ソニーマーケティングは、「Creativity Connected ともに"つなぐ" コンテンツ制作の未来へ」をテーマに、多くのコンテンツを制作するソニーグループ各社の知見を集約し、魅力的な映像コンテンツの制作を通してメディア業界の未来を支える、幅広いソリューションを紹介。
会場では、「進化するニュース制作ワークフロー」、「コンテンツの付加価値を高めるライブ制作」、「新たな映像表現を可能にするイメージング商品群」、「制作プロセスをサポートするDXソリューション」、「新たなコンテンツを生み出すロケーションエンタテインメント」をコンセプトとしたブース展示を通じて、多様化が進むメディア企業のニーズに応える最新のソリューションを展示している。

ブースレポート動画
カメラスタジオ

カメラスタジオは、システムカメラ・カムコーダー・CineAltaカメラ・Cinema Line・PTZオートフレーミングカメラといった幅広いラインアップの展示はもちろん、AIやXRなどのテクノロジーを取り入れた次世代の映像制作ソリューションを紹介している。
報道・制作番組、スタジオ番組、スポーツ・音楽ライブ中継など、多様な現場で活躍するカメラソリューションを展示。新製品「PXW-Z300」をはじめ、カメラエクステンションアダプター「HDCE-500」、Cinema Lineカメラ「FR7」の新バージョン、PTZオートフレーミングカメラ「BRC-AM7」、カメラトラッキングシステム「OCELLUS」を用いたLive XRソリューションなどを紹介している。
PXW-Z300
2025年10月に発売されたXDCAMメモリーカムコーダー「PXW-Z300」は、4K 3板式CMOSセンサーを搭載した新フラッグシップモデル。報道取材や制作現場での運用性を高め、真正性情報の記録にも対応。AIによる被写体認識機能や強化されたネットワーク機能を備え、ショルダーカムコーダーやプロフェッショナルカムコーダーとの組み合わせでも効率的な制作フローを実現する。


PXW-Z750
XDCAMショルダーカムコーダー「PXW-Z750」は、4K 2/3型3板式イメージセンサーを採用し、高色再現・高感度・グローバルシャッターを実現。リモートプロダクションユニット「CBK-RPU7」との組み合わせにより、高画質・低遅延な遠隔映像伝送ソリューションを提案している。

HDCシリーズ+OCELLUS / HXC-FZ90 / HDC-P50A / HDCE-500 / CNA-2
多くの導入実績を持つHDC-5000 / 3000シリーズを展示。HDC-5500V / 3500Vは光学式可変NDフィルターと大型ビューファインダースライド機構を標準搭載し、ライブ制作やスポーツ中継での運用性を高めた。HDC-3500Vはカメラトラッキングアダプター「OCELLUS」と組み合わせ、バーチャルプロダクションでの応用例を紹介している。


HDC-P50AはVer. 3.90で、カメラ単体でのスタンドアロン運用時の4K 2倍速出力に対応し、カメラマンが付けない場所での高品質なスロー撮影を実現。2026年3月発売予定のカメラエクステンションアダプター「HDCE-500」との組み合わせで、CCUと接続する際に、1本の光ケーブルによる映像伝送と給電が可能になる。HXC-FZ90は導入しやすい価格帯ながら、HDCシリーズで培った利便機能を搭載し、地方局や競技場での採用が進んでいる。


CNA-2はVer. 1.20でシステムカメラとPTZオートフレーミングカメラ(FR7 / BRC-AM7など)の一括制御に対応。異なるカメラを混在させた運用の効率化を支援する。

AIオートフレーミングゾーン

AIアナリティクスでの高度な人物の自動追尾機能「PTZオートフレーミング」を搭載したリモートカメラによる、映像制作オペレーションの省人化をテーマとしたゾーン。スタジオ収録や講演配信など、限られた人員で高品質なカメラワークを実現するための最新のリモートカメラソリューションを展示している。
PTZオートフレーミングカメラ「BRC-AM7 / FR7」
PTZオートフレーミング機能を搭載したリモートカメラシステムのフラッグシップモデル「BRC-AM7」と、バージョンアップにより同機能へ対応したフルサイズセンサー搭載モデル「FR7」を展示。いずれも人物の骨格をベースとした認識技術による、業界屈指の精度の高いオートフレーミングを実演している。
FR7は新バージョンにより、Epic Games社との共同開発で実現した「Open Track IO」に対応。Unreal Engineに直接接続できるようになり、従来必要だったレンズキャリブレーション工程を省略可能に。FR7とUnreal EngineのみでライブARを実現するなど、ワークフローを大幅に改善している。

BRC-AM7では新たに「複数人フレーミング」や「顔登録機能」など、さらなるオペレーションの効率化へ寄与する新機能が導入されており、それらを体験することができる。
システムカメラとの高い運用親和性を確保していることも大きな特長で、システムカメラの分光特性に沿ったルックを再現するシーンファイル「709tone」がプリインストールされており、スタジオ収録などでシステムカメラと併用する際にルックの統一感を図ることができる。操作面では、RCPやMSUからの操作にも対応しており、システムカメラとの併用時などにVEによる効率的なペイント管理を実現し、会場では実際にRCP-3501からの操作を体験することができる。


Monitor & Control
露出やフォーカスの精密操作を支援する映像クリエイター向けアプリケーション。モバイル端末だけでなくMacにも対応し、最大20台までの複数カメラをワイヤレスでモニタリング可能。macOS 14.7~15.3対応で、Premiumプランではマルチカメラモニタリング機能を利用できる。

リースプログラム「S.Broad Program SE」
「S.Broad Program SE」は、メンテナンスと動産総合保険をパッケージ化したリースプログラム。残価設定により初期費用を抑えた短期契約が可能で、契約期間は1〜3年から選択できる。3次契約以降は月額が半額となる。

Virtual Productionゾーン

ラージセンサーシネマカメラ「VENICE 2 / BURANO」やLEDディスプレイ「Crystal LED VERONA / CAPRI」を用いたバーチャルプロダクション撮影を紹介。カメラトラッキングシステム「OCELLUS」や「Virtual Production Tool Set」との連携により、リアルとバーチャルを融合した次世代の映像制作ワークフローを提案している。
Crystal LED for Virtual Production
バーチャルプロダクション向けモデルとして、高水準の黒レベルと低反射を両立した「Crystal LED VERONA」に加え、2025年12月発売予定の新製品「Crystal LED CAPRI」を国内初展示。バーチャルセット内での実演を通じて、その色再現性と撮影親和性を紹介している。
映像制作ワークフローを効率化する「Virtual Production Tool Set」との連携により、品質向上と作業時間短縮を両立。LEDラインアップの拡充を通じて、より自由度の高い映像表現を支援している。


Virtual Production Tool Set / OCELLUS
In-Camera VFX制作の品質と効率を高める「Virtual Production Tool Set」は、Unreal Engine用プラグイン「Camera and Display Plugin」と、色再現性を補正するLUT生成ソフト「Color Calibrator」で構成される。
2025年冬リリース予定のVer. 3.0では、BRC-AM7への対応、LED視野角色補正や高速レイトレーシングなど新機能を搭載。Color Calibratorはソニー以外のカメラでもキャリブレーション用LUT生成が可能となり、Unreal Engine以外の再生環境でも利用できる。
より汎用的で強化されたVer. 3.0は、全機能が無償提供となる予定で、ソニーはこのアップデートにより、バーチャルプロダクションによる映像制作のさらなる普及をめざしている。

VENICE 2 / BURANO / VENICEエクステンションシステムMini
「VENICE 2」は2025年7月リリースのVer. 4.0を展示。EL Zone Systemの搭載やフレームライン多色化など、細部の改良を重ねながら進化を続けている。「BURANO」はVer. 2.0に加え、今冬リリース予定のVer. 2.1ベータ版を展示し、HFR撮影時のベースバンド出力強化を実演している。


「VENICEエクステンションシステムMini」は、ハイエンドシネマクオリティを維持したまま小型化を実現。3D撮影を実演し、空間再現ディスプレイ「ELF-SR2」でリアルタイムに表示。
さらに、参考展示の75インチ 大型空間再現ディスプレイに、このシステムを用いて撮影した作品が上映された。
イマーシブな空間体験を支える「空間コンテンツ制作」の一例として紹介している。


HDC-F5500V
Super 35mmグローバルシャッター機能付き単板CMOSセンサーを搭載した「HDC-F5500」に、光学式可変NDフィルターを追加した新モデル「HDC-F5500V」を展示。アイリスを開放したまま可変NDで露出を調整でき、大判センサー特有の浅い被写界深度を生かした映像制作が可能となった。
HDR・広色域(BT.2020 / S-Gamut3 / S-Gamut3.cine)に対応し、HD運用を主とするユーザーにも導入しやすいよう4K出力をオプション化。大型ビューファインダーのスライド機構を標準搭載。既存のHDC-F5500もフィルターユニットの交換であとから可変NDフィルターを実装できる。
※標準状態ではHDC-F5500同様に8ポジションND。可変NDを有効化するにはソフトウェアライセンス「HZC-VND55F」が必要。
音楽ライブだけでなくスポーツ中継の現場でも、映像表現の幅を広げる1台として活用が期待される。

XYN 空間キャプチャーソリューション(参考展示)
ミラーレスカメラで撮影した複数枚の写真をクラウドサービスにアップロードするだけで、誰でも簡単にフォトリアルな3DCGアセットを生成できるソニーの開発中ソリューション。専用モバイルアプリでは撮影状況をリアルタイムに可視化し、高品質撮影を支援。
さらに、XRデバイスや3DCG編集ツールとの連携により、映像制作・バーチャルプロダクション・デジタルツイン・アーカイブといった幅広い現場のワークフロー効率化を実現する。サービス提供開始時期は未定で、今後のアップデートが待たれる。


Creativity Connected Exhibition(News / Cloud)

「Creativity Connected」をテーマに、取材・編集・配信といったニュース制作から、クラウドを活用した映像制作まで、ソニーの最新ソリューションを展示。News分野では"即時性"と"真正性"への対応、Cloud分野では"ソフトウェアとAIによる新たなクリエイティビティ"の実現を中心に紹介している。
News Production Package「PXW-Z300 / LiveU TX1 / PDT-FP1 / C2PA対応 / C3P-X」
2025年10月に発売されたXDCAMメモリーカムコーダー「PXW-Z300」を国内初展示。フラッグシップモデルとしての高い映像描写性能に加え、真正性情報を記録するC2PA規格に対応。5Gやクラウドを活用することで、収録素材をその場で伝送し、クラウド上で共同編集を行うといった即時的な映像制作を可能にする。

さらに、ソニーとLiveUのパートナーシップに基づいて共同開発された小型データトランスミッター「LiveU TX1」を参考展示(2026年商品化予定)。複数回線を束ねるボンディング伝送機能や、USB接続による自動素材伝送に対応し、現場の即応性を高める。

ニュースワークフローの迅速化を支える取り組みとして、オンプレミス環境で素材ファイルを直接受信し、既設システムと連携するカメラゲートウェイ・アプリケーションを参考展示。ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」やLiveU TX1との連携により、真正性メタデータを保持した映像をスムーズに伝送するデモンストレーションを行っている。

News Workflow「Contents Production Accelerator」

新ニュース制作システム「Contents Production Accelerator」は、標準化されたパッケージ型システムを採用。従来の個別カスタマイズ型システムに比べ、定期的なバージョンアップやセキュリティ対策を柔軟に実施できるようになった。
初回リリースでは、社外や遠隔地から利用できるWebベースの素材ブラウザ機能を搭載。今後、ニュース制作に求められる機能を順次拡張予定で、2025年11月に提供を開始する。

On the go publishing「Ci Media Cloud」

「Ci Media Cloud」は、映像制作のワークフローを効率化するクラウド型プラットフォーム。コンテンツのプレビュー、ファイル共有、制作コラボレーション、アーカイブまでを一元管理できる。
多様なファイル形式に対応し、場所や端末を問わずプレビュー可能。セキュアなファイル共有、フレーム単位のコメント機能、カスタムメタデータによる検索機能などにより、制作効率とアーカイブ活用を高める。Inter BEEではAdobe Premiereとの連携プラグインを用いたデモや、C2PA対応カメラで撮影した映像の真正性ワークフローを紹介している。
On the go publishing「A2 Production」

「A2 Production」は、AIとクラウドを活用した自動解析ソリューション。映像・音声データをAIが分析し、編集・記事制作など業務の効率化を支援する。
シーン要約エンジンでは発話内容を解析してタイトル付け・要約を行い、構成検討や記事化を迅速化。画像キャプションエンジンでは物体検知や状況認識を通じてメタデータを生成し、素材の自動仕分けやクリップ切り出しを支援する。スポーツシーンの自動抽出やSNS展開など、ファンエンゲージメント施策にも応用できる。

Creativity Connected Exhibition(Live / ソニービズネットワークス)

ライブ制作・リモート制作・ネットワーク伝送まで、ソニーが提案する最新の制作インフラを紹介。オンプレミスとクラウドを連携させた柔軟なワークフローや、ハードウェアとソフトウェアを融合したハイブリッドなライブ制作環境など、実運用を見据えた多層的なソリューションが集約されている。
Resource Orchestration「VideoIPath / M2L-X Router」

放送システムを統合管理するメディアオーケストレーションプラットフォーム「VideoIPath」は、NMOSによる映像リソースのXPT切り替えに加え、機器設定値の変更にも対応。ユーザーが自由に作成できるソフトウェアパネル上から、機器制御を直感的に行うことができる。細かなユーザー権限設定も可能で、複数設備を安全に運用できる構築を支援する。Inter BEEでは、各エリアのST 2110接続の統合管理や、M2L-X Routerとの併用によるSRT接続の管理など、多様な方式で伝送される映像信号の取扱が必要な昨今のニーズに対応した、統合管理・ルーティングシステムを実演している。
Hybrid Live Production「M2L-X / MLS-X1 / Virtuoso SRT」

クラウド型スイッチャー「M2 Live」を進化させたソフトウェアスイッチャー「M2L-X」は、ライブ制作ワークフローの柔軟性を高めるために設計された。Ver. 1.2で対応した音声ミキサー連携機能の展示をはじめ、COTSサーバーへのインストールやゲーミングPCでの運用など、多様な利用形態を提示している。
スタッカブル対応のライブプロダクションスイッチャー「MLS-X1」は、FPGAによる堅牢な映像処理とGPUを活用したソフトウェア処理を組み合わせたハイブリッド運用を提案。SRTでの映像入出力や9:16映像制作など、スイッチャーを超えた映像処理プロセッサーとしての活用を紹介している。
Remote & Security「NXL-ME80 / CBK-RPU7 / Virtuoso / Callsign」

メディア・エッジプロセッサー「NXL-ME80」とリモートプロダクションユニット「CBK-RPU7」は、ソニー開発のHEVCコーデックチップを搭載し、超低遅延・低ビットレート・高画質を両立した映像伝送を実現。NXL-ME80はHD 8系統を1フレームの遅延で処理・伝送でき、低遅延でのリモートプロダクションに対応する。CBK-RPU7はTALLY / リターン / カメラ制御伝送に対応し、完全なカメラワイヤレス化を可能に。新機能の「VideoIPath CCM」との連携により、接続先変更やフォーマット切り替え時も個別設定を行うことなく制御が可能となる。


「Virtuoso」シリーズは新たにHEVC圧縮に対応し、TS over IPやSRT伝送、Sony QoSによる相互伝送を予定。オンプレミスとクラウドの橋渡し役として、M2L-Xなどのソフトウェア製品との連携を強化している。VirtuosoのIP Media Edge(IPME)機能では、RTP / UDPパケットのマルチキャスト↔ユニキャスト変換やNAT変換に対応し、ST 2110環境下でも柔軟な疎結合構成を実現。スイッチ接続を省いた光ファイバー直結による高セキュリティな拠点間伝送も可能だ。

さらに、スマホインカムアプリ「Callsign」も展示。LTE / Wi-Fi通信によって距離を問わず通話できるほか、「インテリジェントノイズフィルター」により周囲の騒音を低減。参考展示の「Callsign &」では、文字起こしやチャット機能を追加し、発話内容の記録・共有にも対応している。

ソニービズネットワークス ネットワークソリューション

ソニービズネットワークスが提供する法人向けインターネット接続サービス「NUROBiz」は、2G / 10Gサービスを展開。独自ネットワーク構成により高品質かつ高コストパフォーマンスを実現する。加えて、マネージドVPN、NURO閉域アクセス、AWS閉域接続サービスなど、放送局向けソリューションも用意。会場では、NURO回線を利用したスローサーバー「HawkReplay」のリモート操作デモを行っている。
プロダクツ(カメラ・モニター・オーディオ)

映像表現とクリエイティブの可能性を広げる製品群・ソリューションを展示。注目の新商品であるハンディカムコーダー「PXW-Z300」(2025年10月発売)やフルサイズデジタルシネマカメラ「FX2」(2025年8月発売)をはじめ、ショットガンマイクロホン「ECM-778」(2025年8月発売)など、ソニーの最新撮影機材とアクセサリーが集結した。
これらの機材で制作されたコンテンツ上映や、最高輝度4,000cd/m2を誇る4Kマスターモニター「BVM-HX3110」によるユーザーインタビュー映像の展示を通して、ソニーが提案する高品位な映像制作環境を体感できるゾーンとなっている。
Handycam / Cinema Line / ECM-778
ハンディカムコーダーラインアップとして、XDCAMメモリーカムコーダー「PXW-Z300」、XDCAMメモリーカムコーダー「PXW-Z200」、NXCAMカムコーダー「HXR-NX800」を展示。PXW-Z200とHXR-NX800はVer. 2.01にアップデートされ、制作会社のロケカメラとしての運用性が向上している。

Cinema Lineでは、2025年8月1日に発売されたフルサイズデジタルシネマカメラ「FX2」を中心に、FX6 / FX3A / FX30をソニー純正Eマウントレンズと組み合わせて展示。FX3AとFX30は最新ソフトウェアアップデートが適用され、上位機種CineAltaカメラ「VENICE 2 / BURANO」のUIを継承したBIG6に対応している。


2025年8月8日に発売されたショットガンマイクロホン「ECM-778」は、小型軽量ながら高い収音性能を実現。会場では実機操作とコンテンツ音声の試聴を通して、その自然な音質と日本語収録への最適性を体感できる展示となっている。

プロフェッショナルモニター「BVM-HX3110 / BVM-HX1710 / LMD-A180」
2025年6月30日に発売された17型4K液晶マスターモニター「BVM-HX1710」は、ピーク輝度3,000cd/m2を実現。新開発の液晶パネルと制御技術「TRIMASTER HX」を採用し、正確な色再現と高い視認性を両立する。EIA 19インチラックマウント6Uに対応し、中継車や放送設備、映画・ドラマ制作現場など幅広い用途に対応している。

4Kマスターモニター「BVM-HX3110」は、Ver. 2.0に進化。4K 2系統の同時信号処理によりダウンコンバートしたHD 2画面をサイドバイサイドで表示し、HDR・SDRの同時確認も可能になった。BVM-HX1710との設定共有など、多くの顧客要望を実現したバージョンアップを展示。BVM-HX3110を使用した制作事例として、4K HDR 4000cd/m2の制作映像とあわせて、ポルシェジャパン株式会社 黒岩氏および株式会社クープ 今塚氏のインタビュー映像を紹介している。

さらに、モニター色温度自動調整ソフトウェア(Ver. 1.9)も展示。Windows 11対応および各種プローブへの拡張対応により、カラーマネジメント作業の効率化と長期的な色表示精度の維持を実現している。プローブを持っていないユーザーには「モニターキャリブレーションサービス」も提供しており、ソニーの技術者による高精度な色温度調整サービスを依頼することができる。

ワイヤレスマイク「DWM-30」
2025年7月に発売されたデジタルワイヤレスマイクロホン「DWM-30」は、前モデル「DWM-02N」から約10%の軽量化を実現し、バッテリーライフも約1時間延長。CODEC MODE 2で遅延1.2msを達成し、さらに高音質再現を実現するCODEC MODE 4を追加するなど、高音質・低遅延性能を一段と強化している。
また、2026年春発売予定の指向性アンテナ(サガ電子工業製)は、ソニーのデジタルワイヤレスシステムと組み合わせることで、伝送の安定性をさらに高める新アクセサリーとして参考展示。現場の通信環境をより堅牢にする提案として注目を集めている。

制作プロセスDX & ロケーションエンタテインメント

コンテンツ・IPの価値を最大化するためのソリューション群を展示。ソニーグループが持つ多様な技術・ノウハウを結集し、制作現場のDX化や空間演出の新たな形を提案するゾーンだ。制作プロセス全体をつなぐ「イグナイト・コンテンツ・エコシステム構想」や、スポーツ中継の次世代リプレイシステム、さらには空間そのものの価値を高める「ロケーションエンタテインメント」など、ソニーが描く"コンテンツの未来像"を感じられる展示となっている。
Hawk-Eyeリプレイソリューション「HawkREPLAY / HawkNEST」

ソニーグループのHawk-Eye Innovations社が提供するスポーツ中継向けリプレイサーバー / アセットマネジメントシステム「HawkREPLAY(ホークリプレイ)」と「HawkNEST(ホークネスト)」を国内で提供予定(2025年冬予定)。
多視点のカメラ映像を高精度に統合することで、決定的なシーンを多角的に再生できるスローリプレイを実現。生成された素材やプレイリストを一元管理し、映像コンテンツの二次利用を促進する仕組みも備える。スポーツ中継現場での運用を通じ、放送とデジタル配信の双方に新たな価値をもたらすソリューションだ。
イグナイト・コンテンツ・エコシステム構想

映像制作の世界におけるデジタルトランスフォーメーションをめざし、企画・制作・管理・流通・権利処理など、制作に関わるあらゆるプロセスをデータとテクノロジーで連携させる「イグナイト・コンテンツ・エコシステム構想」を参考展示。
コンテンツ・IP制作プロセスのDX化を掲げ、制作に関わる煩雑なデータを統合管理し、業務効率化だけでなく、IPビジネスの収益最大化を図る新たな制作基盤として提案している。将来的にはソニーグループ各社が持つクラウドやAI技術や、協業ベンダーとも連携し、制作現場のDX化を支える次世代エコシステムの構築を見据える。
オンライン番組ファイル納品サービス

今後の普及が見込まれる「番組のオンライン送稿」に向けた新たな提案として、オンライン番組ファイル納品サービスを参考展示。搬入ファイルフォーマットの互換性や各放送局の運用を考慮しながら、クラウド経由での安全かつ効率的な送稿を実現する仕組みを議論・検証している。
各ユーザーが個別に高額なシステムを構築するのではなく、SaaSサービスとしてコストパフォーマンス良く利用できることをめざしており、将来的な業界標準化の一翼を担う可能性を感じさせる展示となった。
ロケーションエンタテインメント

製品とソリューションを融合させ、空間全体に新たなビジネス価値を創出する「ロケーションエンタテインメント」チームによる展示も注目を集めた。空間の価値を高め、所有する場所を"より魅力的で意味のある場"へと進化させることを目的に、体験設計・空間演出・インタラクティブコンテンツ制作など、幅広い専門領域を横断的に提案している。
プロジェクトの初期構想から実装・運用までを一貫してサポートし、空間を通じて人と人をつなぐ体験を創出。ソニーの技術とクリエイティブが融合することで、"感動を提供する場づくり"の可能性を広げている。