RAIDブースでひと際目をひいたのは、ライカMマウント用に設計されたThypoch社のレンズの展示だ。フルフレーム対応Simeraシリーズの28mm F1.4と35mm F1.4の2本のラインナップを公開している。
このレンズの魅力は、なんといってもノスタルジックかつ高級感を感じるデザインだ。外観はアルミニウム製で、キャップもフードもアルミニウム製。カラーはシルバーとブラックの2種類を展開する。
そして昔のレンズ「MacroSwitar」を継承したかのような被写界深度インジケーター搭載も面白い。絞りの枚数も14枚と非常に多く、どの絞りでも綺麗な◯を維持する感じだ。
一般的にはスチル用レンズはクリック音が発生するために動画撮影時に入ってしまう場合もある。しかしSimeraは、クリックのキャンセルが可能で、動画でも安心して使用可能だ。
また、今のライカは70cmまでは距離計連動だが、Simeraには超えた際に距離計を確認しなくてもわかるクイック感覚が設定されている点も嬉しい。
RAIDはThypochを販売するだけではない。レンズ製造元である”Shenzhen Xuchi Optics Technology Co., Ltd”社と国内販売代理店契約だけでなく、国内修理サポート契約も締結。RAIDのスタッフが現地メーカーでクリーニングや修理などを受講して、国内でのサポート体制を整えていくという。Thypochに対するRAIDの本気度がうかがえる。
また、Mマウントなので、アダプターと組み合わせることによりさまざなボディと組み合わせて使用することが可能だ。KOMODOでおなじみのRFマウント、Blackmagic Cinema Camera 6KやLUMIX SシリーズのLマウント、ニコン Zマウントなどに変換して使用可能。富士フイルムのレンジファインダーライクなX-Pro3との組み合わせも面白そうだ。
CP+初日14時よりRAIDブースにて、ThypochのメーカースタッフとRAIDスタッフの1対1対談を予定している。こちらの配信にも注目だ。