アドビは、NABにてPremiere Proのベータ版に搭載された「カラーモード」を発表した。これはエディターのためにゼロから設計された、従来のカラー調整の概念を刷新する新しいワークフローである。

大きな変更点として、画面上部の「インポート」「編集」「書き出し」というタブに加え、新たに「カラー」項目が追加された。このモードを選択すると、大型のプログラムモニターと素材ブラウズエリアを中心とした、従来にはなかった専用インターフェースに切り替わる。

最大の特徴は、煩雑になりがちだったカラー管理の一元化にある。従来は調整レイヤーやコピー&ペーストを駆使して行っていた作業が、「シーケンス(全体)」「クリップ(単体)」「グループ(一括)」という階層で管理できるようになった。

シーケンス全体に調整を施す際は、豊富なプリセットからスタイルを選択可能である。さらに、新たに導入された調整機能により、マウス操作によってコントラストなどの値を直感的にコントロールできる。また、輝度範囲を細かく分割する「ゾーン」の概念を取り入れ、シャドウやハイライトといった特定領域に対しても、狙い通りの調整を素早く行える。

「この映像をどのように見せたいか」というクリエイティブな思考を妨げることなく、直感的なカラーグレーディングを実現する設計となっている。