IBC 2026のATOMOSブースで目に留まったのが、7インチモニターの新製品「SHINOBI 7 II」である。SHINOBIシリーズは、カメラの上に載せる外部モニターとして知られているが、実機を前にして印象に残ったのは、7インチという画面サイズに対して本体がかなり薄く、軽くまとめられている点だった。
従来の「SHINOBI 7」は7インチの大画面を備えたモデルだったが、カメラ上に載せた際の厚みや重量バランスが気になる場面もあった。SHINOBI 7 IIは、その部分を見直し、7インチの見やすさとカメラリグ上での扱いやすさを両立させたモデルである。大きな画面で確認したいが、機材全体のバランスは崩したくない。そうした現場の感覚に近いところで作られたモニターに見えた。
2,800nitの明るさと薄型化が7インチの印象を変える
SHINOBI 7 IIの大きな特徴は、最大2,800nitの高輝度HDRタッチスクリーンディスプレイである。屋外ロケや日中の撮影では、モニターの明るさがそのまま確認作業のしやすさにつながる。強い日差しの下でも露出やピントを確認しやすい仕様であり、ブースで見ても、この明るさは製品の分かりやすい訴求点だった。

同時に、7インチモニターとしての薄さも目を引いた。画面が大きいモニターは視認性に優れる一方、カメラ上に載せると重量バランスが課題になりやすい。SHINOBI 7 IIは、薄型化と軽量化によって、その不安を抑えようとしたモデルである。単に大きな外部モニターではなく、カメラ上で使うことを前提にした7インチモニターとして整理されている。

録画機能を持たないモニター専用機として、カメラ操作を強化
SHINOBI 7 IIは、録画機能を持たないモニター専用機である。ATOMOSにはレコーダー機能を備える製品もあるが、SHINOBI 7 IIは撮影時のモニタリングとカメラコントロールに機能を絞ったモデルだ。入出力はHDMIで、SDI端子は搭載しない。

ブースでは、SHINOBI 7 IIからカメラ側の設定を操作するデモも確認できた。USB-C接続によるカメラコントロールに対応し、対応カメラと接続することで、レンズの絞り、シャッタースピード/シャッターアングル、ホワイトバランス、ISO感度などを画面上から調整できる。タッチスクリーンで映像を見ながらカメラ設定に触れられる点は、外部モニターとしての使い勝手を広げる要素である。

タッチフォーカスやシャッターレリーズにも対応し、写真撮影のワークフローでも使いどころがある。HDRブラケティングやフォーカススタッキングのように、細かな確認を伴う撮影では、カメラ背面モニターより大きな7インチ画面でピントや構図を確認できる意味は大きい。
屋外ロケでの見やすさと、現場での扱いやすさ
SHINOBI 7 IIは、Log、PQ、HLG信号に対応し、10ストップを超えるダイナミックレンジをリアルタイムで表示できる。3D LUTにも対応しており、撮影時に最終的なカラーグレーディング後のイメージを確認しながらモニタリングできる。さらに、本体単体でのディスプレイキャリブレーションにも対応し、対応キャリブレーターを使って現場で色精度を維持できる。
電源はUSB-C PD、NP-Fバッテリー、またはバッテリーエリミネーター経由の12V 3A AC-DC電源アダプターに対応する。外形寸法は188mm×120mm×23mm、質量はバッテリーを含まず401g。7インチの画面サイズを確保しながら、カメラ上での運用を意識した仕様である。
Nextorageは、日本総代理店を務めるATOMOSの新製品として、SHINOBI 7 IIを2026年10月7日に発売する。市場想定価格は税込84,980円。7インチ、最大2,800nit、薄型軽量、カメラコントロール対応という要素を合わせると、屋外ロケや小規模な映像制作の現場で、見やすさと取り回しを両立するモニターとして選択肢に入ってくる製品である。