[Inter BEE 2024の歩き方]Eコース

映像のクオリティを上げていくポストプロダクションに関するコースだ。EIZOはリファレンスモニター新製品を展示。1000cd/m2の高輝度、100万:1の高コントラストを実際に目で見てほしい。AIやクラウドなどのサービスに対応した各社の編集システムの展示にも注目だ。特にTriCasterは汎用性を備えた新製品を展示予定だ。

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01 EIZO(#7413)
30.5型HDRリファレンスモニター「ColorEdge PROMINENCE CG1」

EIZOブースでは、新発売のHDRリファレンスモニター「ColorEdge PROMINENCE CG1(以下、CG1)」を国内初展示。ポスプロ・放送局に向けてCG1を中心とした先進のHDR制作環境を提案する。また、8月に無償提供を開始した、ネットワークカラーマネージメントソリューション「ColorNavigator Network」のAPIの活用例をデモ実演。EIZOの次世代型カラーマネージメントソリューションを紹介するとしている。

※ColorNavigator Network APIを活用することで、外部システムからColorNavigator Networkの各種機能と連携し、複数台のColorEdgeを一元管理するプログラムを開発することができます。例えば、AIチャットサービスを通じて、複数台のColorEdgeのシリアルナンバーや使用時間などの情報をすぐに取得できるので、モニター管理業務の工数を削減できます。

同社ブースでは新生HDRリファレンスモニターの実力を体感できるように暗室が用意され、実際にカラーグレーディングを行う環境を想定した暗室で、CG1の表示性能をしっかりと体感できるとしている。また、CG1と動画編集ソフトウェアDaVinci Resolveを活用した4K HDRカラーグレーディング環境を提案する。

EIZO、「ColorEdge PROMINENCE CG1」今冬に発売。放送業界最新の映像伝送規格に対応した4K HDRリファレンスモニターメイン写真

映像制作向けColorEdgeシリーズの中で、CG1はコンテンツの最終色調整を行うカラーグレーディング作業に適したリファレンスモニターだ。従来機種のさまざまな映像制作向け専用機能を継承しつつ、リファレンスモニターによりふさわしい忠実な画質を追求し、EIZO独自のアルゴリズムによって高い表示性能を実現。SDRはもちろんHDR映像のポストプロダクション業務を力強くサポートするとしている。

■CG1の進化ポイント(アピールポイント)

映像伝送規格「SMPTE ST 2110」に対応
同社モニターで初めて、IPネットワーク上における映像データの伝送方式を定めた標準規格「SMPTE ST 2110」に対応。IPネットワーク上に非圧縮方式で送られた映像を扱うことができ、より効率的な制作ワークフローの構築をサポート。

HDMIの伝送モードFRLに対応
HDMIの伝送モードFRL(Fixed Rate Link)に対応。HDMI接続時、4K解像度かつ12bit入力に対応し、高解像度でより滑らかな階調の映像を表示可能。また、FRLに対応したウルトラハイスピードHDMIケーブルが標準同梱されている。

EIZO独自のアルゴリズムによって前機種から表示性能をさらに進化
リファレンスモニターにふさわしいデータに忠実な表示を追求し、前機種のCG3146から高輝度および低輝度領域表示時の画質や、斜め方向からの視野角特性を進化させたという。見る位置や角度による色味の変化を最小限に抑え、複数人でモニターを見る場合においても、画面の隅々まで安定した色調を再現するという。

大幅な軽量化を実現
筐体に軽量な工業用アルミニウム素材を採用し、前機種CG3146に比べて、重さを約34%軽量化。また、背面に運搬時に便利なハンドルを装備し、設置時の負担が軽減される。

■CG1の主な特長

1000cd/m2の高輝度を正確に測定できるキャリブレーションセンサーを筐体に内蔵
無償の専用カラーマネージメントソフトウェア「ColorNavigator 7」を使用することで、輝度・色温度・ガンマ(EOTF)・色域などの目標に沿った表示、任意のカメラLogに沿った設定に、手間なくキャリブレーション可能。また、定期的な再調整を自動で実施するため、経年変化による輝度や色度のずれを補正し、常に正しいHDR表示を保つ。

  • 1000cd/m2の高輝度、100万:1の高コントラストでHDR映像を正確に表示
  • Hybrid Log Gamma方式とPQ方式、両方のHDR特有のガンマ(EOTF)に対応
  • デジタルシネマ規格 DCI-P3、BT.2020を忠実に再現する広色域
  • 12G-SDIまで対応の入力/出力端子を2系統、3G-SDIまで対応の入力/出力端子を2系統の計4系統のSDI端子を搭載、撮影カメラに直接接続可能
  • HDMI、DisplayPort端子を1系統ずつ搭載し、ビデオフォーマットにも対応。HDMI入力は50/60pで4:4:4 12bitまで、DisplayPort入力は50/60pで4:4:4 10bitまで対応
  • カラー設定が自動で切替わるSync Signal機能を搭載
  • 設定ミスによる制作業務の手戻りを防ぐPixel Inspection機能を搭載
  • ズーム機能や色域外警告機能、輝度警告機能など映像制作専用機能を搭載
  • 調整ダイヤルを筐体前面に装備し、スムーズかつ正確にモニターの設定を調整

02 AJA/Vizrt/iodyne/Kiloview/GB Labs(#4512)
ビデオミキシングツール「Vizrt TriCaster Vizion」

TriCasterは何十年にもわたる歴史がある編集システムのブランドだが、そのTriCasterはまったく新しくなって登場する。「TriCaster Vizion」は、TriCasterシリーズの最上位に位置し、新しい制作ツールと非常に高い汎用性を特徴とする。会場では、HP-Z4ベースのTriCaster Vizionが本邦初公開される予定だ。Vizrtは「TriCaster Mini S」も発表している。初のソフトウェアのみのTriCasterであり、TriCasterを最も簡単に導入できる方法として登場する。こちらの展示も期待したい。

03 Samsung SSD(#5501)
Samsung T9ポータブルSSD

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Samsung Portable SSD T9

USB-Cの外付けメディアに直接収録できるシネマカメラやスイッチャーが増えているが、その中でも多くのメーカーから推奨メディアとして取り上げられているがのサムスンのPortable SSDシリーズだ。Blackmagic Designやパナソニック、シグマの推奨メディアリストに、サムスンの名前は常連だ。Samsung T9は、そんなポータブルSSDシリーズの最新版で、USB 3.2 Gen 2×2インターフェイスを採用。ブースでデータの転送時間などを体験してほしい。

04 グラスバレー(#7309)
ノンリニアビデオ編集ソフトウェア「EDIUS」

動画編集ツールはクラウド化やAIによる進化がトレンドだが、EDIUSの買い切りと軽快な動作は唯一無二の魅力だ。今年のグラスバレーブースでは、調整クリップ、SNS用エクスポートプリセットなどの新機能、Myncとの連携、ソニーXAVC HやHEIFなど新フォーマットへの対応、OFXプラグインのネイティブ対応や新しいボーナスコンテンツプラグインなど、進化を遂げたEDIUSの最新バージョンを展示する。さらに表現力向上と効率化を可能にする新機能をテクニカルプレビューという形で公開する。

05 アビッドテクノロジー(#7513)
ノンリニア編集システム「Media Composer」

アビッドはMedia Composer 2024.10を発表。会場では、こちらの新バージョンのデモが見られるはずだ。2024.10では、コンテンツの文字起こしと字幕作成がこれまで以上に簡単になり、時間の節約と精度の向上を実現。また、オーディオ波形ビューも改善され、編集者がオーディオを処理する際に十分な情報に基づいた決定を下せるように改善されている。


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