「WR-AV800」は、2025年度上半期に発売を予定しているAVプロセッサーだ。サウンドとカメラの連携制御を実現することが可能で、2023年にリリースしたシーリングマイクとの連携や昨今トレンドになりつつあるボイスリフトも実現する。
最近のオンラインには、音声が聞き取りにくい、周辺の雑音が入る、誰が発言しているのかわかりずらいというの問題や課題が浮き彫りになっている。特に、リアルとオンラインを同時開催のハイブリッドコミュニケーションの場合、オンラインでの参加者では会議やコミュニケーションの理解や共有の差が出てしまい、情報共有に差が生じる問題が顕著になっている。
パナソニック コネクトでは2024年1月、シーリングアレイマイクロホン「WX-AM800」を発売して、天井設置型マイクロフォンで講演会場内のすべての人の声をとらえることを実現。オンライン側でも発言内容が聞きやすくなり、機器を気にせずに議論、会議に集中できるように改善してきた。
一方、従来のシーリングマイクでは解決できていない課題があり、参加者が多数の場合はリアル側の発言者の状況は理解しきれなかったり、広い部屋で議論する場合は、拡声のためにハンドマイクが必要としていた。
このような課題を解決するのが、シーリングマイクと連携を実現するWR-AV800だ。複数台のマイクと複数台のリモートカメラでの連携を実現するもので、シーリングマイク最大4台、リモートカメラ最大8台の連携が可能になる。
複数のカメラと連携して、オンライン側では講師、司会が発言中、または、話者がいない場合は広角アングルを実現。発言者がいた場合は、発言者に寄りのアングルで閲覧することが可能になる。
自動追尾機能を使用することでワイヤレスマイクを持ちながら移動する人物も追尾が可能。さらに、マイクが感知した話者位置を基準にリモートカメラを制御する機能を搭載する。マイクを持ちながら移動している様子を自動で撮影を可能にしている。
また、昨今重要性が増しているボイスリフトに対応する。シーリングマイクで収音した話者の声を複数の天井スピーカーから出力し、話者が部屋のどこにいてもすべての参加者に声が届くようになる。話者から離れた位置にあるスピーカーからのみ音声を出力することで、広い空間でも部屋全体に均一な音声を届けることが可能になるのも特徴だ。