左は「LX-ePed 2」、右は「LX-ePed PRO」

平和精機工業株はInter BEE 2024同社ブースにて、PTZカメラ用電動ペデスタル「LX-ePed」シリーズの新製品「LX-ePed 2」と「LX-ePed PRO」を展示した。

LX-ePed 2は、コントローラーにプリセット機能を新たに追加した。プリセットとして3つの高さの設定が可能で、プリセットを選択するだけで希望の高さに移動してくれる。

LX-ePed 2

PTZカメラを運用していると、場面ごとに異なる高さを設定したいという場合がでてくる。手動で行うと「高さが一定にならない」「まったく同じ画角を実現できない」といった問題に悩まされることがある。プリセット機能を使えば、場面転換のタイミングで「2番押して高さを変更」「3番を押して高さを変更」のような、正確な上げ下げの運用が可能になる。

プリセットの設定も、各ボタンを長押しで点滅を開始させることで、その時点の高さが記録され、点滅が止まるとプリセット設定が完了する。わざわざスマホとかパソコンとかを使うことなく、リモコンだけで設定が可能だ。

LX-ePed 2/PRO用フットペダルリモコンも「FPR-2」として新しくなった。2023年発売の「FPR-1」はプリセットを搭載していなかったが、「FPR-2」はプリセット機能を搭載する。LX-ePed 2はアダプタープレート「AP-X」を同梱するようになった。

もう一台の新製品「LX-ePed PRO」の展示にも、多くの人が関心を寄せていた。LX-ePed 2とLX-ePed PROの差は、耐荷重の大きさと脚の堅牢さだ。耐荷重は、30kまでに対応。PTZカメラだったら5台載せて、1台の三脚で同時5カメ撮影なんてことも可能になる。脚自体もLX-ePed 2よりも堅牢で、さらなる安定性の高さを実現している。ブースでは、PTZカメラ2台とプロンプターを搭載した状態で耐荷重の高さをアピールしていた。

LX-ePed PRO

新製品のマルチプロトコルコンバーター「MPC-1」を使うことで、IP通信やシリアル通信に対応する。IP通信の例では、キヤノンのXCのプロコトルを使うことで、コントローラーからペデスタルの上下が可能。MPC-1は2とProに対応する。

PTZカメラ用電動ペデスタルを様々なデバイスから操作できるマルチプロトコルコンバーター「MPC」

MPC-1は、専用PCアプリケーション「LX-ePed PC APP」を使って離れた現場のリモート操作にも対応する。全く現場から離れていても、PCアプリのペデスタルに表示される高さを参考に調整が可能になる。アプリからは非常にゆっくり、非常に早くの上げ下げを細かく操作することも可能だ。

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