イメージニクス株式会社のブースでは、HDMIマトリックススイッチャーの新製品「BMS-1616」が展示されている。
同製品は、基本構成としてHDMI 16入力・16出力を備えるマトリックススイッチャーだが、最大の特徴は入出力部分が「ボードモジュール式」になっている点だ。これにより、HDMI以外の伝送規格にも柔軟に対応できる。
ブースでは、同社独自の同軸伝送規格「IMG.Link」の入出力ボードを搭載したモデルを展示。L-5CFBケーブルを使用することで、最大110mの長距離伝送が可能となる。遠隔地からの映像を直接入力したり、受信機側へ同軸ケーブルで出力してHDMIに戻すといった運用が実現できる。
また、「HDBaseT」規格のボードもラインナップされており、入出力ともにHDBaseTでの構成が可能だ。共通規格であるため、HDBaseT入力を持つプロジェクターなどへの直接接続に対応するほか、イーサネット伝送機能を利用して、接続先の機器へLAN経由でアクセスすることもできる。
さらに今回の大きなトピックとして、「Dante」対応ボードの搭載が挙げられる。16系統の入力映像に含まれる音声を、LANケーブル1本でまとめてディエンベデッドし、Danteネットワークへ送出できるようになった。Dante以外にもアナログオーディオボードなどが用意されており、映像だけでなく音声に関しても、システムや用途に合わせて最適な構成を選択できるようになっている。
