[Inter BEE 2024の歩き方]Bコース

カメラ周辺アクセサリーで話題のブースをめぐるコースだ。レコーダーは32bitフロート録音対応の新製品に注目。特にカメラマンの間では、TASCAM「FR-AV2」が話題だ。使い勝手を改善したガンマイクやお求めやすい価格の光伝送機も要チェックだ。

01 タスカム/ティアック(#2523)
32bitフロート録音 2トラックポータブルレコーダー「TASCAM FR-AV2」

10月1日に発売を開始した32ビットフロート対応2chポータブルフィールドレコーダー/タイムコードジェネレーター「FR-AV2」に注目だ。Zoomの小型軽量2チャンネルフィールドレコーダー「F3」は非常に人気が高くて入手困難になるほど話題になったが、FR-AV2はそれと商品のコンセプトは似ている。特に違う点は、タイムコードジェネレーターの搭載で、ポスプロが楽になるのは魅力的だ。XLR/TRSコンボジャックの2基搭載やカラー液晶モニターの搭載など、いろいろ多機能なのも特徴といえるだろう。

02 アツデン(#2601)
ファンタム48V対応ガンマイク「SGM-250LX」

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アツデンの「SGM-250LX」もぜひチェックしてほしいL型XLRコンパクトシネママイクロホンだ。現在発売中のSGM-250CXはストレートのXLRコネクターを採用しており、ケーブル周りが煩らしくなりがちだった。SGM-250LXはマイクはそのまま特殊な薄いL型コネクターの採用を特徴としており、カメラのマイク周りをスッキリさせて使用可能だ。カメラをバッグに収納する際に、マイクコネクタを抜く必要をなくしている点も便利だ。

03 RAID(##4001/#4504)
光伝送機「SIRIUS CAMERA ADAPTER」

RAIDが共同開発したシネマカメラをブロードキャストカメラへ拡張する光伝送システム「SIRIUS」の展示に注目だ。NABの時点ではREDのKOMODO、KOMODO-X、V-Raptor、V-Raptor(XL)対応として発表されていたが、今年9月のCREATORS EDGE 2024の展示でFX6やVENICEへの対応を発表。予算とスケジュールがタイトなテレビ番組の制作現場でシネマカメラの活用が進みそうだ。

04 Accsoon(#4506)
ワイヤレスシステム「CineView Master 4K」

今、ワイヤレスビデオシステムの導入を考えているならば「CineView Master 4K」に注目だ。4K30Pモデルは各社から発売があったが、最大4K60P対応は貴重だ。しかも4K時は35mm秒のレイテンシーで送信できる低遅延も特徴だ。受信機にはSDI出力とHDMI出力の両方があり、送信機にはSDI入力、HDMI入力、HDMIループ出力を搭載する。各自所有のiPhoneを使ってモニターできる機能も便利だ。

05 MEDIAEDGE/ATOMOS(#7001)
4K 10bitレコーダー/モニター「NINJA PHONE」

ATOMOS、「Ninja Phone」の無料機能拡張を発表。iPhone 16/Pro/Pro MaxやiPad Pro 11/13をサポート

HDMIの映像をProResエンコードして、iPhone 15 ProやPro Maxのモニターに表示や記録ができるATOMOS初のスマートフォンアクセサリーだ。世界最高品質と言っても差し支えのないiPhoneのモニターを活用して、映像の確認が可能になるのは便利だ。4KとHDの記録に対応し、H.265の10ビットHDRの記録とストリーミングにも対応する。Androidへの対応も取り組みも、すでに発表されており、Inter BEEでの動向に注目だ。