波形モニター LV5600W
北陸放送機器展2025のリーダー電子ブースでは、SDIとIPの両方に対応する波形モニター「LV5600W」と「LPX500」が展示された。放送からプロAVまで、幅広い運用環境を想定した最新モデルが紹介された。
ハイエンド向けのLV5600Wは、12G/6G/3G/HD/SD-SDI信号に加え、SMPTE ST 2110やST 2022-6といったIP映像規格にも標準対応するハイブリッドタイプの波形モニターだ。WebRTC技術を活用したリアルタイム監視やフルコントロールにも対応し、遠隔地からのリモートモニタリングを実現している。
HDR信号測定、JPEG XS解析、3D-LUT変換、False Color表示など多彩な測定機能を備え、放送局やライブ制作現場など、SDIとIPが混在する環境でも柔軟に運用できる設計となっている。

一方のLPX500は、8インチのタッチスクリーンを備えたコンパクトモデルで、12G-SDIおよびIP信号の両入力に対応する。中継車やスタジオ、ポストプロダクションなど限られたスペースでの運用を想定し、SDIベースで培われた操作性を維持しながら、IP信号監視にも対応した構成が特徴だ。
放送機器としての信頼性を保ちながら、プロAVや教育、配信分野などにも柔軟に提案できるモデルとして位置づけられており、SDIとIPが混在する現場でスムーズな移行を支援する。

リーダー電子は、長年にわたり正確な信号計測と安定した動作で放送・制作現場を支えてきた。今回展示された2モデルは、その技術を基盤に、SDIからIPへの移行を見据えた新たな計測ソリューションとして注目を集めていた。