txt・構成:編集部
撮影現場での映像確認やDITに最適な17インチワイヤレスプロダクションモニター「17RX」
TeradekやWooden Camera、SmallHDのVitec Group 3社は、野外のストリート展示会場に並んで出展。その中でもSmallHDとTeradekは、注目したい新製品展示が多かった。特に、Teradekのワイヤレス技術を取り入れた13インチと17インチのワイヤレスプロダクションモニターの展示に多くの人が集まっていた。
17RXは、1080p 1000nits、100% DCI-P3カラーを実現し、屋外での視認性にも優れている。Teradekワイヤレスレシーバー「Bolt Sidekick II」を内蔵しており、これまでの既存のトランスミッター(Bolt 500、1000、3000)と一緒に使用可能。オプションのバッテリープレートアクセサリーでVマウントやゴールドマウントバッテリーから電力を供給することもできる。17RXは、付属品の数を減らすことができて、現場にポンと置くだけでレシーブできる使い勝手の良さが魅力的といえるだろう。
左が17インチワイヤレスプロダクションモニターの17RX
Bolt 500、1000、3000のトランスミッターと互換性のあるBolt Sidekick IIを内蔵。オプションのプレートで、バッテリー駆動も可能
シネマカメラを遠隔操作できるカメラコントロール対応モニター「Cine 7」
「Cine 7」は、発表されたばかりのカメラコントロール対応モニターだ。7インチのタッチスクリーンLCDモニターで、1800nitsと明るく、直射日光の下で非常に見やすいのも特徴だ。
ARRIのカメラコントロールは対応済みで、ARRI ALEXA Mini、Mini LF、AMIRAのホワイトバランスやシャッタースピード、記録のスタート、停止をモニターから制御可能。ソニー、RED、キヤノンのカメラコントロールは後日対応だったが、ブースではVENICE対応が展示されていた。ステディカムやクレーンなど、カメラの遠隔操作を必要としている現場に便利なツールとなりそうだ。
Cine 7はモニターからカメラコントロールが可能。VENICE対応バージョンが展示されていた
モニターからシャッタースピードの設定が可能
焦点距離やアイリスなどの主要なレンズデータをモニターに表示できる3軸ワイヤレスハンドユニット「CTRL.3」
フォーカス/アイリス/ズーム制御用の3軸ワイヤレスハンドユニット「CTRL.3」もNABで発表された新製品だ。CTRL.3の特に優れているのは、OS3対応のSmallHDモニターに接続して、レンズマップを直接モニターに送信可能なところだ。レンズの焦点距離情報、アイリス、ズームをモニターに表示できるのは、かなり便利だ。
SmallHDのモニターは、Teradekの技術でワイヤレスを実現し、RTMotionの技術でフォーカスコントロールもできるようになった。まさに3つの会社の商品が一緒になって理想的な環境を実現した製品といえるだろう。
下が3軸ワイヤレスハンドユニットの「CTRL.3」
ハンドユニットを動かすと、モニターにはその設定がリアルタイムに表示される
ゼロ遅延で2160p60の非圧縮HDRビデオ伝送を実現する「Bolt 4K」
Bolt 4KもNAB2019で発表されたばかりの話題の製品だ。2160の60P HDRを最大1,500フィート離れた受信機に1ms以下の遅延で送信可能という驚くようなスペックを実現している。ブースでは実際に4Kの映像を伝送していた。
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