取材・撮影:鍋 潤太郎
アナハイムで開催された「スターウォーズ・セレブレーション」

はじめに

先日、ILMの日本人アーティストの方とランチをした際、「この週末、アナハイムで『スターウォーズ・セレブレーション』という、4日間のコンベンションがあるんですよ」という情報を伺った。とっても面白そうだ。折しも、筆者はプロダクション業務が佳境を迎え、週7日体制に突入中という過酷な状況ではあったものの、なんとか会期最終日の日曜に、仕事を数時間抜け出して視察を敢行する事に成功。今回はその模様を突撃レポートとしてお届けしよう。

「スターウォーズ・セレブレーション」とは何ぞや

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コンベンション・センターに入ると、まずはインフォメーションセンターが

「スターウォーズ・セレブレーション」は、ルーカス・フィルムが主催する、スターウォーズの公式ファンイベント+コンベンションで、世界中で場所を変えつつ、不定期に実施されている。2008年7月には幕張のコンベンション・センターでも開催されているので、読者のみなさんの中には、参加された方もいらっしゃるのではないだろうか。

今回は4月16日(木)から4日間に渡り、ロサンゼルスのアナハイム市にあるコンベンション・センターで開催された(ちなみにこの場所は、2年前のSIGGRAPH 2013の会場だった事もあり、CG屋&VFX屋の諸兄には比較的お馴染みの場所であろう)。

「スターウォーズづくし」のコンベンション

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大人から子供まで「スターウォーズ大好き人間」がここアナハイムに集結

このイベント、文字通り「スターウォーズづくし」のコンベンションが繰り広げられた。日曜の正午に筆者が現地に到着してみると、コンベンション・センター周辺は、も〜〜〜スターウォーズ一色(笑)。えらい事になっていた。特にコスプレ族はそこかしこに溢れ、帝国軍兵士がスーパーのレジでペットボトルを持って列に並んでるわ、イウォークは交差点で信号待ちしてるわ、ダース・モールはホテルの前で双刀のライトセーバーをブンブン回して練習してるわ、男のレイア姫がレストランでハンバーガーに食らいついているわ、ダース・ベイダーは奥さんと2人で予定表をチェックしてるわ、我々の普段の生活ではあり得ない光景が溢れ返っていて、それらを半笑いになって眺めているだけでも、メチャクチャ面白かった。

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こんな兵士達に捕まってみたい♪

筆者が視察した日曜日は最終日とあって、残念ながら殆どの目玉イベントは終了してしまっていた。それもそのはず、4日間共通券はSOLD OUTだったそうで、日曜日はイベントが少ないが故に当日券がわずかに残っており、そのお蔭で筆者の突撃視察が実現した訳である。イベント初日の木曜日には、映画新シリーズでメガホンを取っているJ・J・エイブラムス監督のプレゼンテーションに加え、オリジナル3部作に出演したマーク・ハミル(ルーク)、キャリー・フィッシャー(レイア)、アンソニー・ダニエルズ(C-3PO)、長身俳優のピーター・メイヒュー(チューバッカ)らが会場に姿を見せ、相当盛り上がった(プレス事務局の担当者さん曰く)そうで。ハリソン・フォードは例の飛行機事故のケガ療養中でご欠席。お早い回復をお祈りしたいものである。

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大盛況だった、メインホールでの販売&展示会

コンベンション・センターのメイン・ホールでは、スター・ウォーズ関連グッズの展示&販売が行われており、大盛況。ミニ・ステージではショーが行われ、2Fのホールでは「ビハインド・ザ・シーン(制作舞台裏ステージ)」と銘打ち、プレゼンテーションやファンの入れ墨コンテストなど、さまざまな催しが行われていた。

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最終日、アリーナではクロージング・イベントが。来年は7月にロンドンでの開催である事が発表された

最終日の午後3時半からは「クロージング・イベント」がアリーナで行われ、主催者による閉会の挨拶、最新予告編の上映、次回の「スターウォーズ・セレブレーション」の告知等が行われた。次回は来年7月15日から17日までの3日間、ロンドンにて開催予定だという。チケットもクロージング・イベントの翌日4月20日から販売が開始される事が発表された。このイベントを追いかけて、毎回参加しているファンも、かなりの数にのぼるそうである。

今回、筆者は数時間しか視察する事が叶わなかったが、当日撮影した写真をフォトレポートの形でご紹介させて頂こうと思う。現地の盛り上がりぶりが伝われば嬉しく思う。

スターウォーズ・セレブレーション 公式サイト
http://www.starwarscelebration.com/

フォトレポート!

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ダース・ベイダーと記念撮影するファン

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「武器の持ち込み登録」デスク。神妙な後ろ姿が、なんか笑える

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「チャルマンの酒場」が再現されていた。この前で記念撮影する人も多し

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「ジェダイの復讐」に登場した肉食怪獣ランコアの実物大(?)モデル

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メインホールではキャストや関係者によるサイン会も実施されていた

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レイア姫に扮した美人モデルさんと記念写真を撮れるコーナーは、男性ファンに大人気。鼻の下、伸びまくり(笑)

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全日空のブースでは「R2-D2ジェット」が展示されていた

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スター・ウォーズ関連のありとあらゆる展示&販売があり、見ていてホント飽きないメインホール

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ダース・ベイダーさん、デザインで遊ばれております

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R2-D2も、デザイン面でいろいろイジられておりました(笑)。Sideshow Collectiblesのブースにて

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一家全員でスターウォーズのコスプレ。なんか、微笑ましい1枚である

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メインホールでは、R2-D2が動き回って愛嬌を振りまいておりました。R2-D2はどこでも人気者です。ロボット・テクノロジーの進歩の恩恵(?)、ほぼ映画の中と遜色ない動きと、ピコピコ音でありました

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ポスターを綺麗に掃除する、帝国軍兵士

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おどけたポーズで写真撮影に応じてくれる、帝国軍兵士

WRITER PROFILE

鍋潤太郎

鍋潤太郎

ロサンゼルス在住の映像ジャーナリスト。著書に「ハリウッドVFX業界就職の手引き」、「海外で働く日本人クリエイター」等がある。