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「VIVE XR Elite」は、小型・軽量でありながら、VRやARのみならず、MRまでも体験できるオールインワンの高性能なヘッドセットである。高品質なフルカラーパススルー機能の実装も見逃せない特徴だ。優先・無線PCVR接続が可能なので、本格的なVRゲームを存分に楽しむことができる。携帯性に優れており、外出時のプライベートシアターとしての利用はもとより、今後は、持ち運べるワークスペースとしての可能性も有している。同機は2023年1月に開催されたCES 2023で発表され、2023年4月3日よりHTC NIPPON株式会社から発売が開始された。今回の記事では、同機を用いた筆者の体験レポートと最新の情報を併せてお届けする。

概要

VR系のヘッドセットは、主に、1.AIO(オールインワン/独立)型、2.ワークステーションと接続して利用するPCVR型、3.没入型VRグラスの3種類に分類されるが、HTC VIVEの新機種であるVIVE XR Eliteは、この3つの要素を全て兼ね備えたユニークな製品となっている。カラーパススルー機能を搭載しており、VRやARはもとより、MRのコンテンツまでも対応できる「XRヘッドセット」であることが大きな特徴だ。

さらに深度センサーを備えているので、現実の空間の距離を計測することができる。これにより、オクルージョン(手前にある物体が奥の物体を遮蔽して表示すること)が可能となり、仮想のオブジェクトが現実の空間に重なる状態を、違和感なく表現することができる。

また、ユーザーの状態に合わせて、焦点距離ダイヤルやIPD(瞳孔間距離)を、任意に調整することが可能になっており、ユーザビリティに優れている。

バッテリークレードルを装着した「ゴーグルモード」はもとより、バッテリー部分を外した「グラスモード」としても利用可能。小型・軽量で折りたたみ式なので、携帯性が良いという利点がある。

VIVE XR Eliteは、2023年1月にラスベガスで開催されたCES 2023やバルセロナで開催された世界最大級の通信業界の展示会MWC 2023で、最優秀賞を受賞している。

ところで、HTCでは、XR Eliteのローンチに伴い、同機の3つの特徴を掲げている。その1つ目が、「広がるメタバース」である。

それは、様々なプラットフォームにおいて、独自のメタバースが乱立している現在、「可能な限り独自のものを作らない」、「標準をできるだけ、組み合わせてつくる」ことにより、いろいろな世界と行き来ができる開かれたメタバースを目指すという思想に他ならない。

同社はマーケットや展示が実施できて、様々なコラボレーションや取り引きも可能なVIVERSEというメタバースを立ち上げているが、そこでは、Webブラウザでの表示、一つのアカウントにおける利用範囲の広さ、日本初の標準アバターフォーマットを使用、ブロックチェーンのやりとりを共通にして、ウォレットをシームレスにするなど開放的なメタバース実現のための様々な施策を実践している。

次の特徴が「本格ゲーミング」である。

VIVE XR Eliteは、対応するAndroidのスマートフォンと連携して、ゲームや動画コンテンツを楽しむことができる。その一方、PCVRとして利用することで、よりリッチなVRコンテンツを体験できる拡張性も備えている。

同社のVIVEPORTは、PCVR専門のマーケットであるが、世界初のサブスクリプションのサービスを導入しており、契約の期間次第では、1カ月あたり1,000円程度の課金でゲームが遊び放題となっている。今回、そのVIVEPORTに、MRタイトルが投入され、コンテンツ数も増加中である。

HTCが運営するVRコンテンツ配信プラットフォームのVIVEPORTには、MRタイトルも登場

XR Eliteは、別売りのストリーミングケーブルを用いて、有線接続ができる。無線接続においては、ハードウェア的には、昨年9月に日本でも認可されたWi-Fi 6Eに対応している。Wi-Fi 6Eは、多くの周波数帯域を利用できるため、干渉や重複がなく、大勢の人が、同時に高速のデータを低遅延で使用できるというVRにとっては好都合なメリットがある(Wi-Fi 6Eの対応状況は国により異なる)。

HTCの無償の純正ソフト「VIVE Streaming Hub」を利用することで、無線/有線接続によるSteamVR(ValveがHTCと共同して開発した世界最大級のPCVRゲームのプラットフォーム)の使用も可能となる。

3つ目の特徴が、「新時代の生産性」である。こちらは今後の対応となるが、持ち運べるワークスペースとして、デスクトップを大型バーチャルディスプレイに表示するなどの利用法が想定されている。

また、HTCでは、トラッキング情報は、必要な時だけ取得し、基本的に行動データは入手、利用しないというポリシーを表明している。

子供に対しては、保護者がコンテンツフィルター、プレイタイム制限などの対応を取ることができる。

パッケージの素材には、再生紙が使われるなど、サスティナビリティにも配慮されている。

それでは、VIVE XR Eriteの特徴を、さらに詳しく見ていこう。

外観とスペック、特徴

XR Eliteのパッケージには、ヘッドセット本体、バッテリークレードル、左右のコントローラー、ストラップ×2、マイクロファイバーポーチ、トップストラップ、Type-C to Type-C ケーブル、Type-A to Type-C ケーブル×2、レンズ保護カード、クイックスタートガイド/セーフティーガイド/保証書類が同梱されている。価格は、179,000円(税込)。その他、別売りで、ヘッドセット用ハードシェルキャリングケースのVIVEケースやストリーミングケーブル、電源アダプター、交換用のバッテリークレードル、フェイスクッション、テンプルパッド、コントローラー、リストトラッカーなどが販売されている(交換用バッテリークレードルのみ未発売で、近日発売予定)。

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VIVE XR Eliteの本体(ヘッドセット)とバッテリークレードル(左)、左右のコントローラー(右)
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VIVE XR Eliteのバッテリークレードルを装着した「ゴーグルモード」の状態。各アングルからの製品写真
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VIVE XR Eliteの「グラスモード」の状態。各アングルからの製品写真
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別売りのヘッドセット用ハードシェルキャリングケースのVIVEケース

本体の重量は、バッテリー込みで625g。バッテリークレードルを外したグラスモードの状態では、274g程度なので、現存のヘッドセットの中で、最も軽い製品と言えるだろう。同社のAIO型ヘッドセット「VIVE Focus 3」と並べてみても、そのコンパクトさは、一目瞭然だ。VIVE Flowよりは、些か大きく感じるが、機能面では大幅にアップデートされている。

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VIVE Focus 3(右)とVIVE XR Elite(グラスモード)(左)の大きさを比較
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VIVE Flow(右)と大きさを比較

解像度は片眼1920×1920ピクセル、両眼で3840×1920ピクセル。角度あたりの画素密度は19PPDとMeta Quest 2やPICO 4に近い。

VIVE XR Eliteで採用されているパンケーキレンズは、レンズとディスプレイを近づけて配置できるので、筐体の小型化に貢献しており、描写もクリアかつシャープな印象を得た。視野角(FOV)は、最大110°。

ディスプレイは、LCD液晶パネルを使用、リフレッシュレート(ディスプレイが1秒毎に何回、画像を描画、更新できるか)は、90Hzであり、Meta Quest Proなどと同等だ。ヘッドセットトラッキングは、インサイドアウトトラッキングで、6DoFに対応。本体に4つ配置されたトラッキングカメラが、死角がないように広範囲をトラッキングする。

16MPのRGBカメラを搭載し、フルカラーのパススルーを実現。外界が見た目に近い状態で視認できるので、物理世界と仮想世界をシームレスに重ね合わせて、MRグラスとして機能する。RGBカメラは、単眼カメラなので立体視ではない。現在、深度センサーは、ベータ版の開発者向けであり、ルームスキャンも含めて、一般公開はまだ未定である。

プロセッサーはQualcomm Snapdragon XR2。ストレージは128GB。メモリは12GBである。

本体正面の中央に配置された16MPのRGBパススルーカメラ。その上の小さな円形のパーツが深度センサーだ
左右に2つずつ、計4つの広視野角のトラッキングカメラが配置されている

VIVE Flow同様、それぞれのレンズの外側にある焦点調整ダイヤルによって、片側ずつ任意に焦点を調整することができるので、基本的には眼鏡は不要である。ユーザーが、非常に視力が悪い場合、焦点が合わないこともあると思われるが、その際には、眼鏡用アクセサリーの用意がある。

フェイスクッション(ガスケット)は、材質は不明だが、ソフトな素材が採用されており、顔に触れる感触は快適であった。マグネットと鉤により、スムーズに着脱ができる。

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焦点調整ダイヤルは、左右それぞれで調整ができる
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フェイスクッションは、簡単に着脱ができた

IPD(Interpupillary Distance/瞳孔間距離)は人により個人差があるが、この間隔がレンズ間の距離と合っていないと、映像がボケて見えたり、立体視が不調となったり、VR酔いを起こしたりする。VIVE XR Eliteでは、約54~73mmの幅広い間隔で調整できる。

このように、焦点調整やIPDにおいて、細やかな配慮がなされている点は、ユーザーフレンドリーであり、評価ができる。

IPDスライダーを駆使して、ユーザー自身のIPDと合うように調整する

VIVE XR Eliteは、24.32Whのバッテリークレードルを、後部に設置することで、ヘッドセット本体に給電、ゴーグルモードとして使用することが可能になる。また、バッテリークレードルの重さは350g程度で、少し後ろ側に重心がくるように、カウンターバランスが設計されており、その結果、装着の負担が軽減されている。

後頭部に当たるクッションの設置面積などにも工夫がなされており、フィット感は良い。バッテリークレードルを装着した状態の駆動時間は、2時間程度である。

このようにバッテリークレードル自体は、着脱が可能である訳だが、本体側にも少量のバッテリーが内蔵されているから、ホットスワップ機能(約5分程度)により、ゲームやメタバースを体験している状態を維持したままで、(付属のバッテリークレードルを持っていれば)バッテリー交換が可能である。

グラスモードとして利用する場合は、付属のテンプル(つる)を追加する。グラスモード時は、テンプルの部分が長くなり、フレームが少し背面に回り込む感じになる。頭を後ろ側でしっかりとホールドするから、顔を左右に振っても、ほとんどずれることがなく長時間の使用にも対応する。

また、専用のバッテリーのみならず、パワーバンク(モバイルバッテリー)を利用することができるので外出時の利用に便利だ。折りたたみ式の軽量なメガネ型として、持ち運んで気軽に利用することができるだろう。ヘッドセット内部には、ファンが内蔵されており、デモの間、発熱による問題はみられなかった。

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24.32Whのバッテリークレードル
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後頭部との設置面積が考慮されたクッション部分のお陰で、装着感が良かった
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バッテリークレードルの延長USBケーブルを本体の延長USBポートに接続して給電をおこなう
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USB Type-Cケーブルで接続、パワーバンクから給電して、利用することが可能なので、外出先でも安心だ。USB PDに対応し、30Wの電源を供給できるモバイルバッテリーが推奨されている
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付属の着脱式テンプル(つる)を取り付けて、グラスモードとして使用する
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着脱式テンプルとヘッドストラップを取り付けたグラスモードの状態

フレームの両サイドの内側には、比較的大きなスピーカーが配置されている。指向性オーディオが採用され、空間音声に対応しており、サウンドは立体的かつクリアに聞こえてくる。逆位相で外に漏れない配慮がなされている点も評価できる。マイクは、デュアル一体型マイクが採用されている。

VIVE XR Eliteに内蔵されている排熱用のファン
スピーカーは空間音声対応の仕様

コントローラーは、VIVE Focus 3と共用の充電式の6DoF対応である。ボタンやトリガーのレイアウトなど、Meta Quest 2のそれと共通性を感じさせるデザインとなっており、長めに造られているのに、軽くて手に馴染むフィーリングは良好である。

また、VIVE XR Eliteは、直感的なハンド(ジェスチャー)トラッキングにも対応しており、指一本一本、各関節をトラッキングする。そして、コントローラーとシームレスに使用することができる。ハンドトラッキングは、VR、MRともに機能するが、ジェスチャートラッキングは、ハンドトラッキング対応のアプリでのみ使用できる。

フェイシャルトラッカーやアイトラッカーについても、おそらく年内には登場する予定とのことで楽しみだ。

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軽量で使いやすいVIVEコントローラー(XRシリーズ)
ハンドトラッキング、ジェスチャートラッキングに対応
フェイシャルトラッカーとアイトラッカーの機能も、今後、追加される予定

VIVE XR EliteでMRコンテンツを体験

今回、VIVE XR Eliteの実機を用いて、実際にいくつかのコンテンツを体験してみたので、次にその模様をお伝えしたい。

まずは、単体のグラスモードのデモとして、「Paradiddle」を体験した。「Paradiddle」は、50種類以上の打楽器を、VR空間にカスタムに配置してプレイできるバーチャルドラムの人気コンテンツ。ガイドの表示するタイミングに合わせながら、VR上のスティックを駆使して、ドラミングを試してみた。

単体のグラスモードのデモであっても、コントローラーの操作には、ほとんど遅延もなく、スピーカーからのサウンドも良好であった。何より、パススルーカメラを通して、自分の部屋などの現実空間に、バーチャルのオブジェクトを重ね、MRとして現実感をもってプレイできる点が秀逸だ。

次に単体のゴーグルモードで、VIVE XR Eliteのプレインストールアプリである「Open Brush」を体験した。「Open Brush」は光や星、スパークルなどの各種ブラシを使って、3DのVR空間にペインティングができるクリエイティブなアプリで、オープンソース化された「Tilt Brush」をもとに開発されている。

現実の空間に自由に落書きするように絵を描き、その作品を内側から鑑賞したり、サイズを変更して俯瞰して眺めたりできる点が、MRならではの楽しさだ。これまでにも、Google Tilt Brushを、HTV VIVEの上位機種で利用した経験があるが、今や単体のVIVE XR Eliteで、このアプリの魅力を存分に楽しむことができたことは驚きだ。

さらに単体のゴーグルモードで、XRのプラットフォーム STYLYで公開されているYORIMIYA氏というクリエイターが制作した「Particle LiVE -FACE-」というMRコンテンツも体験。このコンテンツでは、VTuberのライブパフォーマンスを、自室で間近に鑑賞することができるので、空間に映し出されるビジュアルエフェクトと相まって、迫力満点の体験であった。あらゆる角度からアバターを観察することが可能な点もバーチャルならではの楽しさだ。

VIVE XR EliteのRGBパススルーカメラによって得られる現実空間のイメージクオリティーが鮮明だからこそ、よりリッチなMR体験が成立していたと感じられる。

なお、PCVR利用の際は、バッテリークールドが有りのゴーグルモードが推奨である。なしの場合は、PCからの電源供給が最低18W以上、なるべく30Wを推奨とされている。

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VIVE XR EliteでVR/MRコンテンツを体験する筆者
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バーチャルドラムのコンテンツ「Paradiddle」を体験
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Tilt Brushの後継ペインティングアプリ「Open Brush」を体験
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YORIMIYA氏のVTuberのライブコンテンツ「Particle LiVE -FACE-」を体験

また、今回のデモでは、公開前のベータ版の深度センサーを用いて、ルームスキャンの機能を試すことができた。ヘッドセットの中央上部にあるセンサーで、空間情報を計測、現実空間にバーチャルなオブジェクトを配置することなどができる。この場合も、PCで繋ぐことなく、本体のみで稼働させていたが、スキャンのスピードは迅速で、ストレスは感じられなかった。

最後に、ルームランナー型のVR用歩行デバイス「KAT」も併用して、無線PCVRでシューティングゲームのコンテンツ「Contractors」を体験した。無線接続でもコントローラーの反応はよく、ここでも遅延はほとんど感じられない。これなら個人的な利用はもとより、展示会など業務としての運用でも十分対応できるのではないかと感じた。

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深度センサーを利用して、ルームスキャンをテスト
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無線PCVRでアクションゲーム「Contractors」を体験
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ルームランナー型のVR用歩行デバイス「KAT」上で、VIVE XR Eliteの無線PCVRを体験
今回のContractorsのデモで利用したPCとルーターのスペックは、以下の通り。CPU:Intel Core i7 / GPU:RTX2080 (PC)/5Ghz対応のWi-Fi 6ルーター(TP-Linkを使用)。無線を遅延なく、高画質で転送するためには、上記のスペック以上が推奨されている
2021年に発売されたVRグラスのVIVE FLOWも、その後、VIVE Flowコントローラーが発売。アップデートにより、VRコントローラーの利用が可能になっている

まとめ

VIVE XR Eliteは、同社のオールインワンのヘッドセットであるVIVE Focus 3とVRグラスのVIVE Flowを掛け合わせたような、小型・軽量の万能モデルのXRヘッドセットを目指して開発された製品と捉えることができるだろう。エンタープライズ向けからコンシューマー層までの幅広いユースケースが想定される。

高品質のパススルー機能によって、手元のキーボード操作等も視認できるから、移動中や出張先において、複数のバーチャルディスプレイを表示したバーチャルデスクトップとして利用することも考えられる(HTC公式ソフトのリリースは、現時点で未定であるが、すでに、サードパーティーのVirtual DesktopとImmersedは対応済みである。いずれもWin/Macの両方で利用することができる)。

また、グラスモードとして、スマートフォンと接続、Netflix等の動画コンテンツを大画面で視聴する移動型ホームシアターとしてのシンプルな利用もOKだ。

バッテリークレードルを外せば、寝転んだり寝返りも打てるので、VRChat上では「VR睡眠」の利用にも好評である。

価格帯は廉価とは言えないが、業務利用からプライベート使用までの全てを期待するなら、MR体験まで網羅するVIVE XR Eliteの"全部盛り"を選択することは、結果的にリーズナブルと言えるかもしれない。

利用内容を限定する際は、併売されるVIVE Focus 3やVIVE Flowなどを使い分けるということになるだろう。

今後は、持ち運べるワークスペースとしての活用も期待される
Netflix等では、本来、他のディスプレイの表示をコピーとみなして禁止しているが、HTCP対応のスマートフォンを利用することで、ミラーリング表示が可能になる

WRITER PROFILE

染瀬直人

染瀬直人

映像作家、写真家、VRコンテンツ・クリエイター、YouTube Space Tokyo 360ビデオインストラクター。GoogleのプロジェクトVR Creator Labメンター。VRの勉強会「VR未来塾」主宰。