顔検出と瞳AFが強力な「X-T3」を展示
注目は、GFX/Xシリーズのタッチ&トライだ。Xシステムの最上位モデルである「X-T3」は、2019年4月公開のファームウエアバージョンVer.3.00が入った状態で試せるようになっていた。Ver.3.00では、顔検出/瞳AFの追従性や安定性を向上させており、瞳AFのAF速度のよさを実感できるようになっていた。
また、試すことはできなかったが、「顔セレクト」も目玉の機能だという。4人、5人の被写体の中から優先したい顔をタッチすると、その顔を認識してフォーカスを追うという機能だ。例えば、6~7人の子供の中から自分の子供だけにフォーカスを合わせたいという場合に便利な機能だ。
コンパクトなボディに最高の機能を詰め込んだ「X-T30」
2019年3月20日発売予定のX-T30も体験可能になっていた。特徴はコンパクトなボディだが、同じX-Tans CMOS4 センサーやX-Processor 4を搭載。最高級の機能が小さいボディに詰まっている感じのモデルだ。被写体にカメラを向けてシャッターを半押しすれば、こちらも強力な瞳AFが機能してくれる。ソニーのミラーレスカメラにも劣らない印象で、画面の端側でもきちんと照合してくれた。これなら、人物の撮影も相当楽になりそうだ。
被写体が画面の端にいても瞳AFは有効だ
X-T30は、上位機種のX-T3よりも優れているところもある。それは、サイズがコンパクトなところだ。これだけの機能を搭載していて、気軽に持ち出せるサイズを実現しているのはかなり魅力的なモデルといえるだろう。
X-T30の背面の様子。十字キーと呼ばれているセレクターボタンは省かれているが、フォーカスレバーは健在だ
カメラ業界の最上位級スペックを実現するGFX 100Megapixels
CP+では、年々中判カメラの展示が減っている。今年はDJI JAPANブースの中にハッセルブラッドのX1D、リコーイメージングブースにPENTAX 645Zが扱われていたが、展示全体としては縮小傾向にあるといえよう。しかし、その逆行を行くのが富士フイルムだ。
富士フイルムは同社中判カメラをラインナップするGFXシステムを拡充しており、1億200万画素センサーを搭載した時期モデル「GFX 100Megapixels」のコンセプトモデルを公開。ミラーレスカメラ初の1億画素に全面位相差画素を配列し、ボディ内手ブレ補正を搭載。4K動画撮影にも対応という。