[Inter BEE 2024の歩き方]Dコース

映像信号の伝送や配信について考えるコース。SDIからIPへの切り替えや次世代の映像制作・配信システムを巡る。AV over IPに欠かせない「SDIからの移行」や「変換」「配信」を展示する話題のブースをピックアップした。

01 パナソニック コネクト(#4206)
業務用ライブ映像制作・配信システム「KAIROS」

Dコース:映像伝送・配信編~クラウドやリモートプロダクションに欠かせない最新ソリューションを探求[Inter BEE 2024の歩き方]説明写真

KAIROSは、リモートプロダクションや素材共有のリソースシェアに活用される例が増えている。そのようなトレンドを反映して、今年のパナソニックブースではKAIROSをコアとしたリソースシェアを紹介する。また、幕張メッセブーススタジオと青海スタジオをつなぎ、青海スタジオのリモートカメラや照明を幕張メッセのKAIROSから操作や演出する様子を実演する。

02 朋栄(#5117)
機能統合型ライブプロダクションシステム「FOR-A IMPULSE」

Inter BEEでデビューするソフトウェアベースの機能統合型ライブプロダクションシステムを大きく紹介する。朋栄は映像制作環境向けの単体製品や専用製品の開発を幅広く手掛けているが、IMPULSEはその製品が持つ機能をソフトウェア化して共通プラットフォーム上で動作が可能になる。プロセッサーやビデオスイッチャー、マルチビューアー、ビデオサーバーなどをIMPULSEのプラットフォームに置き換えて使用が可能。映像業界のハードウェアをソフトウェアで実現でるのはちょっと不思議な感じだ。その様子をぜひ実機で見てほしい。

03 ローランド(#5208)
小型ビデオ・スイッチャー「V-80HD」

メインは、「V-80HD」と「Graphics Presenter」の展示だ。会期中は、新製品をご紹介するプレゼンテーションを実施予定で、スケジュールは近日公開予定だ。また、11月下旬公開予定のHDビデオ・スイッチャー「V-8HD」Ver.3.0の先行展示や9月、10月にメジャーアップデートを公開した「VR-120HD」「VR-6HD」「SR-20HD」の展示も予定している。

04 ネットギアジャパン(#5301)
ProAVスイッチ「M4350シリーズ」

ネットギア、「M4350」シリーズ発売メイン写真

AVラインの最高レベルに位置するM4350シリーズのスイッチを展示する。シンプルでわかりやすいAV UIはもちろん、複数のProAVスイッチを横断的に一括管理ができるソフトウェア「ENGAGE」を実際に体感が可能だ。出展期間中にはパートナーによるパビリオン展示やセミナーを開催し、1日に7社の企業・団体による登壇を行う予定だ。

05 エーディテクノ(#5306)
AV over IP製品「Dante AV Ultra Encoder/Decoder」

「Video Over IP」の中でも、賛同メーカーが増えてじわじわと注目度が上昇中の「Dante AV」。そんな今話題のDante AVをサポートした「Dante AV Ultraエンコーダ&デコーダ」シリーズを展示する。同エンコーダー/デコーダーは1GbE経由で4K60Pの高品質に配信が可能で、低遅延を特徴としている。マイクロ秒未満の同期が可能だ。

06 ジャパンマテリアル(#5404)
4Kリモートプロダクション・Web配信用エンコーダー「Matrox Monarch EDGE」

Matrox Video、NAB Show 2024で効率的なITおよびIP中心のメディアワークフローを推進[NAB 2024]メイン写真

4K IP-IP ビデオゲートウェイ「Matrox Vion」の稼働デモに注目だ。Vionは、ライブプロダクションに最適な4K IP-to-IPビデオゲートウェイ。複数チャンネルのエンコード、デコード、トランスコードに対応し、H.264/HEVC、ST 2110-22、IPMX、JPEG-XS、NDIなどのIPビデオフォーマットを低遅延でクロスコンバージョンする。また、ST 2110-22、SRT、RTSP、RTP、MPEG-2 TSなど幅広く対応し、NDIをSRTに変換・転送するなど、柔軟なルーティングワークフローが可能。クラウド接続による次世代ワークフローにも使用可能だ。

07 Magewell(#8002)
エンコーダ/デコーダ「Modator 2U」

デコーダーやエンコーダーの「Modator 2U」は、変換用にカスタマイズすることが可能なソリューションだ。筐体は標準的なラック配置に適合するように設計されており、最大10モジュール用のスロットを備えている。内蔵の4.8インチLEDタッチスクリーンまたはブラウザベースのウェブインターフェースを介して、ステータスをモニタリングが可能。また、デュアル電源と最適化された放熱機能で24時間365日稼動を実現。年中無休の動作でも問題なく低遅延のエンコード・デコードのパフォーマンスを実現できるという。