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Leitzのブースでは、同社初となるミラーレスカメラ用シネマレンズシリーズ「HEKTOR」が紹介された。

ラインナップは18mmから100mmまでの6本構成で、T値はすべてT2.1に統一されている。マウントはライカL、ソニーE、キヤノンRF、ニコンZに対応し、さらに来年初頭には富士フイルムGマウントの追加も予定されている。ユーザー自身でマウント交換が可能で、T4ネジを5本外すだけで現場でもわずか2分程度で交換作業が完了する手軽さも魅力だ。

本シリーズの最大の特徴は、その描写にある。1930年代から50年代のライカ製スチールレンズに見られた、周辺部の描写変化や制御しきれないフレアといった、当時は欠点とされた「ヴィンテージキャラクター」を意図的に取り入れている。一方で、色収差やディストーションといった現代的なネガティブ要素は排除されており、オールドレンズの味わいとモダンレンズの高性能を融合させたハイブリッドなルックを実現している。

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名称の由来は、1930年代に発表されたライカの名玉「Hektor(ヘクトール)」から継承したものだ。当時のレンズボディが銀色だったことにちなみ、本シリーズもシルバーボディを採用している。製造はすべてドイツのシネマレンズ工場で行われる。

ブースでは、特徴的なフレアの入り方などを紹介したルックブックも用意された。レインボーフレアが発生してもコントラストが保たれる設計などが確認できる。ルックブックは同社ウェブサイトからダウンロード可能だ。