 24-70mm f/4 S 発売済み
- 35/mm f/1.8 S 発売済み
- 24/mm f/1.8 S 2019年発売
- 14-30mm f/4 S 2019年4月予定
- 24-70mm f/2.8 S 2019年発売
Zマウントの単焦点レンズは、Gレンズより若干大型化したレンズが多い。しかし、24-70mm f/2.8 S(一番右)は、Gレンズよりも重量は軽くなっている。
※左より
- 70-200mm f/2.8 S 2019年発売
- 58mm f/0.95 S Noct 2019年発売
- 50mm f/1.2 S 2020年発売
- 50mm f/1.8 S 発売済み
- 85mm f/1.8 S 2019年発売
この中でNoctを除いて発売が待ち遠しのは、50mm f/1.2 S(中央)だ。絞りの明るさなどはAI Nikkor 50mm f/1.2Sと同じだが、鏡胴のサイズはかなり大型化している。どのような描画を実現するのか?今から登場が楽しみなレンズだ。
■50種類のNIKKORレンズを使用して作成された8Kのタイムラプス動画を公開
Z 7には、8Kのタイムラプス動画制作を可能にする「インターバルタイマー撮影」を搭載。8K映像をMP4またはMOVを選択して記録が可能だ。この機能を使って、50種類のNIKKORレンズを使用して作成された8Kタイムラプス作品「Earth、Wind and Inspire」が展示されていた。
北米の美しい風景もさることながら、あらゆる単焦点レンズやズームレンズを使って撮影されているのはユニークだ。レンズはGタイプレンズとの組み合わせだけでなく、一世代前のAI AF Nikkor 50mm f/1.8DやAI AF Nikkor 35mm f/2DといったDタイプレンズでも撮影されているのも興味深い。画角や光源の写り方など、レンズ選びの参考にもなる映像作品だ。
映像には、常に撮影中のレンズが右下に記述されている。写真撮影時は「AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR」
■Nikon Z6、Nikkor Z 24-70mm f/4、Atomos Ninja Vなどをセットにした「Z 6フィルムメーカーズキット」登場
米国やカナダでは、「Z 6フィルムメーカーズキット」と呼ばれるオールインワンビデオバンドルを発売中だ。箱を空けて、すぐに映像撮影に必要なものがすべて揃っている。キットは次のものが含まれている。
- Nikon Z 6カメラ
- NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
- マウントアダプター「FTZ」
- 4K HDR 5 インチモニターレコーダー「Atomos Ninja V」
- Rode VideoMic Pro +
- 3軸ハンドヘルドジンバルスタビライザー「MOZA Air 2」
D850のフィルムメーカーズキットは、単焦点レンズを3本バンドルしていたが、Z 6のフィルムメーカーズキットはズームレンズ1本となっている。その代わりにMOZAの3軸ハンドヘルドジンバルスタビライザーをバンドルしているのが特徴だろう。MOZA Air 2と組み合わせることにより、3軸のパン、チルト、ロールからさまざまな角度からのスムーズな撮影が可能になる。また、MOZA Air 2は、最大ペイロード4.2Kgと耐荷重に強いところだも魅力だろう。
米国やカナダで発売中のZ 6フィルムメーカーズキット。価格は3,999.95ドル
MRMCから最新のロボットカメラと放送ソリューションを展示
■ステージのカメラ操作を自動化するPolycam Chatソリューション
ソリューション側のコーナーでは、MRMCの自動放送ソリューションを展示。MRMCは2016年にNikon Corporationによって買収。現在はニコンの子会社となっている。今回メインで紹介しているのがPolycam Chatを使った自動化されたスタジオ撮影だ。顔と手足の検出ソフトウェアを使用して、最大4人の登壇者のカメラ操作を自動化してくれる。ブースでは、手放しの状態でもカメラが人間を自動的に追って撮影する様子を実現していた。
小規模スタジオの撮影を簡略化することができるPolycam Chat
仕組みとしは、映像から骨格を分析して、どのように人間が映っているかを解析。その結果から、人間の頭にカメラアングルを合わせる映像を実現している。
カメラを動かしても、頭の位置を追従する。完全に手放しでカメラの操作を自動化できる
■高速カメラロボットBoltを展示
Boltと呼ばれる映像制作のロボットアームも目玉の展示だ。今年は、BoltとBolt Jr.の小さいモデルも登場。2台並べて展示していた。もともと組み込んだ動きに合わせて2台が動いているのだが、特に注目は精度と再現性だ。2台の動きがぴったりと連動していて、かつ再現性がないとできない動きになっていた。
あくまでも映像の撮影用のロボットであり、ほとんどの大作映画で使われているという。例えば、スター・ウォーズやマーベルのコミック系の大きな映画でよく使われているとのことだ。
左がBOLT、右がBOLT JR.
■1人のオペレータが1台のカメラ操作で同時に複数カメラを利用できるPolycam One
Polycam Oneは、ライブスポーツ撮影用の低価格なシングルオペレータソリューション。1台のマスターカメラを人間が動かすと、ほかのカメラも同じ被写体を追いかけてくれる半自律的なビデオキャプチャシステムだ。ブースでは、スポーツアリーナの縮小モデルを使って実演。例えば、黒い1選手を追いかけると、ほかのカメラも同じ選手を追いかけてくれる。一人で他のカメラも操作できるみたいなソリューションだ。
技術的には、アームの制御技術を使ったもので、1つ動かすと、それの動かした量から別の雲台の動かすべき量を計算して実現しているとのことだ。