NewTekブース動画
NewTekブースレポート
TriCaster Advanced EditionはMini/410/460/860/8000などTriCasterシリーズすべてに対応したオプションソフトウェアで、マルチプラットフォームへのストリーム配信、SNSやWebへのパブリッシング、放送中のリプレイ再生機能などが強化あるいは機能追加された。これにより、Microsoft Azure、YouTube Live、Twitchなど複数のプラットフォームやサービスに対し、同時に高品質の映像をライブストリーミング可能になったほか、3Playライクにリプレイ映像自体のイン点とアウト点へのワイプやサウンド効果の追加などができるようになった
NewTekは、新製品としてTriCasterシリーズに対応したオプションソフトウェアTriCaster Advanced Editionやスポーツ番組制作システム3Play Miniのほか、だれでもが簡単に扱えるTriCaster Mini、プロシューマ向けのTriCaster Mini、Skypeを利用した中継システムTalkShow、マルチカメラ対応プロフェッショナル向けのスイッチャーTriCaster 8000の展示と、今年で6回目となる未来の放送の在り方を説くスペシャル討論会Broadcast Minds(ブロードキャストマインズ)の併催などを行った。
3Play Miniは、1台でスポーツ番組全体の映像を制作可能なシステム。他のスイッチャーや映像機材に接続してリプレイとスローモーション専用システムとして利用することも可能で、HDMIにより4台のカメラを接続可能。様々なカメラアングルから、すぐにスローモーション付きのリプレイ、ハイライトシーンの編集、ダイジェストの作成が可能。また、スマートフォーンやiPadなどのワイヤレス・モバイル機器のタッチスクリーンから操作することも可能で、オプションの3Play用のコントロールサーフェスによりスイッチャー感覚のオペレーションに対応
同社の製品はオールインワン、イージーオペレーションを基本としており、スイッチャーや特殊効果、ノンリニア編集などの機能をもちながらもGUIによりだれでもが簡単に操作でき、放送局などの大規模な設備で制作するのと同等な内容のプログラムを制作できることが特徴の一つとなっており、ブースに設けられたメインのステージ周辺にはそれぞれの運用に応じたソリューションを紹介する小規模なブースがならんでいた。
今年はデータとの連動可能なリアルタイムグラフィックス、新しいIPワークフロー、自動化オプション、マルチプラットフォームへのストリーム配信、SNSやWebへのパブリッシング、放送中のリプレイ再生機能、マルチメディアミックスの拡張、新コンテンツ素材の追加などに対応したTriCaster Advanced Editionと4台までのカメラを接続でき、様々なカメラアングルからすぐにスローモーション付きのリプレイやハイライトシーンの編集、ダイジェストの作成が可能な3Play Miniが新製品として出展された。これにより、より大規模かつ幅広い運用に対応する一方小規模ながらスポーツ番組制作に対応したシステムがラインナップに加わったことになる。
各種イベント関係での映像は、収録後編集してDVDなどで配布していたものからネットを使って配信したりSNSとの連動を行うなど多様化している。また、地域のスポーツイベントなどもスローモーション映像を取り入れるなど高度化している。こうした要望をリーズナブルに実現できるソリューションとして今回の新製品が登場したといえよう。とかくスペックや機能などが先行しがちだが、インパクトのある映像制作を行う手段として何が必要なのかを追求し、それを実現する手段としてのハードであるということを再認識させられた。
毎年恒例Kiki Stockhammerによるデモ。NABに限らず世界各国の展示会で精力的に活躍している。かつては日本のInterBEEでもデモを行っていた
マイクロソフトのSkype TXを採用し、放送品質のライブ映像を低コストで配信可能なSkypeビデオシステム。TalkShow VS-100のSDI入出力を利用して直接スイッチャーと接続することで簡単に高品質なSkype通話に対応可能