北陸放送機器展2025のローランドブースでは、新アプリケーション「VenuSet(ベニューセット)」が紹介された。これまでiPad向けに提供されていた同アプリが、新たにMacおよびWindowsにも対応し、より多様な運用環境で利用できるようになった。

VenuSetは、同社のスイッチャーやミキサーを直感的に操作できるカスタマイズ型コントロールアプリだ。従来のアプリでは詳細設定や複雑な操作が求められたが、VenuSetでは必要なボタンやフェーダーだけを自由に配置し、最小限の構成で運用できる。音声フェーダーのミュートや音量調整、映像の切り替え、シーンメモリーの呼び出しなどをワンタップで実行できる。

アプリ内の表示は日本語にも対応。たとえば「会議室1」「授業パターンA」といった用途に合わせてボタン名を設定でき、複数のプリセットをワンタッチで呼び出せる。配信現場では「資料+登壇者」「資料のみ」「登壇者のみ」といったレイアウト切替も直感的に行える。

VenuSetの操作画面

VenuSetは、セミナールームや会議室、学校など、非専門オペレーターが扱う現場を想定して設計されている。システム本体をAVラックに収納し、実際の操作はVenuSet上で完結。必要なボタンだけを配置できるため、誤操作によるトラブルを防ぎながら、誰でも直感的に扱える操作性を実現している。