「Inter BEE Cinema」内の富士フイルムブースでは、新しい動画専用機「GFX ETERNA(エターナ)」の実機が2台展示されている。
同機は、44mm×33mm(対角55mm)という大型の中判センサーを搭載しているのが最大の特徴だ。富士フイルムが長年培ってきた「フィルムシミュレーション」と組み合わせることで、大型センサーならではのボケ味や立体感と、独特の色表現を楽しめるモデルとなっている。
ブースでは、性格の異なる2つのセットアップが提案されていた。一つは「シネマスタイル」のビルドアップだ。展示機には、スーパー35mmカバレッジを持つFUJINONの「HKレンズ」がマウントされ、本格的な映画制作などを想定した重厚な構成となっていた。
もう一つは、DJIのスタビライザー「RS 4 Pro」に搭載した軽量セットアップだ。こちらには既存のGFレンズ(スチル用)が装着されており、オートフォーカスも利用可能。ワンマンオペレーションでも運用できる機動性の高さがアピールされていた。
また、レンズ展示エリアでは、GFX ETERNAと同時に発売されるパワーズームレンズ「GF32-90mm」も紹介されている。そのほか、「ZKシリーズ」や「XKシリーズ」、ARRIと共同開発した「Alura Zooms」など、FUJINONシネマズームレンズのラインナップも並び、同社の映像制作への取り組みを一望できる展示となっていた。
