北陸放送機器展のよしみカメラブースにおいて、同社が企画・製造を手がけるUSB Type-C テザーPDケーブル「テザーワン」が紹介された。本製品は、撮影現場でのテザー撮影に特化したケーブルである。

「テザーワン」の主な特徴は、「柔軟性」「高速データ転送」「給電(PD)対応」の3点である。素材にリキッドシリコンを採用したことにより、硬化しやすい従来のケーブルと比較して優れた柔軟性を実現している。これにより、カメラの取り回しや機材への沿わせやすさが向上し、現場での利便性が高められている。
また、ケーブルの素材には蓄光材が含有されており、暗闇でほのかに発光する仕様となっている。これは、暗いスタジオなどでの撮影時に、ケーブルへの足の引っかかりによる転倒や機材の破損事故を防ぎ、視認性を確保するための工夫である。

ケーブルの両端にはUSB Type-Cコネクタが採用され、片側はL字型、もう一方はストレート型となっている。長さは当初40cmと5.5mの2種類で展開されていたが、ユーザーの要望に応え、新たに3m、10m、15mの3種類がラインナップに追加される予定だ。現在、最も需要が高いのは5.5mのモデルであるという。

本製品は、先行する他社製品よりも優れた柔軟性と手頃な価格を追求しており、撮影現場の具体的なニーズに応える製品として注目される。