Inter BEE 2025のYC Onionブースにおいて、2025年12月頃の発売が予定されている新型一脚「Tako」を取材した。この新製品は、同社の従来モデルである「PINETA Pro」と比較して、より軽量化が図られている一方で、最大伸長はさらに長くなっている点が特徴である。

本製品の最大の特徴は、足元の三脚ベース部分の多機能性とモジュラー設計にある。ベース部分にはペダル機構が採用されており、ペダルを踏むことでポールの角度を自由に調整できるほか、垂直位置に戻してロックする際も同様にペダル操作のみで完結する。

また、このベース部分は一脚のポールを取り外したのち、専用パーツへ換装することで、照明機材などを設置するライトスタンドとしても運用が可能だ。下部にはクイックリリースシステムが組み込まれており、収納時には三脚の脚部を折りたたむことでコンパクトに持ち運ぶことができる。

雲台部分にも改良が施されており、手前に配置されたボタンを押すだけで、横位置から縦位置撮影への切り替えがスムーズに行える新しい機構が採用されていた。会場では、より小型な自由雲台を搭載したモデルも展示されており、用途に合わせた選択が可能となっている。YC Onionは、軽量かつ多機能なこの「Tako」を通じて、機動性を重視するクリエイターのニーズに応える姿勢を示している。