日立国際電気は初めてサウスホールの一階というロケーションに展示ブースを構え、4KカメラSK-UHD4000をはじめ、スタジオ&フィールドカメラSK-HD1000、3G対応HDTVカメラSK-HD1300などを展示。そしてNHKとの共同開発による、新しいSHVプロダクションカメラSK-UHD806を参考展示した。
日立国際電気は2008年以来、NHKと超高精細映像用カメラを共同で開発してきており、初代モデルは3版式のCMOSセンサーを搭載したカメラヘッドだけで50kg程あった。それ以来、小型化を目指したSHVカメラを生み出してきている。昨年はハンドヘルド式のSHVカメラシステムを展示した。今回の新しいSHVカメラはプロダクションカメラシステムで、現在、製造された2台両方をNABで披露した。
ノースホールの8K特設スペースでもアストロデザイン社製、池上通信機社製と並んで展示。本SHVカメラは既にNHK制作技術センターにて使用されているという
センサーはNHKから支給された単版のスーパー35mmのCMOSセンサーを搭載。マウントはPL式。カメラシステムはモジュラー式で、スタジオおよびポータブルに利用でき、12型の4Kビューファインダー(アストロデザイン社製)および記録レコーダーを装着できる。
記録レコーダーはアストロデザインと共同開発のものが用意されており、1基が2TBのカセット式SSDディスクを挿入して利用する
記録フォーマットは8K RAWで1/4に圧縮することで40分ほど記録できるとしている。4RUのCCUとはSMPTE304/311準拠の光40GBケーブルで接続する。重量は17kg、サイズは482mm×177mmx401mm。8K/4K/2Kビデオ出力が可能で、8K出力には16×HD-SDI、もしくはデュアルリンクで8×3G HD-SDIを使用する。
CAにはジョイスティックではなくノブ式のコントローラーがついている。これもNHK運用仕様だという
(山下香欧)