
IBC 2024でTako三脚を初公開し、複数のメディアから注目を集めた。そしてCP+ 2025ではTakoの一脚バージョンがパネル展示され、新しいモデルの発売が予告されていた。NAB 2025において、その実機を体験することが可能となった。
Tako一脚は、Tako三脚を基にした新しい一脚モデルである。軽量設計、迅速な調整機能、多機能性などは、Tako三脚から継承されている。
Takoシリーズの特徴を含めTako一脚の魅力を記述すると、重量は1.11kgであり、炭素繊維素材の採用により高い剛性と軽量性が両立されている。特筆すべき点として、「ワンタッチ昇降」機能が挙げられる。

Tako脚の昇降機構は独特だ。とてもロック状態では、脚の引き伸ばしが可能である。ただし、この状態では脚を縮めることはできない。脚を縮めるためには、ロックを解除した状態で押し下げる。
同社はすでに一脚「Pineta Pro」を発売している。Pineta Proはレバーを押すことでロックが解除され、上下の高さ調整が容易に行える機構を採用している。これに対し、Takoの機構は異なる。繰り返しになるが、Takoは、脚を上げる操作のみで高さを調整できる。高さを下げる際には、レバーを押すことで脚を縮める仕組みとなっている。
これにより、腰を曲げることなく設置効率が大幅に向上する。3セクション4段の設計により、最大1780mmまで伸長可能で、多様な撮影シーンに対応する。
新しいワンタッチ設計で、素早い延長と高さ調整が可能。ロック状態では、上方向に引いて一脚を上げることが可能。レバーをロック解除位置に押して一脚を下げることが可能になる
さらに、新たな情報として、YC OnionはTakoシリーズに対応した三脚型のライトスタンドアクセサリーを今後発売する予定であることが、同社への取材により明らかになった。このアクセサリーは、脚部の開脚角度を調整することで、設置高をさらに高くすることが可能である。「角度1」の設定では400mm、「角度2」の設定では130mmの底上げを実現する。角度1と組み合わせた場合、最大で約2030mmの高さで使用できる。これにより、照明のセットアップにおける利便性の向上が期待される。また、加重フックが搭載されており、重量を追加して安定性を高めた状態での設置が可能になる。このアクセサリーは、プロフェッショナルな撮影環境への適合性を有する。
YC OnionのTako一脚シリーズは、軽量設計、迅速な調整、安定性が特徴でありながら、照明スタンドとしての利用まで、幅広い場面での活用が期待できそうだ。

