txt:石川幸宏 構成:編集部
アビッド テクノロジー
AVID Artist | DNxIOが早くも出荷開始。国内でも第一弾がすでに9月初旬に事前予約ユーザーから優先的に出荷開始されているという。Artist | DNxIOは、アビッドの4K対応コーデックDNxHRのハードウェア・エンコード/デコードに将来的に対応する予定。これはArtist|DNxIO内に専用チップが入っており、無償のソフトウェア/ファームウェア・アップデート(近日中にリリース予定)を適用することで、DNxHRをサポート可能になる。このDNxIOはブラックマジックデザインのUltraStudio 4KのOEM製品だが、元々対応しているProResに関しては、ハードウェアではなく、ソフトウェア側でのエンコード/デコードの対応となる。
なお、2015年10月1日から下記の新価格での販売となる模様。
- Avid Artist | DNxIO with Media Composer永続ライセンス:税抜610,000円
- Avid Artist | DNxIO with Media Composer年契約サブスクリプション(2年):税抜610,000円
- Acid Artist | DNxIO 単体:税抜486,000円
実際の販売については下記を参照してほしい。
■Avid販売代理店リスト(「ビデオ編集製品」項目を参照)
またProTools|Firstに続き、今年度末にもリリースが予想されている無償バージョンのNLE、Media Composer|Firstのデモも注目を集めていた。
ARRI
昨年のIBC直後、ミュンヘンでのcinec 2014で突如発表された「ALEXA 65」の実機展示を始め、NABでも発表された、ALEXA XTのリプレース版カメラ「ALEXA SXT」が登場。UHDに加えて、Cinema 4K(4096×2160)収録が可能になり、通常のHD16:9とともにアナモフィックレンズ用に4:3モードも選べる。またAMIRAと同じカラーマネジメントエンジンを搭載し、色域のプロファイルもALF-2、ASC CDLに加え、3D LUTにも対応。ALF-2は、先発のARRI MiniやAMIRAとも同じで、他のカメラを混ぜたマルチカメラ収録でもカラーマッチングは万全だ。またオプションで、オンセットのプレビューにRec.2020ガンマを使用も可能。
また昨年に引き続き、ARRIもHDR映像のデモを盛んに行っていた。今年はAMIRAで撮影されたHDR映像を、発売したばかりのSAMSUNGのHDR対応凹面4K(UHD)TVで上映。
Livestream
一昨年のNAB以来、ストリーミング関連ハードウェア製品に力を入れているLivestream。今回も新たな製品を展示。ポータブルなオールインワンライブプロダクションシステム「Studio HD550」($8,000)は5つのHDMIとSDIのインプットが可能で、WindowsベースのStudioソフトウェア3.0で稼働する。
Studioサーフェスもこれまでリリースされていた「Track」「Core」「Broadcaster Pro」($600)は、HDMI出力のカメラからライブストリーミングを出力するユニットに加えてさらにコンパクトで機能を絞った「Go」($900)を新たにラインナップ。ニットで、ワイヤレス/ワイヤードどちらの出力も可能。4G LTEかEthernet経由で配信が可能。ワイヤレスのみの配信であればさらに小さい「Broadcaster mini」($400)もある。
G-Technology
G-SPEED Studio XLは、大容量の保存と高速転送が可能な8ベイThunderbolt 2を装備したストレージソリューション。ベイアダプターが統合されevシリーズの全ドライブに対応。さらにREDカメラのSSD「REDMAG」がそのままスロットに入る専用アダプターも用意。例えばREDカメラで撮影した素材を撮影現場でそのまますぐにG-SPEED Studio XLに挿入、別のev RaW等へデータ転送し、そのev RaWをまた別のノンリニア編集用のPC等へ転用運用するなど、汎用性可搬性に優れたオンセット向けのストレージソリューションが登場した。
朋栄
4KハイスピードカメラFT-ONEのヘッド分離型で防塵・防滴モデルの新型「FT-ONE-S」と光ファイバー搭載でHD収録に対応した「FT-ONE-OPT」、さらに4K画像からの切出しやダウンコンバートが可能な「ZE-ONE」。また撮影時に発生するフリッカーをリアルタイムで除去出来るプロセッサ「フリッカーコレクタ」を参考展示した。
txt:石川幸宏 構成:編集部