Libec動画レポート

360°全天球動画

Insta360 ONE Xで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

Libecブースレポート

平和精機工業は最新のカメラの動向に合わせ、ここ数年は比較的小型カメラを対象とした三脚を発売してきた。動画撮影はビデオカメラだけでなくデジタル一眼レフカメラで撮影できるようになり、ビデオカメラとはバランスの範囲が異なったり、ビデオカメラもBlackmagic Designのようなメーカーが一眼レフカメラのような形状のカメラを世に送り出している。元々このクラスの三脚は同社の得意とする範囲ということもあるだろうが、スライダーを三脚システムに取り込んだラインナップや一脚をラインナップに加えたりと、三脚をシステム化することで、様々な撮影シーンに対応できる商品構成になってきていると思う。

そうした同社の取り組みから今年は耐荷重量40kgのQH1と、69kgのQH3が新製品として披露された。実は昨年のNABですでに試作品ができており、リサーチを開始していた製品だ。

プロンプターや大型のVFを搭載すると今までのラインナップでは力不足ということもありその上のクラスを開発したということだが、他メーカーもこのクラスの製品で新製品はここ数年はほとんどないことを思うとある意味いいタイミングと言えるのかもしれない。

その他新製品としては、最大搭載重量の向上を図ったALX KIT2の後継機種TH-Zやハーフボールとフラットベースの特性を併せ持ったデュアルヘッド仕様のRH35D、RS-350D、RS-350DMなどが出展された。

ヘッド、三脚システム&ペデスタルシステムであるQDシリーズは「Quality Defined」を表し、搭載重量、機能、そしてコストのバランスを徹底的に追及したフラッグシップモデルでLibec初となる150mmシステムとなっている。QDシリーズは互換性の高いフラットベースとなっており、リーベックのヘッドはもちろんのこと、他社製のヘッドも取り付け可能。また、オプションアクセサリーを使うとボールベースへ変換することが出来る。

平和精機工業はRSシリーズの新ラインナップRH35D、RS-350D、RS-350DMのほか、耐荷重が4kgから5kgにグレードアップしたALX KIT2の後継機種TH-Z、QDシリーズを新製品として出展した。QDシリーズは同社のフラッグシップモデルとしての位置づけで今回QH1とQH3というヘッド2機種が披露された。

QH3は耐荷重量69kgで互換性の高いフラットベースを採用。Libecのヘッドはもちろんのこと、他社製のヘッドも取り付け可能で、オプションアクセサリーを使うとボールベースへ変換可能。また、見やすい圧力計注入されている空気の量がひと目で確認できるようになっているほか、昇降サポート付き中段コラムP1000はガススプリングを内蔵しており、重い機材を載せた状態でもより簡単に、そして安全に高さ調整できる。

着脱式のケーブルガードを標準装備したφ125mmの高性能大型ダブルホイールキャスターを採用。キャスターはトラックロック機能が付いており、フリー走行、トラックロック走行、ステアリング走行の3パターンのドリーワークが可能。キャスターのロック/ロック解除時の音も非常に静か。また、運びやすい分解構造のため、コラム本体、ハンドル、ドリーの3つにそれぞれ分解でき、スタジオだけでなく中継先へも運びやすいコンパクトな設計になっている。

QH3のカウンターバランスおよびパン/ティルトダイアル。Libec独自のスムーズカウンターバランスシステムにより最後まで一定の力でカウンターバランスの調整ができ、回しやすさを追求した折り畳み式のノブを採用。カウンターバランスインディケーター締め込んだバネの強度を簡単に確認できるほか、安全性の高い水平ロック機構水平位置でティルトをしっかりロックし、カメラシステムの安全を確保可能。また、視認しやすいツマミの形状と鍵のマークによって、遠くからでも一目でロック状態が確認できる。

QH1は耐荷重量40kgで付属のBL-150で簡単に150mmのボールヘッドに変換することが可能なほか、アクセサリー用1/4”、3/8”ネジ穴など三脚本体上部に大小3つのネジ穴があり、アクセサリーを直接装着できるようになっている。また、新設計のロックツマミは力を入れやすく、しっかりとスピーディーに脚を固定することが可能。