Bolin Technology 屋外向けPTZカメラ「EXU248F」
北陸放送機器展2025の日本ラッドブースでは、Bolin Technology(ボーリン・テクノロジー)社の屋外対応PTZカメラ「EXU248F」が展示された。スタジアムやイベント会場など、過酷な環境下での撮影を想定した堅牢設計と、高画質映像の両立が特徴だ。
撮像ブロックには4K対応のソニー製Blockカメラモジュールを搭載。光学48倍ズームに対応し、被写体までの距離を問わず高品位な映像を収録できる。FreeD対応やNDIモデルも用意され、トラッキングシステムやIPベースの制作環境にも柔軟に統合可能だ。
防塵・防水性能はIP67相当で、動作温度は-40℃〜+60℃、最大風速60m/sに対応する高耐候設計を採用。屋外常設や高所設置など、厳しい環境下でも安定して稼働できる構造となっている。
出力はデュアル6G-SDI、HDMI 2.0、SFP光SDI、LAN(IPストリーミング)に対応。Bolin独自の「FAST HEVC」コーデックを採用し、高画質・低遅延・低帯域でのIP配信(RTSP/RTMP/SRTなど)を実現する。FreeDプロトコルやGenlock入力にも対応し、AR/VR合成やマルチカメラ撮影にも柔軟に統合できる。
なお、同シリーズにはNDI High Bandwidth/HX3に対応した「EXU248N」もラインアップ。TriCasterやvMixなどNDI対応スイッチャーとの連携を想定したモデルで、ライブプロダクション用途に最適化されている。
よりPTZカメラ運用が進む海外市場で鍛えられたメーカーらしく、EXU248Fは現場の実用性を重視した設計が際立つ。可動ノイズの少ないスムーズなパン・チルト動作や、安定したリモート制御性など、プロユースの現場を意識した作り込みが見られた。
高画質・高耐久・高い運用性を兼ね備えたEXU248Fは、放送中継からライブイベント、固定設置監視まで、幅広いシーンで活躍が期待されるモデルだ。