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レンズ部門のノミネート発表

動画業界から見た2022年の交換レンズの話題は、ソニーや富士フイルムのパワーズーム対応レンズの発売だ。レンズのズームレバーで焦点距離の変更が可能で、安定したズーム操作が可能になる。特に富士フイルムの XF18-120mmF4 LM PZ WRは、動画にちょうどよい焦点距離でF4通し、パワーズーム搭載とあって話題だ。

さらに、フォーカスを手前から奥、奥から手前の移動時に発生する画角変動(フォーカスブリージング)の抑制対応や鏡胴サイズを統一した動画向けレンズの発売など、各社から動画撮影向けレンズのリリースが増えている。ミラーレスカメラでも動画撮影環境はいっそう充実しつつあるようだ。また、DZOFilm、SIRUI、LAOWAなどのアジア製シネマレンズメーカーも元気で、さらに勢いを増している感じだ。

レンズ部門にノミネートされた製品は以下の通りだ。

■パナソニック LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH.

発売日:2022年6月23日
希望小売価格:税込60,940円

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LEICA DG SUMMILUX 9mmは、35 mm判換算で18mm相当のマイクロフォーサーズシステム用交換レンズだ。ライカの光学基準をクリアし、F1.7の明るさを実現。さらに、最短撮影距離を9.5cm、最大撮影倍率を0.25倍としたハーフマクロを実現することで、LUMIX初の超広角ハーフマクロ撮影を実現。動画撮影でも、ブリージング現象を抑制し、絞りをマイクロステップで制御することにより、急激な輝度変化を抑制することで、自然な映像表現を可能にしている。

■パナソニック LUMIX S 18mm F1.8

発売日:2022年10月20日
希望小売価格:税込121,000円

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LUMIX S 18mm F1.8は、フルサイズミラーレス一眼カメラ用のLマウントシステム用交換レンズだ。SレンズのF1.8単焦点シリーズはこれまで、24mm、35mm、50mm、85mmを展開中。ボディのサイズ感に合わせ、小型・軽量かつ描写性・操作性の統一を特徴としている。動画撮影ニーズに合わせて、リニアモーター搭載による高速・高精度で静粛性に優れたAF制御に加え、ピント位置変化時のブリージング現象の抑制、MF時のリニア/ノンリニアの切り替え、リニア時の回転角度の設定も可能。また輝度変化時のなめらかな露出制御を実現している。

■SIRUI 50mm T2.9 1.6x

発売日:2022年4月1日
希望小売価格:税込220,000円

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SIRUIは、フルサイズ用にもアナモルフィックレンズを発売した。第一弾は「50mm T2.9 1.6x」で、35mm T2.9 1.6x、75mm T2.9 1.6x、100mm T2.9 1.6xの4本を発売中だ。本AWARD 2022では、標準レンズの50mm T2.9 1.6xをノミネートとした。50mm T2.9 1.6xは、フォーカスリングと絞りリングにギアを搭載し、フォローフォーカスやモーターユニットなどアクセサリーで調整をシームレスに行うことが可能。レンズ本体に1/4インチのネジ穴があり、レンズサポートなどを取り付けできる。1.6倍のスクイーズファクターを備えた同50mmレンズは、31mmの水平方向の画角と自然な背景のぼかしが可能になるとしている。

■SIGMA 20mm F1.4 DG DN | Art

発売日:2022年8月26日
希望小売価格:税別152,900円

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SIGMA 20mm F1.4 DG DN | Artは、フルサイズ対応・ミラーレスカメラ専用の大口径単焦点レンズだ。開放F値1.4と広角20mmのスペックを軽量コンパクトなミラーレス専用として実現。シグマの加工技術とミラーレスカメラに最適化した設計により、大口径超広角レンズでありながらもフロントフィルターを装着可能。リアフィルターホルダーも標準装備している。これだけの画角と明るさを実現しながら小型軽量化により、ジンバルと組み合わせて使用しやすいのも特徴といえるだろう。

■ソニー E PZ 10-20mm F4 G

発売日:2022年6月24日
希望小売価格:オープン、ソニー公式ストアの価格は税込99,000円

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E PZ 10-20mm F4 Gは、開放F値4の明るさで焦点距離10-20mm(35mm判換算で15-30mm相当)のズーム全域をカバーする広角パワーズームGレンズだ。パワーズーム機構の搭載により、幅広いズーム速度の静粛なコントロールが可能。またズーム時のレンズの全長が変わらないインナーズーム構造でレンズの重心変動が少なく、ジンバル使用時などでも安定した撮影の実現を特徴としている。

■キヤノン FLEX ZOOM LENSシリーズ

発売日と価格:
CN-E20-50mm T2.4 L F/FP:2022年6月上旬発売:市場想定価格は税込330万円
CN-E45-135mm T2.4 L F/FP:2022年9月上旬発売:市場想定価格は税込330万円

FLEX ZOOM LENSシリーズ説明写真

FLEX ZOOM LENSシリーズは、シネマスタイルの操作性を継承した大口径比ズームレンズだ。焦点距離20-50mmの広角および45-135mmの望遠の2機種で、 キヤノンの単焦点レンズシリーズ6本分の焦点距離レンジのカバーが可能。また、各種通信機能に対応することで、効率的な映像制作を支援し、映画、ドラマ、TVCMなど、幅広い制作現場で活用できるとしている。

■富士フイルム XF18-120mmF4 LM PZ WR

発売日:2022年9月29日
希望小売価格:税込145,200円

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XF18-120mmF4 LM PZ WRは、広角18mm-望遠120mm(35mm判換算:27-183mm相当)の焦点距離をカバーしたレンズだ。焦点距離全域における開放F値4の明るさ、最大撮影倍率0.2倍の近接撮影を実現する。高い動画特性も有しており、フォーカス時に発生する画角変動やズーム時に生じる光軸ズレを抑制。さらに、通常のズーム・フォーカスリングに加え、可変速ズームもしくはフォーカスができる「ズーム/フォーカスコントロールリング」と、一定の速度でズームを動かせる「ズームボタン」を装備し、快適な動画撮影を提供している。

■LAOWA 24mm T14 2x Macro Periprobe

発売日:2022年9月2日
希望小売価格:オープン、市場想定価格は税込440,000円前後

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LAOWA 24mm T14 2x Macro Periprobeは、撮影シーンに合わせて付け替え可能な0°ダイレクトビューモジュール、90°モジュールの2本のレンズモジュール付属のフルフレーム用マクロレンズだ。LAOWA 24mm F14 2X Macro Probeの機能を継承しながら、90°モジュールにより、まったく新しい潜望鏡のような視点を撮影で実現する。最大撮影倍率2倍、85°という広い画角、レンズ先端から2cmという非常に近い最短撮影距離により、他のレンズでは撮影できない特徴的な迫力のある映像を作成可能としている。

■ZHONGYI OPTICS SPEEDMASTER CINEMA 50mm T1.0

発売日:2022年12月8日
希望小売価格:税込77,000円

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SPEEDMASTER CINEMA 50mm T1.0は、絞り開放位置でT値1.0を実現したマイクロフォーサーズマウント用シネマレンズだ。シネマレンズ特有のレンズフレアやゴーストを上手に活用して、従来のレンズとは一線を画した表現を楽しむことができる。焦点距離は35mm版換算で約100mm。大口径仕様でコンサートホールや夜景といった暗い環境下での撮影に対応する。

以下がレンズ部門のノミネート製品となる。

■PRONEWS AWARD 2022レンズ部門 ファイナリスト

  • パナソニック LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH.
  • パナソニック LUMIX S 18mm F1.8
  • SIRUI 50mm T2.9 1.6x
  • SIGMA 20mm F1.4 DG DN | Art
  • ソニー E PZ 10-20mm F4 G
  • キヤノン FLEX ZOOM LENSシリーズ
  • 富士フイルム XF18-120mmF4 LM PZ WR
  • LAOWA 24mm T14 2x Macro Periprobe
  • ZHONGYI OPTICS SPEEDMASTER CINEMA 50mm T1.0

はたして何が受賞するのか…?いよいよ発表!

PRONEWS AWARD 2022 レンズ部門 ゴールド賞

パナソニック LEICA DG SUMMILUX 9mm/F1.7 ASPH.

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受賞にあたり、パナソニック 渡邊慎治氏よりコメントをいただいた。

この度はこのような栄誉ある賞をいただくことができ大変光栄です。 本レンズは、世界で初めてミラーレスカメラシステムを商品化したパイオニアとしての自負を持ち、クリエイターの従来の発想にとらわれないあくなき表現の追求に応えるべく、製販一体で開発した商品です。

関係者一同大変嬉しく思っております。

近年のスマートフォンのカメラの広角化からも窺えるように、広角撮影が表現者にとってより身近になってきました。

このようなトレンドを踏まえ、動画クリエイターに必須の大口径超広角レンズを、マイクロフォーサーズだからこそなし得る小型・軽量で実現することを目指し開発を進めました。

しかし、これまでにない斬新なレンズのため、その商品化は非常にハードルの高いものでした。 開発中には、開発メンバーから大口径超広角レンズで生み出される表現に加え、「寄れる」ことによる新たな表現のバリューの提案があり、既存レンズを改造し様々な画像・映像を試写。 その結果、「花などの被写体とその場の風景を一緒に表現する」、「ブライダルシーンで指輪に寄りながら会場の雰囲気と一緒に撮影できる」など、従来の超広角レンズでは実現できなかったボケ感や遠近を含めたダイナミックな映像表現を新たに可能とし、本レンズを世に送り出すことができました。

本レンズは、LUMIXの発信拠点である、東京 青山の「LUMIX BASE TOKYO」で体験いただけますので、お近くにお寄りの際はぜひお越しください。

マイクロフォーサーズだからこそなし得た、多様な表現力を有した本レンズをより多くのクリエイターの皆様にご使用いただき、クリエイターの皆様のあくなき表現の追及のお力になれればと思います。

我々はこれからもクリエイターの皆様のご期待を超える商品価値を実現し、撮影ライフを支援し続けてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

PRONEWS AWARD 2022 レンズ部門 シルバー賞

SIGMA 20mm F1.4 DG DN | Art

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受賞にあたり、株式会社シグマ 国内営業・マーケティング部 安達明子氏よりコメントをいただいた。

この度は栄えある賞をいただき、関係者一同ありがたく思っております。

SIGMA 20mm F1.4 DG DN | Artは、「妥協なき「星景」性能を誇るフルサイズミラーレス用の20mm F1.4」というコンセプトのもと、星景撮影のプロフェッショナルをターゲットに使い勝手を追求した製品です。

その特徴として、星景撮影にも耐えうる高い光学性能と、星景撮影に求められる3つの機構(リアフィルターホルダー、MFLスイッチ、レンズヒーターリテーナー)を搭載しております。

また、前モデルでは対応していなかったφ82mmのフロントフィルターが装着可能となり、重量は約35%、全長は約20%減の軽量・コンパクト化も実現しています。

シネマ撮影の用途においても、焦点距離20mmという画角は使用頻度が高く、圧倒的な光学性能を誇る本レンズが多くの撮影シーンでご活用いただけることを期待しております。また、スチル撮影用に設計されたレンズですがフォーカスブリージングも小さく抑えられております。

コンパクトな筐体はワンオペレーションでの撮影でも導入しやすく、今後シネマ撮影の場でも幅広い活躍ができると考えております。

ミラーレス専用のArtラインのF1.4シリーズもこれで4種類(20/24/35/85mm)となり、スチル・シネマ撮影両方で活用できるシリーズとなっております。

今回いただいた評価を励みに、今後シネマ撮影でも使いやすいレンズの開発と、さらなるラインアップ拡充を目指しまい進してまいります。