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池上通信機は、新しい8K超高精細テレビカメラの試作機SHK-810を初めて一般公開した。同社はNHKと2002年来8Kカメラの共同開発を進めてきており、今回の新カメラは第四世代目。初代目(80kg)から比べれば約1/10のハンドヘルド型までコンパクト化され、操作性も大幅に改善されているという。
SHK-810は単版3300万画素のスーパー35mm CMOSセンサーを採用し、解像度は4000TVL。カラーフィルタはデュアルグリーンSHV信号方式。拡張機能で大型VFやフルスタジオレンズを搭載することが可能。レンズはPLマウントで8K、シネレンズ、4Kレンズ、そしてSHV用カスタム設計のズームレンズを装着することができ、ビルトインされたフランジバック調整により、シムフリーのレンズフォーカス調整が可能。
VF DTL(ビューファインダーDTL)機能により、フォーカス合わせが容易で、ファインダーと画像モニターの映像にディティールエッジを増やせる。レンズ収差補正機能や通信機能(タリー、インターコムなど)も従来のHDTVカメラ操作と同様に可能。
カメラヘッドとCCU間は前世代のモデルと同様に、SMPTEファイバケーブル(40G)を使い中継時の遠距離伝送に対応する。CCUのサイズは幅482mm×高さ222mm×奥行478mmで重量は約30kg。
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カメラヘッドは幅168mm×高さH228mm×奥行395.3mm
(山下香欧)
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