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txt:編集部 構成:編集部
2月28日~3月3日に開催されるCP+2019。プロニュースでは、メディアパートナーとして今年もCP+2019の見どころを紹介する事前特集を行う。来場される方が会場を回りやすいように、来場されない方でも内容を把握できることを目指して「プロ向け動画エリア」や「展示会場」の注目ブースについて紹介を予定しよう。
- Vol.01 2019年のプロ向け動画エリアはここに注目
- Vol.02 注目メーカーの展示内容を事前にチェック!
- Vol.03 アジア発交換レンズ&ジンバルメーカーをチェック!
【CP+2019 開催概要】
■名称
CP+(シーピープラス)2019■会期
2019年2月28日(木)・3月1日(金)・2日(土)・3日(日)■会場
パシフィコ横浜(展示ホール、アネックスホール、会議センター)/大さん橋ホール■開場時間
10:00~18:00(初日は12:00から、最終日のみ17:00終了)■入場料金
1,500円(税込)(Web事前登録で無料になる)
障がいがある事を証明する手帳を持参の方、小学生以下の方は無料
動画に特化した機材をまとめて展示
CP+は民生向きのスチルカメラ向けのイベントだが、今年も毎年恒例の業務用に特化したプロ向けの動画ソリューションを紹介する「プロ向け動画エリア」が設けられている。
一眼ムービーはもちろん、写真レンズの描写力を生かしたムービーカメラや、より演出力を高める周辺機器など、最新動画ソリューションを紹介する。会場は、展示会場とは別会場となるパシフィコ横浜 会議センター304。日程は2月28日と3月1日の2日間開催のみとなり、CP+全体日程より短いため注意してほしい。
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今年もパシフィコ横浜会議センターで行われるプロ向け動画エリア
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CP+2018のプロ向け動画エリアの様子
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プロ向け動画エリアの会場は、パシフィコ横浜 会議センター304
ソニービジネスソリューション/ソニーマーケティング
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CP+2018プロ向け動画エリアのソニービジネスソリューションブースの様子
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左からPXW-Z280、「α6400」
XDCAMやNXCAM、Handycam、デジタル一眼カメラαシリーズを展示する。4K60Pハンディカムコーダー「PXW-Z280」や「PXW-Z190」、デジタル一眼カメラの「α6400」などの新製品が展示されるだろう。PXW-Z280は、有効3840×2160画素4K ExmorR CMOSイメージセンサーを3板式で搭載することにより、感度F12の高感度を特徴としている。
α6400は、0.02秒の高速AF、高速・高精度な「リアルタイム瞳AF」「リアルタイムトラッキング」機能搭載のAPS-Cセンサー搭載デジタル一眼カメラ。全画素読み出しによる高解像4K動画記録をはじめ、HDR(HLG)やS-Log/S-Gamutなど、クリエイティブな動画制作をサポートする動画機能を搭載している。
パナソニック
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CP+2018プロ向け動画エリアのパナソニックブースの様子
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左からEVA1、バージョンアップしたファームウェアの画面
Ver.3.00にファームウェアアップデートしたコンパクトシネマカメラ「AU-EVA1」を展示する。これまでのEVA1でも4K60P収録が可能であったが、記録できるのは8ビットまでに限られていた。今回のソフトウェアアップデートにより、HEVC LongGOP 200Mの「4K/UHD 59p/50p 420_10bit@200Mbps」や「4K/UHD 29p/25p/23p/24p 420_10bit@150Mbps」が追加され、4K60Pの状態で10ビットでの記録が可能になる。
富士フイルムイメージングシステムズ
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左からX-T3と「Xマウント」に対応したシネマレンズ「MKX18-55mm」「MKX50-135mm」
ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T3」と「Xシリーズ」用のシネマレンズを展示する。FUJIFILM X-T3は、ミラーレスデジタルカメラでありながら4K/60P 4:2:0 10bitのカメラ内SDカード記録に対応。さらに、より多くの色情報を記録できる4K/60P 4:2:2 10bitHDMI出力にも、APS-Cサイズ以上のセンサーを搭載したミラーレスデジタルカメラとして初めて対応した。
「Xシリーズ」採用の「Xマウント」初対応のシネマレンズ「MKX18-55mm」「MKX50-135mm」も展示予定。
ローランド
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左からAVストリーミングミキサー「VR-1HD」、小型モバイルビデオミキサー「V-02HD」
ローランドはCP+のプロ向け動画エリアに初出展。3月発売予定のストリーミングミキサー「VR-1HD」を展示する。YouTuberなど出演者自身でプロクオリティの番組を作ることができるライブ配信に対応するフルハイビジョン対応のAVストリーミングミキサーで、映像や音響を操作するスタッフがいなくてもパフォーマーやパーソナリティー自身が思い通りに音と映像を演出しながらライブ配信できるのを特徴としている。
V-02HD、V-1HD、V-1SDIなどの小型スイッチャーも展示予定。
三友
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左からLeica M 0.8、DJI Ronin-S
Leitz CINE LENSESや、DJIのカメラスタビライザー、Blackmagic Designのシネマカメラ、VRカメラシステムを中心とした製品を展示する。特にLeitz CINEからはスチルで有名なLeica Mレンズの特長的な描画を映像撮影向けで実現したLeica M 0.8を中心に展示を行う予定。光学的には、Mレンズと同一で、シネマスタンダードのアクセサリーで使用するためのフォーカスやアイリスギアを搭載したもの。
ニコン
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左からフルサイズミラーレスカメラ「Z 7」と「Z 6」
シネマレンズや様々なアクセサリーを装着したフルサイズミラーレスカメラー「Z 7」と「Z 6」の展示やライブ配信ソリューションなどを展示する。「Z 7」と「Z 6」は、内径55mmによる大口径の新しい「Z マウント」を搭載しており、フルフレームでの4K UHD(3840×2160)/30pやフルHD/120pの動画撮影も可能。
4K UHD動画撮影時には、全画素読み出しにより解像感の高い映像が得られる。また、4K UHD、フルHDともに「アクティブD-ライティング」、「電子手ブレ補正」、「フォーカスピーキング」を使用できる。
ティアック
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左からDR-X、DR-701D
TASCAM(タスカム)ブランドのオーディオレコーダーを多数展示する。新製品は、USBオーディオインターフェース搭載ステレオオーディオレコーダー「DR-X」シリーズ。DSLRカメラの他、iPhone動画撮影用ステレオマイクとしても使用でき、簡単な高音質収録を実現する。
その他、カメラとのHDMI同期が可能なカメラ用リニアPCMレコーダー/ミキサー「DR-701D」や、コンパクトで手軽に高音質収録ができるオーディオレコーダー「DR-10シリーズ」など動画撮影に親和性の高いオーディオレコーダーの試聴・展示を行う。
カールツァイス
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左からCP.3シリーズ、Lightweight Zoom LWZ.3
「Compact Prime CP.3シリーズ」とスーパー35mm判シネズーム「Lightweight Zoom LWZ.3」を展示する。CP.3は、ユーザーが簡単にマウント交換やシム調整ができる「IMS交換マウントシステム」や35mmフルフレームセンサーに対応したシネレンズシリーズ。
「Lightweight Zoom LWZ.3」はSuper 35mmに特化したレンズで、これまでのフルサイズ用のズームレンズよりも3割ほど軽量・小型化を実現している。
Lime Tec
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プロニュースでもコラムでお馴染みのLime Tec栁下隆之氏が、所有・カスタマイズした撮影機材を中心に、現場のセットアップを実際に展示。過去に「あの記事で見た!」機材を手に取って試せる場所として、自らブースを出展。
都合上記事では書き切れなかったノウハウを赤裸々に語ったり、低予算に負けない撮影のコツを、機材の工夫で乗り越えてきた筆者ならではのノウハウを公開するという。「自腹でNABやCineGearに取材に行く程の機材マニアならではの展示を、見にぜひご来場ください!」と栁下氏のコメント。
テクニカルファーム
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左からNOGAアーム、TF-PLATE
現場のこだわりから生まれたオリジナル商品を展示する。「NOP40」は、三脚ヘッド位置を400mm高くするアダプター。sachtlerやVintenでも使用可能。 プロ用自在アームシステムのNOGAアーム、TF-PLATEなども展示予定。
ケンコープロフェショナルイメージング
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CP+2018プロ向け動画エリアのケンコープロフェショナルイメージングブースの様子
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左からTokinaの「VISTA」シリーズ、HIVE LIGHTINGの「WASP100-C」
シネマ用レンズ「Tokina CINEMA」、撮影用LED照明の「DEDOLIGHT」、「HIVE」、「MISONICS」スタビライザーの「GLIDECAM」、カメラ用/照明用バッテリーの「FXLION」などを展示する。Tokinaブランドには、CINEMA ATXシリーズやシネマレンズ「VISTA」シリーズがありVISTAシリーズは18mmから105mmの6本をラインナップする。
HIVE LIGHTINGからは、「BEE 50-C」や「WASP100-C」などが展示されれるだろう。いずれもオムニカラーのため、色温度のほかにいろいろな色を発色可能。コントロールは背面のダイヤルや、DMXコントローラーを使ったり、iPadアプリ「Hive SHOT」も使用できる。
RAID
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左からSmallHDの「Focus」、bebobの小型軽量タイプのバッテリーVMICRO
SmallHD、WoodenCamera、bebobなどの取り扱いブランドを展示する。SmallHDでは、ミラーレスカメラや一眼レフユーザーの向けの「Focus」が注目。5インチタッチスクリーンで、1280×720 IPS LCD、800nitの明るさを備えている。
bebobでは、小型軽量タイプのバッテリーVMICROシリーズが展示されるだろう。これまでのバッテリーをREDなどの小型のカメラに装着すると上にはみ出してしまうことがあったが、VMICROシリーズは小型なのでREDの本体とマッチする。
エヌ・イー・ピー
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取り扱いブランドのSmallRigを展示。Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K対応のリグ関連の展示を期待したいところだ。
自社ブランド製品としては、各種バッテリー、長時間駆動用ケーブル、カメラシュー、強力アーム、LEDライトなどのアクセサリーを展示予定。
ライトアップ
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CP+プロ向け動画エリアをプロデュースするライトアップは、会場の中心で協賛メーカーや販売店の商材を展示する。メインは、レンズのお試しコーナーで、シグマ、KPI、武蔵オプティカル、コシナ、ツァイスなどのレンズをα7S II、EVA1、FS7、RED、BMPCC4Kなどのカメラと組み合わせて体験ができる。
また、ZHIYUNのジンバルやInsta360の360°カメラ、中判デジタルカメラのhasselblad H6Dで撮るムービーなどの展示も行う。
txt:編集部 構成:編集部
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