txt・構成:編集部

シングルコートが特徴のフレアを実現したVista Oneシリーズをデモ

今年のTokina Cinemaブースは、昨年よりも大きくなっている。メイン展示は、46.7mmのイメージサークルにT1.5の明るいT値が特徴のVistaシリーズと、シングルコートが特徴のVista ONEシリーズだ。6本目となる105mmが登場し、Vista Oneシリーズも登場。ラインナップが充実してきている。

特に注目を浴びていたのは、発表されたばかりのVista Oneシリーズだ。通常のVISTAシリーズはマルチコートで反射を凄く抑えているのだが、Vista Oneシリーズはフロントエレメントのみシングルコーティングに変えてわざとフレアを出すようにカスタマイズされている。

左がシングルコーティングを採用したVista Oneシリーズ6本、右がVistaシリーズ6本

最近のレンズは優れた描写が当たり前になり、次第に味やビンテージ感を求めるリクエストが増えている。個性的なフレアを出したいというニーズは、高まっているとのことだ。

ブースでは、VISTAシリーズとVista Oneシリーズを2台並べて、フレアの発生具合を比べられるようになっていた。フレアは、CGで表現すると固くなってしまう傾向があるが、Vista Oneならば自然な形で発生することが確認できた。Vista Oneは、生産限定数量で受注を開始しており、6レンズセットのみとなる。

なお、VISTAシリーズは、7本目のレンズの開発も進んでいるという。IBCやInterBEEでモックや試作機が公開できるかもしれないとのことだ。

Vista Oneのフレア。これが場所によって虹色に変化したりする

Vistaのフレア。Vista Oneのように大胆に出ない

コンパクトな筐体を実現したTokina Cinema 50-135mm T2.9 MK IIの試作機を展示

VISTAシリーズは、イメージサークルが大きく、ブリージングもきちんと抑えられている変わりに、大きくて、重いという特徴もある。どうしても軽くてコンパクトがいい人のために、TOKINA CINEMA ATXシリーズがラインナップされている。

11-20mm T2.9は、2018年年末に発売したSuper35対応で95mmフロントリングの広角ズームレンズ。こちらのモデルが人気で、同じ95mmフロントリングを採用したTokina Cinema 50-135mm T2.9 MK IIが展示されていた。現在は試作品の状態で、11月の発売を予定。MK Iは、114mmのフロントリングで、大幅なコンパクト化を特徴としている。

発売中のTOKINA CINEMA ATX 11-20mm T2.9ワイドズームレンズ

発売が待ち遠しいTokina Cinema 50-135mm T2.9 MK II

txt・構成:編集部


Vol.11 [Digital Cinema Bülow VIII] Vol.13