株式会社RAIDは、北陸放送機器展に出展し、Hollylandのインターカム「Solidcom H1」、Teradekのワイヤレス映像伝送システム「Ranger Mk II」、Bright Tangerineのカメラケージ「Halo」、そしてREDのシネマカメラ「KOMODO-X」などを紹介した。

中でも特に注目を集めたのが、Teradek社が開発したワイヤレス映像伝送システム「Ranger Mk II」である。本製品は、日本の技術基準適合証明(技適)を取得し、国内での販売が開始された。2023年のNAB Showで発表されて以来、HDRで4K60pまでの伝送に対応しながら、0.001秒以下という極めて低い遅延での映像伝送能力が話題となっていた。

Ranger Mk IIは、4.9GHzから6GHzまでの広範な周波数帯に対応している。4.9GHz帯での通信には陸上特殊無線技士3級以上の資格が必要となるが、利用者が少ないため安定した通信が期待できる。一方、6GHz帯の利用は、電波法の規定により屋内での使用に限定される。

日本国内で6GHz帯に対応するため、Teradek社はアンテナを内部に格納し、容易に取り外せない構造とした日本特別モデルを開発した。このアンテナ内蔵化により、伝送距離は550mとなるが、この長距離においても4K60pやHDRといった高品質な映像を、ほぼ遅延なく伝送することが可能である。

これらの認証取得と国内発売により、「Ranger Mk II」は、放送や映像制作の現場において、新たなワイヤレスソリューションとして幅広い活用が見込まれる。