今年のBlackmagic Designブースの目玉の1つは、「URSA Cine 17K」の国内初展示だ。URSA Cine 17Kの詳しいスペックについては、PRONEWS11月11日公開の「ブラックマジックデザイン「Inter BEE 2024」出展概要公開」で詳しく詳細しているので、そちらを参照してほしい。
Blackmagic Designブースのカメラコーナーに直行すると、今年もシネマカメラをズラリと展示。戸惑ったのはURSA CINEシリーズの12Kモデルと17Kモデルは外観が一緒なので、どれが17Kモデルかわらない。ブーススタッフに訪ねて、無事にURSA Cine 17Kと対面することができた。
URSA Cine 17Kの展示で関心の1つは、組み合わせて使用するレンズだ。65mmのシネマカメラの登場なんて考えたことがなかったので、65mmセンサーをカバーできるレンズの種類を真面目に考えたことはなかった。17Kの発表を聞いたとき、「夢の65mmのシネマカメラが登場したとしてもどんなレンズが対応するのか?」と疑問に思っていた。
今回の17Kのブース展示機には、Leitz THALIAを搭載していた。「ああ!そういえばそうだ」と思い出した。PRONEWSでもThaliaは発売当時から取材を行っており、確かにALEXA 65にも対応するシネマレンズだ(2018年3月7日公開「ALEXA 65にも対応する大判単焦点レンズ「Leica Thalia」とは?」参照)。
65mmのシネマカメラに対応するレンズの種類はそんなに多くはないだろう。それでも65mmでしか実現できない世界感だったり、VFXの後処理で優位な面は確実にある。全く手の届かなかった65mmの世界を、Blackmagic Designが少しずつ手の届くところに近づけてくれてる。夢が夢でなくなってきていることを感じた展示だった。ブラックマジックブースを尋ねる機会があったら、URSA Cine 17Kをぜひ見てほしい。