写真はCP+2018の会場の模様
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今、カメラ業界を熱く盛り上げているのが、短期間で新製品を次々とリリースする中国発のメーカーだ。そこで展示会場に交換レンズやジンバルを出展するアジア発のメーカーに焦点を当てて紹介しよう。
SAMYANG(ケンコー・トキナー/スリック/ケンコープロフェショナルイメージング)[ブース:G-58]
左からXP 10mm F3.5、XP 35mm F1.2
取り扱いブランドの韓国SAMYANGの交換レンズを展示。XP 10mm F3.5は、キヤノンEFマウントに対応するフルフレーム対応のマニュアルフォーカスレンズ。デジタル一眼レフの5,000万画素以上のスチルと、8Kの映像撮影に対応。非球面レンズ3枚、低分散レンズ3枚、高屈折レンズ1枚の特殊レンズを使用し、色収差やフレア、歪曲など、さまざまな光学収差を大幅に抑えている。
XP 35mm F1.2は、キヤノンEFマウントに対応するフルフレーム対応のマニュアルフォーカスレンズ。35mmでF1.2と明るく、高い解像力と豊かな表現力を実現している。9枚羽根の円形絞りを採用し、美しくなだらかなボケ味が表現する。
Irix Lens[ブース:G-62]
左から11mm f/4.0、15 mm f/2.4
スイス発の写真家によって創設されたブランド。レンズとフィルターをラインナップし、レンズは、11mmと15mm、150mmの3本をラインナップする。
フルフレーム対応のマニュアルフォーカスレンズで、キヤノン、ニコン、ペンタックスに対応。標準バージョンのほかマグネシウム合金を使ったプレミアムバージョンをラインナップ。マウント後部にスロットを搭載しており、フィルターの使用を可能にしている。
Kamlan[ブース:G-39]
左から55mm f1.2、50mm f1.1
社名はMachang Opticalだが、Kamlanのブランド名で一眼レフ向けとミラーレス向けのレンズをラインナップしている。特に、大口径の明るいレンズを特徴としているメーカーだ。
一眼レフ向けのフルフレーム対応のマニュアルフォーカスレンズ「55mm f1.2」は、ソニーEマウント、キヤノン、ニコンをラインナップ。
ミラーレスカメラ向けのAPS-C対応のマニュアルフォーカスレンズ「50mm f1.1」は、ソニーEマウント、富士フイルムXマウント、マイクロフォーサーズ、キヤノンEOS Mに対応。
LAOWA(サイトロンジャパン/Anhui Changgeng Optics Co., Ltd.)[ブース:G-07]
左から10-18mm F4.5-5.6 FE ZOOM、OOOM 25-100mm T/2.9 Cine Lightweight Zoom
2013年に設立された中国のレンズメーカー。社名はVenus Opticsだが、LAOWAのブランド名で交換レンズをデザイン、製造、販売、販売している。他社にないユニークなレンズを特徴としているメーカーだ。
LAOWAのラインナップの中でも注目は、ソニーEマウント専用フルサイズ対応マニュアルフォーカスの広角ワイドズームレンズ「10-18mm F4.5-5.6」だ。NDフィルターを使用できるように、レンズの裏側に37mmフィルタースレッドを搭載している。
シネレンズの「OOOM 25-100mm T/2.9 Cine Lightweight Zoom」の展示も行われる。ARRI PLマウントでsuper35mmセンサーに対応する。
ブースでは以下のレンズを展示する。
- LAOWA 9mm f/2.8 Zero-D(富士X、ソニーE、キヤノンEF-M、DJI DLマウント)
- LAOWA 10-18mm F4.5-5.6 FE ZOOM(フルフレームEマウントカメラ)
- LAOWA 15mm F2 ZERO-D(ソニーEマウント)
- OOOM 25-100mm T/2.9 Cine Lightweight Zoom(PLマウント)
- 4mm f/2.8フィッシュアイレンズ(マイクロフォーサーズマウント)
- 17mm f/4 Zero-D(富士フイルムGマウント)
- 100mm f/2.8 2:1 Ultra-Macro APO(キヤノンEF/ニコンF/ペンタックスK/ソニーFE)
NiSiフィルター[ブース:G-13]
F3プライムレンズのラインナップ
カメラ用フィルターの開発から始まったメーカーで、ブースの展示はホルダーやフィルターがメインだ。それらに加えて、シネマ向け交換レンズF3プライムの展示も行う。46.5mmフォーマットのセンサーをカバーし、ARRI Alexia LF、Red Monstro VV、Panavision DXL2、ソニーVenice、キヤノンC700FFなどに対応する。25mm T2.1、35mm T2.0、 50mm T2.0、75mm T2.0、100mm T2.0の焦点距離をラインナップ。PL、キヤノンEFとソニーEマウントに対応。
HK YONGNUO LIMITED[ブース:G-66]
写真機器の製品開発、製造を行うメーカー。フラッシュやレンズだけでなく、LEDライト、カメラまでラインナップする。CP+の出展商品ははっきりと表明していないが、新製品のレンズを展示すると予想される。
「YN60mm F2NE MF」は、マニュアルフォーカスのマクロレンズ。最短撮影距離0.234m、最大撮影倍率1:1。電磁絞り機構を内蔵しており、自動露出撮影が可能。
YN50mm F1.8IIは、フルサイズ対応マニュアルフォーカスレンズ。クロムメッキと高精度メタルマウントを採用し、最短撮影距離は0.35m。ホワイトバージョンも発売されている。
Zhiyun tech[ブース:G-31]
ジンバル専門のメーカーで、WEEBILL LABとCRANE 3 LABを展示。WEEBILL LABは、A4サイズに収まるコンパクトなミラーレス一眼用ジンバル。300g~3kgの耐荷重性能を備え、ミニ三脚が付属し、ミニ三脚部分をローアングル用に設置することもできる。
CRANE 3 LABではワイヤレスフルHD画像転送テクノロジーを搭載したZHIYUNの新世スタビライザー。450~4.5kgの耐荷重に対応。ローアングル用のグリップを備え、これまでにない形のジンバルのスタイルを実現している。
GROW[ブース:G-48]
取り扱いブランドのFeiyuTech関連製品を展示。2018年12月に発売された一眼レフ用ジンバル「AKシリーズ」を始め、防水アクションカム用ジンバル「G6」、 スマートフォン用ジンバル「Vimble2」などを体験可能。
中でも注目は、AKシリーズだ。AK4000は4kgま、AK2000は2.8kgまでのペイロードに対応。「スピリチュアルウィンドウ」タッチパネルを搭載しており、フォローフォーカス/ズーム/感度/ISO/ホワイトバランス/露出補正/モータースピード/シーン設定を手軽に調整できる。「マジックリング」は、フォーカスとズームを制御するだけでなく、モーターの高精度回転を制御するためにも使用できる。
なお、未発表新製品の展示も予定している。
公開された未発表新製品の写真。こちらも試すことが可能
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